2013年12月10日火曜日

記憶力が高まる方法


いつの間にやら,
週1回の更新になってきてしまいました。
申し訳ありません。


さて,2013年もあと少し。

(あと20日あまり残した
この段階で話題に出してしまっていいのか
不安ではありますが…)


皆さんにとっては,
どんな一年だったでしょうか。


この季節になると
テレビなどで,
「2013年にあった出来事」…と
振り返りがありますね。

見ていると,

「これ…3年前ぐらいじゃないか?」
と思うものや,
「もう11か月も前のことだって?」
と思うものも。


人間の記憶とは
あてにならないものです。


かといって,
弁護士が

「記憶力悪くて…」

では仕事になりません!!


頭皮マッサージでもして,
脳を活性化させるとしましょう。

(頭皮マッサージで記憶力があがるかどうかは知りませんが)



2013年12月3日火曜日

気合を入れて


弁護士業界は,
競争真っただ中だと言われます。

(もっとも,
競争のない業界
の方がありえない気がしますが…)


弁護士の数も増えていますし,
執務の方法も大きく変わってきました。

2000年以前は,
広い規制がかかっていない
法律事務所の広告も解禁されました。


まさに業界は変動時期にあるようです。



…といっている内に
今年度の司法修習生が司法修習をまもなく終え,
裁判官・検察官・弁護士になります。

そして,新年度の修習生も
司法修習を開始しました。


次々と活きの良い新人が入ってきます。

私も負けていられませんね。



よし。
気合を入れるために,
毎朝の乾布摩擦でも始めます!!

(なにかが違う…)

2013年12月2日月曜日

霧が晴れるように


先日,
医療問題の研究会があり,
参加してきました。


医療現場では,
日々,お医者さんと看護師さんを
はじめとして
多くの関係者の方々が
必死に闘っておられます。

もっとも,
どうしてもミスや事故が
生じることもあります。



そういった医療過誤の事件を多く手掛けた
先輩弁護士の話を聞きながら,

医療過誤裁判とは何なのか…
弁護士は何ができるのか…
弁護士は何を目指すべきなのか…

ということを
考えさせられました。


こうやって第一線で執務してきた
先輩の話を聞き,
意見交換をしていくことは,
まだまだ駆け出しの若い弁護士にとって
とても大切ですね。


どこかスッと気持ちが晴れた気がします。


さて,今日は月曜日。
気持ちの良い一週間になりますよう。



今日の筑紫地域は,
西鉄電車が遅延するほどに
なにやら霧がかっていますが…(笑)

2013年11月21日木曜日

沈黙は金?


当事務所では,
弁護士が1階と2階に分かれ,
向かい合う机の配置で執務しています。

当然,
電話で話している声も聞こえてきます。



とある昼下がり,
弁護士が受話器を片手に


…黙っています。


電話では,
話を聞く側になっていたとしても
何かしらの相槌があるものですが,
弁護士が

…黙っています。


時折,発言していますが,
かなりの長時間,

…黙っています。




実は,
法律事務所では
決して珍しい光景ではありません。

裁判では,
一定の場合に電話会議の手法を
とることがあります。

まさに裁判の真っ最中だったということです。


この電話会議によって,
遠隔地の事件も対応できるんです。

(もちろん出張しなければならないこともありますが…。)



もしどこか遠くの裁判所で
訴えを提起されるようなことがあっても
大丈夫です。

安心してご相談ください。


そして,弁護士が黙って受話器を持っていても
フル回転で執務中ですので
ご了承ください。

2013年11月13日水曜日

コンビニエンス弁護士



突然ですが,

今現在,日本で稼働している弁護士は,
何人いると思いますか?

数字を思い浮かべてみてください。












正解は,
2012年現在で

32088人


です。


今年も新たに1500人ほどの弁護士が
誕生していますから,
およそ33000人といったところでしょうか。

では,
コンビニエンスストア
(セブンイレブン,ローソン,ファミリーマート)
の店舗数はいくつでしょうか。















こちらは,2013年1月現在で

35140店舗


だそうです。




こうしてみてみると,

コンビニと同数程度の弁護士がいる

ということですね。


街中を歩けば,
コンビニに当たります。

言ってみれば,
それと同じくらいのタイミングで
弁護士とすれ違っている…ということです。

意外と多いですよね。




行きつけのコンビニや
かかりつけのお医者さんがあるように,

気軽に相談できる弁護士
みつけてみませんか。

2013年11月12日火曜日

日常「ほ~(法)」律講座のお知らせ


秋の香りが……
と思っていたら,
一気に冬めいてきましたね。

私も見事に風邪をひきました。
喉が痛いので,
お聞き苦しい声を晒しております。



さて,
当事務所恒例の
日常「ほ~(法)」律講座を
来週開催いたします。

11月21日(木) 午後7時から8時30分まで
筑紫野市生涯学習センター(パープルプラザ)学習室3にて

今回のテーマは,交通事故。

当事務所の吉野弁護士が
知っておいた方が良い
交通事故に関する豆知識や
一般的な対処法を
お伝えします。



詳しくは,コチラ



参加は無料ですので,
ぜひ奮ってご参加ください。


また,
当事務所では
交通事故に関する法律相談を
初回無料でお受けしています。

具体的なご相談があれば,
ぜひお電話でご予約ください。


2013年11月11日月曜日

継続は力なり


「継続は力なり」


先人は,
なんとも的確な指摘をしたものです。


全くもってその通りです。

何事も継続することで
力になってくるのでしょう。

また,
「継続する」ということ自体が
力であるともいえます。


さらっと調べた限りでは,
どちらの意味でも正しいようです。



いずれにしても,
継続して取り組むことは
非常に大切なのです。


自分で言い訳を作ることなく,
日々,集中して取り組む。

自ら決意して始めたことであればなおさらです。


「まぁ,今日はいいか」
と思ってしまうと,
そこで途絶えてしまい,

再開するには,
最初に始める決意をした時以上の
決意が必要になってしまうのです。





今日,
私が皆さんにお伝えしたいことは,


ブログが一週間も
更新されずに止まってしまい
申し訳ない


ということです…。

2013年11月1日金曜日

ビバ♡


 
 
                (前穂高から奥穂高岳)

近所のロジウラ食堂で
昼食をしていました。


田中くんが森くんといっしょに
そのまた近所の,あららしくできた店に行ったらしい。

田中くんたちの記憶はあいまいで
店の名は「バビバビ」か「ビバビバ」?

「ビバビバ」なら
なんとなく聴いたことがある。

意味もなんとなく
わかる気がする。

でも,「バビバビ」というのは
聴いたことがない。

意味もさっぱり
わからない。


店の名が「ビバビバ」であれば
年配の経営者。

「バビバビ」であれば
若年の経営者かな?と推理。

でも聴くと
店主はアラフィーくらいだとか。

じゃ
「ビバビバ」じゃないの?


スマートフォンで,まず
「バビバビ」を検索してみました。

「トラットリア バビバビ(BABBI BABBI)
イタリアン 心斎橋(大阪)」

どうやらイタリア語?
「BABBI」の意味は「お父さん」?

へ~,はじめて
知りました。


「二日市」×「バビバビ」で検索したら
正解は,「バビバビダイナー(VAVI VAVI DINER)」!

あれ?
おなじバビバビだけど,つづりがちがう!?

結局,「VAVI 」の意味はわからずじまい。
どなたかおしえてください。


やはりわれわれ世代には
「ビバ」のほうがしっくりくるな~と思いました。

と,思ったけれども,あらためて意味は?
というと,よく知らないのでした。

これまた検索してみると
「バンザイ!」なのだそう。なるほど。


昼食後,裁判所にでかけ
破産債権者集会に立ち会い。

帰りに本屋をひやかすと
なんと,三浦しをんさんの新作が!

まほろ駅前シリーズだ!
『まほろ駅前狂想曲』(文藝春秋)

バンザイ!と思って
オビをみたら…

『ビバ♡まほろ!」

2013年10月31日木曜日

裁判に携わる人たち


昨日は,
裁判所職員の方々と
お食事をする機会がありました。


裁判所には,
書記官,事務官,調査官といった
職業の方がいます。

(今後,このブログでもこれらのお仕事について
触れていく予定です。)



毎日,膨大な数の事件を
扱っていますから,
とても大変なお仕事ですね。

「残業はあまりありません」
とは言っていましたが,
それも
通常業務の時間内で
テキパキ作業をこなしていることの
裏返しなのではないでしょうか。


弁護士も見習わないといけませんね。

どうしても夜遅くまで
執務してしまいがちですから…。


皆さん,とても素敵な方々でした。



なにはともあれ,
事件が素早く適切に解決するよう
裁判所職員も
弁護士も
日夜,頑張っています。




2013年10月30日水曜日

筑紫の名産



筑紫地域にとってイチオシとなる
食べ物って何でしょうか?

先日,そんな話をする場がありました。


もっと筑紫地域を活性化させるには,
何か目玉食品がいるのでは…と。


福岡といえば,
明太子,水炊き,もつ鍋,ラーメン等々
かなり全国的にも浸透しています。

近畿に10年ほど住んでいた
私にとって,
デパートで開かれる
「九州沖縄物産展」は楽しみでしたし。


では,筑紫地域はどうでしょうか。


ん~~~~…と
無い知恵を絞ってみましたが,
なかなか思いつきませんでした。

梅が枝餅なども有名ではありますが,
どうしてもバリエーションは
狭くなりがちですよね。


何かないでしょうか。。
情報をお待ちしております。



それより,
いっそのこと,
私が何か作っちゃいましょうか(笑)

2013年10月29日火曜日

財産分与のお話 其の参


「答えは,明日以降のお楽しみ」
などと発言しておきながら,
ご無沙汰していました。
申し訳ありません。


問題をおさらいしましょう。


夫名義の自宅がオーバーローン

(住宅ローンが自宅の価値より大きいこと)

になっている場合に
妻が財産分与を求めた場合どうなるか。


① 借金も半分ずつなので,
  女性が男性にお金を支払うことになる

② 住宅を離婚後も使う方が支払う

③ 女性は全く支払わなくてよい



さて,
早速ですがお答えを。
























実は,
①も②も③も正解です。
…というより,こうしなければならない
という決まりはないのです。

もっとも,実際には,
どちらもその住宅を使わないような場合,
③となるケースが多いようです。

オーバーローンなので,
「分与する財産がない」
という考え方ですね。


妻が継続して使用するような場合,
②となることもあります。

最も可能性として低いのは①でしょうか。


いちばんわかりやすいように見える
①がとられない背景には,
様々な事情があるようです。



…とお答えしてみましたが,
どうしても法律問題は,
QとAだけで明確にお答えできない場合が
多いんです。


ですから,
何をおいても
皆さんお一人お一人のお悩みを
直接ご相談いただくのがよいでしょう。



2013年10月21日月曜日

財産分与のお話 其の弐


結婚生活は,
夫婦で助け合う共同生活です。

ですから,
離婚することとなってしまった場合,
夫婦で共同して形成した資産を
どのように清算するのか決める必要があります。


基本的には当事者のお二人で
話をして,納得できる解決をしていきます。

ただ,どうしても話し合いにならない…
そんなときのために,
民法では一方が他方に
財産の分与を請求できることとされています。
(詳しくは先日の記事で)


分かりやすいケースでは,
専業主婦であった女性が
仕事をされていた男性名義の自宅や貯金の
分与を求めるものでしょうか。

この場合,
夫婦の実質的な共同財産を計算して,
もし負債があるなら差し引き,
残ったものを50:50で
分けるのがほぼ定まったルールです。



では,皆さんに問題です。

さきほどのケースで,
まだ男性名義の住宅ローンを返済中で
その残額が住宅の価値を上回る場合,

いわゆる「オーバーローン」の状態ですね


財産分与はどうなされるのでしょうか。


① 借金も半分ずつなので,
  女性が男性にお金を支払うことになる

② 住宅を離婚後も使う方が支払う

③ 女性は全く支払わなくてよい



皆さんはどう思われますか?









答えは,,,

明日以降のお楽しみということで。



※ ブログのネタに困り,
  話題を引っ張っているわけではありません。

2013年10月18日金曜日

法律がすべてを解決してくれ…る?


法律の条文ですべて決まるんでしょ。
だから弁護士さんは全部の法律を
覚えているんでしょ。


…そんなことは決してありません。

「法律」の定義の仕方にもよりますが,
平成25年9月現在で
日本には1900弱ほどの法律があります。
関係する政令,省令等も入れると,
7000以上にのぼります。

さすがにこれを全て覚えていたら,
脳みそがもちません。



皆さんが思っている以上に
法律の決まりごとは柔らかいものです。

(もちろん厳しく決まりごとが
定められている法律もあります。)




たとえば,
民法768条は,
離婚の際の財産分与についての規定ですが,

「協議上の離婚をした者の一方は,
相手方に対して財産の分与を請求することができる。」

と書かれているだけです。


「一方」とはどちらからでもいいのか。
どんな割合で分けるのか。
いわゆる借金も半分になるのか。
土地や建物はどう分けるのか。
将来もらえる予定の退職金はどう分けるのか。
……

疑問点は尽きませんね。


こういった点について,
学者の方々が全く違った結論を主張していたり,
裁判例ですら結論が分かれたりします。


だから,
弁護士が「100%●●です」
と言えないことも多いんです。



次回は,
さきほど触れた「財産分与」について,
少しお話していきます。

2013年10月16日水曜日

ところで,ちゃんとした格好…とは?

突然寒くなったので,
今日はネクタイとジャケットを着て出勤…。

久しぶりのネクタイに
首元がむずむずします。



ところで,

被告人として裁判に臨む際


皆さんはどのような格好で
行かれるでしょうか。



ときどき
「裁判官とは保守的な生き物だから,
スーツなど
ちゃんとした格好をしなさい」
などという話も聞きます。

しかし,
「スーツを着ていないから信用しない」とか
「スーツを着ていないから罪を重くしよう」などと
いうことはありえません。


ただ,
刑事裁判に臨む際,

本当に裁判の場を重大なこととして
捉えているのであれば,
当然,自問自答したうえで,
それなりに気を使った格好をしてくるだろう。

そうでないのは,
反省が足りないからでは…。


くらいには思われる可能性があります。


その限度で,裁判官が保守的だとの
指摘は
当たっているかもしれません。



いずれにしても,


自分がどう見られているのか…

という自問自答が大切ですね。




さて,
とりあえず,
まがったネクタイをまっすぐに戻して
執務を再開すると
しますか。



2013年10月15日火曜日

月と花火


以前,
夏の風物詩という記事で,

「筑紫野市には花火大会がない」

とお伝えしましたが,


天拝山観月会で花火が上がる


とのコメントをいただきました。
ありがとうございます。


たしかに
今週末,10月19日(土),

二日市温泉と天拝山観月会

と称して,

お祭りが開催され,
その中で打ち上げ花火が上がるそうです。


天拝山山頂で眺める
お月様と花火。
素敵なイベントですね。


好天に恵まれますよう。。。

2013年10月9日水曜日

仕切り直し


台風接近

電車が止まってしまったら困る…
と思い,
早めに帰宅して
自宅で執務することに。


紙製の重い事件記録を持ち,
台風らしい風が吹き始めた町を
歩く…。

今思えば,
もうこの時点で気持ちは折れていたのでしょう。



実を言うと,
分かっていました。

自宅に持ち帰って執務することが
どれだけ難しいか。


それでも今日ばかりは
「台風を理由にして帰るのだから」
と自分を奮い立たせていたのです。




もちろん,
皆さんが既にお分かりのように,
ほとんど仕事は進みませんでした。

何をしていたのかって?


・・・・・・何をしていたんでしょう。

時の流れとは,ときに残酷ですね。




今朝,
同じ道を重い事件記録を携えて歩く際,
己の弱さを痛感しました。

さて,
仕切り直しです。


2013年10月8日火曜日

New! ちくし法律事務所ノベルティ


九州に台風が近づいております。

はてさて,今晩,
自宅に帰ることができるかどうか…。

西鉄電車が止まらないことを願います。

皆さんも
くれぐれもお気を付けください。




さて,
当事務所のノベルティとして,
メッセージカードと栞を作成しました。

メッセージカードのデザインは,
ペーパースクリーン版画の大場敬介先生です。
とても素敵な色合いです。

栞に使われている写真は
当事務所の浦田弁護士が撮影しました。





















お悩み事が解決したとき,
それをきっかけにして,
また新しく
人生の1ページをめくっていっていただきたい


そんな想いから



を作らせていただきました。



法律トラブルを抱えてしまうと,
どこか憂鬱な気分になるものです。

だからこそ,
気持ちよく次の「章」に進めるよう
お手伝いをさせていただきます。








2013年10月3日木曜日

解決するために…


訴訟や調停をする際には,

「管轄」

がどこの裁判所にあるのか
検討しなければなりません。


最近では,
裁判所を通じた電話会議が
行われることもありますから,
以前よりは融通がきくかもしれませんが,

それでも,
どこの裁判所に事件をもっていくのかは
非常に大切です。



全国各地に裁判所はあります。

また,
それぞれの土地に
地方裁判所,簡易裁判所,家庭裁判所…
といった具合に
様々な種類の裁判所があります。



「管轄」は法律に定めがあり,
どこでも受け付けてもらえるわけではありません。


ですから,
福岡地方裁判所に訴訟を提起したけれど,

「うちに管轄がないので,
それは札幌簡易裁判所でやってください」

と言われてしまうようなケースもあるわけです。



事件の詳細はお話しできませんが,
今回,この「管轄」で悩んだケースがありました。

紛争の解決には,

どのような法律上の主張をするか
とあわせて,
どこの機関を利用するのか
の選択も
大切だということですね。

2013年10月1日火曜日

ウォッチング


長期間,更新が滞ってしまいました。
すみません。

もちろん,

一生懸命,

執務させていただいていたからであって
遊び歩いていた訳ではありません。



先日は,
「裁判ウォッチング」
のお手伝いをしてきました。

要するに,裁判傍聴の引率です。


今回は高校生を引率したのですが,
公民などの学習をするにも
一度,ホンモノを見ておくと
違ってくる気がします。

良い時間だったのではないでしょうか。


(ものすごく退屈そうな子もいましたが…)



ところで,

傍聴した
傷害罪と窃盗罪の事件で
執行猶予がついたことについて,

「軽すぎる」

という声が多かったのには驚きました。


確かに,ひどく身勝手な事件でしたが,
私は感覚的に

「実刑にするのは重過ぎる」

と思っていました。



こういった感覚の違いが
どこから出てくるのか…。

そこでふと思いついたのですが,
「刑務所1週間体験」とか
どうでしょうか。
(もちろん,実施される可能性はゼロでしょう)

2013年9月20日金曜日

エンディングノートのおすすめ


昨日は,
大野城まどかぴあにて,
第13回の市民法律講座を
開催しました。


今回は,
高齢になるときに作成をおすすめしたい

「エンディングノート」

の話でした。


迫田登紀子弁護士の講座に
30名ほどの方がお越しくださいました。

皆さん熱心で,
関心の高さに驚かされました。



エンディングノートを作るということは,

今までの人生を思い出しながら,
これからの残りの人生を
自分自身で描いていく…
そういった作業です。

事務所でも販売しておりますので,
興味をお持ちの方は
お声掛けください。




次回は,11月21日(木)
夜7時から筑紫野市生涯学習センターにおいて
吉野隆二郎弁護士による

「交通事故」についての講座です。

誰もが遭うかもしれない
交通事故で気を付けるべきことを
お話ししていきます。

こちらにも是非お越しください。
お待ちしております。


2013年9月18日水曜日

なぜ?


先日,
担当していた刑事事件の
裁判と判決がありました。

車検を通さず,
自賠責保険に加入せず,
無免許で自動車を運転したという罪です。


道路運送車両法,
自動車損害賠償保障法,
道路交通法 …と,

漢字が並びまくった法律の違反になります。



ところで,

「なぜ無車検の車を運転してはいけないのでしょうか」
「なぜ無自賠責の車を…」
「なぜ無免許で車を…」


「法律でダメといわれているから」

それも一つの答えかもしれませんが,
それでは不十分です。


どうして,法律が禁止しているのか。


そこをしっかりと考え,
納得していくことが大切です。



車検を通していないということは,
整備がしっかりされていないということ。

自賠責に加入していないということは,
事故を起こした時に保障できないということ。

免許を持っていないということは,
安全に運転できるという保証がないということ。



いずれも,
自動車が

「いつか人を殺すかもしれない」

凶器になりうるんだということを
しっかり考え直さないといけませんね。



私が担当した方は,
今回,罰金と懲役の執行猶予になりました。

しっかりと見つめ直して,
二度とこのようなことがないようにと
願うばかりです。


2013年9月17日火曜日

まさかの出来事


先週末は,
東京に出かけていました。

なんとか間一髪,
一昨日(日曜日)の最終の飛行機で
帰ってきました。


予定を2泊3日にしていたら,
帰ってこれなかったかもしれません。


それにしても
大きな被害を伴った台風でした。

京都で10年
過ごしたことがある私にとって,
桂川(京都)の決壊は
衝撃的でした。


自然災害に
「まさか○○するはずはない」
「ここは大丈夫だろう」
という言葉は通じないのですね。



人間社会でのやり取りも
同じかもしれません。

「まさか」と思うようなことが
意外と
起こるものです…。

2013年9月13日金曜日

お早めに。


契約ですから,
家賃はしっかりと定められた日までに
払わなければいけません。


ここに異論はないでしょう。



もっとも,
決して安い金額ではないですから,
経済的に困窮したとき,
滞納してしまうことも
あるでしょう。


先日,
事情により賃料を滞納してしまった方から
ご依頼を受け,
大家さんとお話をする…
という事件が
いったん終了しました。

無事に
滞納分を追いつかせて支払うことができ,
引き続きアパートに
住むことができるようになりました。



こんなご相談も
弁護士はお受けすることができます。

悩んで後回しにし,
事態が悪化してしまう前に
一度ご相談ください。


病気は早期発見が大切。
法律問題も似ています。



2013年9月12日木曜日

勝利の花火


完全に私事ですが…,


昨日,
先輩弁護士からもらったチケットで,
福岡ヤフオクドームへ。

試合は,
美しい連打で快勝!!
なんとも気持ちの良い試合でした。



私が直接見た
ヤフオクドームの試合で
勝ったのは初めて。

ホークスが勝利したら,
花火が打ちあがると聞いていたので
わくわくしていたのですが,
まさか室内で花火をあげるとは。



あれはもう,
打ち上げ花火ではなく,

「発破」

ではないでしょうか…。



なんでも,
やろうと思えばなんとかなるものだと
感心させられました。



追伸

明日はちゃんと法律のお話しします。

2013年9月11日水曜日


「Aの道とBの道がある。
どちらに進むべきか。
はたまた自分が気付いていないCの道が
あるかもしれない。
どの道を選ぶべきか…」


いつのときも,
選択に悩みはつきものです。


ご相談に来られる方々に
それぞれの道を示して,
その先の見通しをお伝えする…

弁護士とは,
そういったお仕事ではないかと思います。


いわば道先案内人ですね。


ただ,最終的には,
御相談者の方が歩いていく道です。

案内人が強引に道を決めることは
できません。



いろいろな道先案内をしていると,
ときに,
危険な道へ進もうとする方にも出会います。

そういったとき,
「その道は危険かもしれない」と
はっきりお伝えします。

それが案内人の役割でしょうし。






…と,何やら偉そうに話してみましたが,
何をお伝えしたいかと申しますと,


私が昨日,
福岡市警固あたりで
道に迷って街中を彷徨った


という悲しい事実です。

2013年9月10日火曜日

次回の市民法律講座は9/19です。


当事務所では,
おおむね2か月に一回
「市民法律講座」と題し,
無料で講演をしています。


次回は,9月19日(木)
夜7時から,大野城まどかぴあで
行います。

詳しくは,コチラ


今回は,
迫田登紀子弁護士が

高齢者の方,
そして今後高齢者になられる方が,
これからも自分らしい人生を送るために
どのようなことを気を付けるべきか,

エンディングノート

の活用法とともにお伝えしていきます。


「市民法律講座」は,
大野城,筑紫野,大宰府といった
エリアで定期的に開催していますので,
ぜひ
事務所ホームページをご覧ください。

今後も,
交通事故,遺言・相続,お金のトラブルなど
様々なテーマで弁護士が
お話に伺います。



「こんなテーマの話が聞きたい」
「ここでも開催してほしい」

などご要望がありましたら,
ぜひお寄せください。

2013年9月5日木曜日

「異議あり!」


「異議あり!」


裁判のイメージとして,
この言葉が頭に浮かぶ方も
いるんじゃないでしょうか。



とある裁判をモチーフにした
ゲームソフトなんかでは,

「異議あり!」のほかに

「くらえっ!」

なんてフレーズもあるように
聞きますが,

さすがに裁判所で
「くらえっ!」
と発言したことはありませんし,
他の弁護士もないでしょう。


他方,
「異議あり!」は,
全くあり得ない発言ではありません。

正しく「異議」を申し出ることは,
弁護士の大切なお仕事です。

もちろん,乱発していると
話が進まなくなってしまいますが…。



などと,
話をしていたら,
裁判ゲームをやりたい衝動に一瞬,
駆られましたが,
今日も実際の裁判があることに気づき
思いとどまりました。

2013年9月4日水曜日

普段見えないところで



先日,
武雄温泉で,

「コンビニエンスストアの夜間清掃を視察する」

お仕事をしてきました。



「おい。森弁護士は何をやってるんだ」

という声も聞こえそうですが,
ちゃんとしたお仕事です。


それにしても,
プロの手さばきは違いますね。

営業しているコンビニには
お客様が入ってこられます。

その中で,一部だけを通行制限して
手早く,
それでいて美しい仕上がりに
しなければなりません。

コンビニの床が
ピカピカになりました。


こうやって,
夜間(今回視察した店舗は23:30開始)に
頑張って動かれている方がいて
コンビニエンスストアは,
綺麗に保たれているんですね。



私も手早く,それでいて美しい仕上がりを
目指さなくては…。

それではまた明日。


2013年8月30日金曜日

元気の源


昨日は,
依頼者の方に
食事にお招きいただきました。

とても美味しいお食事でした。



この方の事案は,
勤めていた福岡市内の会社に対して
残業代請求をするというもの。

タイムカードを元に計算すると
かなりの金額が未払いになっていました。

この事件の場合は,
交渉の末,
依頼者お二人に300万円以上の残業代を
お渡しすることができました。



良い方向で解決ができ,
お二人に喜んでいただき,
さらにはお食事までいただき,
嬉しい限りです。

こうやって依頼者の方の
笑顔が見れる時間は,
弁護士にとって大きな力になりますね。




かなりの量の日本酒を
調子に乗ってあおりましたが,
思いの外,
今日も元気です。

昨日,たくさんの元気をいただいたおかげですね。

2013年8月29日木曜日

交通事故に遭ったなら


皆さんは,交通事故に
遭われたことがありますか。

かく言う私もバイクに乗っていて
交通事故に遭ってしまったことがあります。


事故直後は,
落ち着いているように思えて,
実はかなり気が動転していたなぁと
今になって思います。

司法試験の勉強をしていた頃ですから,
法律については,
最低限分かっていたはずですが,
それでもついつい
警察や保険会社の方のアドバイスを
鵜呑みにしてしまっていました。



もちろん,
彼らが嘘をついて市民を騙しているとは言いません。
ただ,「不都合な真実」が
隠れていることも,ままあります。

ですから,一人で決断してしまわず,
一度,弁護士にご相談
いただきたいのです。


今も何件か交通事故の事件を
担当しています。
どの方も
「初めての経験だから何もわからない」と
おっしゃいます。

それは当然のことです。

小さそうに思えることでも,
ご質問ください。

納得できる解決を目指すためには,
皆さんの疑問に
ひとつひとつお答えしていくことも
大切ですから。



とはいえ,
悲惨な交通事故が起きないことを
願っています。

週末に向けて,九州地方は雨の予報。

みなさん,安全運転で。

2013年8月28日水曜日

学び


弁護士として執務していると,
興味深い新しい世界に
接する機会が多くあります。


不動産に関する紛争,
家族に関する紛争,
交通事故の問題などは
日常,舞い込んでくる相談ですから,
もちろん知識を有しています。


ただ,
ときどき相談がある
建築瑕疵,医療過誤などは
それ相応の専門知識を必要とします。

また一口に「建築瑕疵」といっても,
福岡市内の高層ビルと
郊外の一軒家と
橋などの建築物とでは,
用いられている素材も技術も全く違いますから,

それに応じた知識が必要です。


医療過誤も
歯科,耳鼻科,内臓,脳など器官によって
専門知識を必要とします。



これら新しい世界は,とても興味深いです。

日々これ勉強ですね。


ぜひ,皆さんのお悩みも
遠慮なさらずお寄せください。


2013年8月26日月曜日

裁判員に選ばれる確率と,素敵なお嫁さんに巡り合う確率


先週末は,
幼稚園時代からの幼馴染みの
結婚式に出席してきました。

大阪はあいにくの雨模様。

それでも,
彼と,そのお嫁さんとなった方の
素敵な笑顔で,
気づいたときには雨雲も
走り去っていました。



さて,
席上,他の友人から,
「裁判員候補者」とかいう通知が来たんだけど…
と相談(?)を受けました。

たしかに,
突然,裁判所から書類が来るというのは,
緊張するものですね。

「裁判員裁判」の制度は
かなり周知されたようですが,
まだ「まさか自分が…」と思う方が
多いようですね。

だいたい
1年間で5000人に一人の割合で
選ばれるといいますから,
確率は決して高いものではないですね。

ただ,今20歳の人が70歳まで生き,
制度が50年後も残っているとすると,
単純計算で100人に一人の
確率になりますから,
あり得ない話でもなさそうです。

(数字はあくまで単純計算です。)


ちょっと大変な出来事かもしれませんが,
選ばれた際には
ぜひ積極的にご参加ください。



ところで,
私の友人が結婚したような
素敵なお嫁さんに巡り合える確率は
どれくらいなのでしょう。

計算は,皆様にお任せして
執務にかかるとします。

それではまた。

2013年8月23日金曜日

仕事ができる弁護士?


更新が滞りがちですみません。

私自身も事務所も
元気に執務しております。



今週の火曜から水曜まで,
日本弁護士連合会(通称「日弁連」)で行われた
子どもの権利委員会に
出席してきました。

全国各地で行われている取り組みや
問題点を共有する場です。


各地の弁護士とも知り合い,
情報交換なども容易になってきました。

「ああ。
またこれで一層,
仕事ができる弁護士になってしまう…」と(冗談)。



当事務所では,
迫田,井上,森の3名が
特に子どもの権利に関して熱心に取り組んでいます。

何かご家庭でのお悩みがあれば,
ご相談ください。

2013年8月19日月曜日

「おおまぴょん」をよろしく。


ご無沙汰しております。

まだまだ暑い日が続きますね。


私の実家は長野県の北部,大町市。

山と森と湖と…という
「避暑地」を絵に描いたようなところです。


行ったことのない方は,
これを機会に是非お越しください。

当ブログで私の地元を宣伝しても
仕方がないかもしれませんが,

こんな

















「おおまぴょん」

という,ゆるキャラもお待ちしております。





やはり避暑地の気温は低いですね。
朝晩は肌寒さすら感じました。

もっとも,母に言わせると,
これでも例年より暑いのだとか。

これは,
一度,母を福岡に呼びつけ,
「暑い」とは,
こういうことだと教えないといけませんね。




少しの充電期間を経て,
福岡・筑紫野に戻ってきました。
さて,暑さに負けず
精を出すとしましょうか。


明日から東京出張のため,
更新をお休みします。

また木曜日にお目にかかります。



2013年8月12日月曜日

summer vacation


夏休み,皆さんは何日ありますか?


全くないという方,
3日だけという方,
10日あるという方,
事情は様々でしょうか。


裁判所も
「全館休館」などということはありませんが,
各部署ごとに交代で集中して
休みを取るようにしています。

法律事務所では,
ほぼ暦通り,お盆休みをとる
事務所が多いでしょうか。

当事務所も13日から15日まで
お休みをいただきます。
ご了承ください。




ところで,
わたしは長野県出身なのですが,
学生の夏休み期間について
他県の方の話を聞くと,
うらやましくて仕方ありません。

概ね長野県内の小中高校は,
7月26日ころから8月20日ころまでが
夏休みです。


これ,おかしくないですか!?
遅く始まり早く終わる…。


長野県内に住んでいるときには,
なんの疑問もなかったのですが,
外に出て気づきます。



やはり
決められた空間だけではなく,
どんどん外に出て
いろいろな物事を見聞きすることは
大切ですね。




皆様,素敵な夏休みを。


2013年8月9日金曜日

子どもたちへ伝えたいこと


昨日は,

「いじめ授業」をしてきました。


弁護士会の
子どもの権利委員会ではじめた取り組みで,
各学校に出張講義をするという
企画です。


「いじめがいけないと大人は皆いうけれど,
なぜいけないんだろう」

「いじめをうけた人はどうなっていくんだろう」

「いじめられる側が悪いというのは
本当なんだろうか」


そういった問いかけを,
弁護士の視点から生徒たちに
ぶつけていきます。



もちろん個人差はあるでしょうけれど,
どの生徒も
突然現れた弁護士たちの話に
耳を傾け,
一緒に考えてもらえました。


こういった
“考える”過程が非常に大切ですね。



久しぶりに
子どもたちに話をしていて,
家庭教師や塾講師を
していたころのことを思い出しました。


大袈裟でも
冗談でも
綺麗事でもなく,
たくさんの可能性をもっている…

そんな子どもたちに

大人としてできることを
私たちも“考えて”いかなければいけませんね。



私ももう,
そんなことを言い出す年齢に
なったようです…(笑)

2013年8月7日水曜日

納涼船


納涼船…

と聞くと屋形船のようなものを
想像するのは
私だけでしょうか。


福岡市では,
「納涼船」と銘打って,
クルージングのようなものを
夏の一定期間に限り運航しているようです。


昨日は,弁護士会の企画で
乗船してきました。















子ども向けに
綿菓子,金魚すくい,かき氷などの
企画もあり,
とても楽しい時間でした。


























夕焼けもきれいですね。

やはり,長野県出身の私にとって,
これだけ近くに海があるという
のは驚きです。


海風に吹かれ,
少し心が洗われたような気がします。

2013年8月6日火曜日

そこで立ち止まって深呼吸を…


「全く記憶がないのに,

警察に

『そんなはずはないだろう。
○○だったはずだ』

などと言われている。

全く話を聞いてもらえないが,
どう対応したらいいか」



…といったようなご相談を受けることがあります。



私は,
正直に「記憶がない」と
伝える他ないだろうとお答えします。

やはり,
覚えてもいないことを
「○○だったかもしれない」と言うと,
あとで
トラブルの元になるからです。



もっとも
警察としても「覚えていない」という返答だけでは,
さすがに引き下がれないはずです。

そこで,
ご自身でも記憶を手繰る努力を
すると良いですね。


いずれにしても,
脚色したりすることは適切ではありません。
真実をありのままに
伝えていきましょう。



こういったことは,
刑事事件で捜査を受けているときに限らず,
交通事故の
いわゆる現場検証の際にも
大切なことです。


事故で動転した際にも
一度,深呼吸をして,
警察官の質問をよく聞いて答えましょう。

初めての経験という方が多いので,
緊張はすると思いますが。




大切なことは,

落ち着いて,よく聞き,よく考えること

です。



それでも
何かお困りになった際には
お声掛けください。


2013年8月5日月曜日

夏の風物詩


世間は花火大会ラッシュですね。


8月1日は,
福岡市で西日本大濠花火大会。

昨日は,
北九州市でわっしょい百万夏祭りの花火。

今日は,
久留米市で筑後川花火大会。


10日土曜日には,
小郡市でも夢HANABI2013という
花火大会が開催されるのだとか…。



残念ながら今日の
筑後川花火大会はあまり天気が
良くないようですが,

綺麗な大輪の花が
咲き乱れるといいですね。

私も見に行きたいです。



少し調べたのですが,
筑紫野市には花火大会がないんですね。
残念…。


風に乗ってくる
花火の音に夏を感じるとします。


2013年8月2日金曜日

世間はもう夏休み?


裁判所は,いわゆるお役所です。

そのため,人事異動もありますし,
夏休みも正月休みもあります。
(もちろん当直の職員はいますが)


裁判官もやたらと解決を
伸ばしたくはないので,

「なんとか異動までには…」
「なんとか夏休みまでには…」と
いった具合に

気合を入れて取り組んでくれる場合もしばしば。


もっとも,
人事異動時期に当たる3月下旬や,
夏休みがある8月ころは,
どうしても裁判の日程が入りにくい
現状があります。




そんなわけで,
少し事件の進展が遅れたり
する季節です。

決して私が夏バテをして
サボっているわけではございません。



皆様のご理解をお願いします。

当事務所は,今日も元気です。



2013年8月1日木曜日

若さゆえ

最近,
「司法修習生」と
お話する機会が多くあります。



「司法修習生」とは,
司法試験に合格した後,1年間,
全国各地の
裁判所,検察庁,法律事務所などで
実地研修等を行う人たちです。

もちろん,私も
司法修習生だった時期があります。



もちろん経験を積んだ弁護士から見ると,
少し頼りなさを感じるでしょう。
ただ,
年齢も経験も
決して開きがあるとは言えない私からすると,

「うんうん,そう思うよね」と

納得してしまうこともしばしば。



いずれにしても,
彼らは,あと半年もしないうちに
法律家として活躍してくれます。


若さゆえに知らないこともあるでしょうが,
熱意と,フットワークの軽さは
ベテラン弁護士にも負けないはず。

良い解決を目指しますので,
いつでもお声掛けください。




……おっと。
司法修習生の話をしていたはずが,
これでは完全に
私の自己アピールですね (笑)





2013年7月31日水曜日

弁護士の敷居


「講師」と呼べるほど
弁が立つわけではありませんが,

先日,
筑紫野市社会福祉協議会の勉強会で
お話をしてきました。


話をしている自分の方にも
新たな発見がたくさんあり,
とても楽しい

めくるめくひととき

を過ごしてきました。



今回のテーマは賃貸借。
家の貸し借りという身近な法律関係で
よく問題になってくることを
お話ししました。

上手に話せていたでしょうか。



質疑応答の時には,
「こんなことで弁護士に相談してもいいものか…」
「とんでもなくお金がかかるイメージが…」
という声が聞かれました。


まだまだ“敷居が高い”ということでしょうか。
私も皆さんから気軽に
声をかけてもらえるように
していかなければいけませんね。

徐々に
敷居をカンナで削っていきます。



2013年7月30日火曜日

事件は現場で…


昨日は,
弁護士同士の勉強会へ。


2か月に1回のペースで開かれています。


今回のテーマは,

「被害とは何か」です。



弁護士が
裁判上で何らかの損害賠償請求をしていくためには,
「被害」というものが
明らかになってこないといけません。

その「被害」をどう捉えていくのか…
というお話。




どうしても
無意識のうちに裁判で勝てる「被害」を
弁護士の都合で
作り上げてしまうことがある。

という指摘が…。


「被害」は,弁護士が作ったストーリーに
当てはめるものではなくて,
現場に存在するもの。

その「被害」を
被害者とともに紡いでいって,
被害の根絶という目的に生かさなければ…。




「事件は会議室で起きてるんじゃない。
現場で起きてるんだ。」

と叫んだ刑事がいましたが,

その通りですね。



これからも,
現場で
被害者とともに紡ぎだしていける
弁護士になりたいものです。



2013年7月29日月曜日

胸に光る「裁」の一字


先日は,
弁護士バッジのお話をしましたので,
今回は,
裁判官のバッジについて。


裁判官のバッジがあること,
皆さんご存知でしたか?


こんなものです。
(リンク先で画像をご確認ください)


三種の神器と言われる
ヤタの鏡をモチーフにしており,

曇りなく真実を映し出すという意味で
裁判の公正を象徴している
ものだそうです。



あまり街中で見かけることはありません。

というか,
裁判官は
法服を着てしまうので,
裁判で見かけることも稀です。



裁判官に直接聞くと,
事件の現地に行くとき,
外部の会議に出席するときなどに
付けていくそうです。





……「裁」って,


もう少し,


デザインどうにかならなかったん
ですかねぇ。

2013年7月26日金曜日

言葉の使い方


先日,
知り合いの大学教授 I氏が
こんなことを話してくれました。



弁護士からの依頼で
大学教授としても意見書を
書くことになったそうですが,


法律の専門家ではないから,
さすがに

「違法」

とは書ききれない。…と思い,


「無効」


という表現を用いたそうです。



すると,
弁護士から
「『無効』は言い過ぎじゃないでしょうか。
『違法』くらいの表現になりませんか」…と言われたとか。




弁護士であれば,

なるほどたしかに「無効」は言い過ぎかもしれない

と思うエピソードなのですが,
皆さんはどうでしょうか。



この「違法」と「無効」,
どちらが強いか弱いかという関係にはありません。
次元が違う表現なので,
なんとも比較はしにくいのです。

「違法」だけど「有効」であることも
世の中にはたくさん存在します。



こういった表現の間違いで
紛争がかえって燃え上がってしまうことも
ありますから,

弁護士は,
言葉の一つ一つに
注意をしていかなければいけません。




…と言いつつ,
本ブログは,自由に書いてしまっています…。

変な日本語が飛び出てきても
ご容赦願います。

(今日の主題はここです。)

2013年7月25日木曜日

リニューアルのお知らせ


事務所のホームページが
リニューアルしました。


…といっても,
トップページに変化はないのですが。






改訂しましたので,
ぜひご覧ください。


弁護士それぞれの個性が
出ているところだと思いますので,
当事務所の弁護士を
お知りの方にも,
そうでない方にも,
ぜひ見ていただきたいと思っています。

ご感想などもお寄せください。



また今後も,当事務所では
ホームページに
新たなコンテンツを導入予定ですので,
こちらもお楽しみに。





今日も暑くなりそうです。

皆さん,熱中症にはくれぐれも
お気をつけて。


2013年7月24日水曜日

ベイビー誕生


イギリスの
ウィリアム皇太子夫妻の間に生まれた
ロイヤルベィビーが
話題になっております。

既に生まれたお子さんの
名前がブックメーカーで賭けの
対象になっているといいますから,
なんとも
国民性の違いとは
大きなものです。



さて,
ロイヤルベィビーと
同じ誕生日というわけにはいきませんでしたが,
当事務所の
事務員も本日早朝,
元気な赤ちゃんを
出産しました。


母子ともに元気だとのこと。
おめでたい限りです。


こうやって,
新しい命が生まれてくる様子は,
とても神秘的ですね。




ただ,
もっと子育てがしやすいような
社会環境をつくっていかなければ…と思います。

お父さんにとっても,
お母さんにとっても,

そして,
生まれてきた子どもにとっても

住みやすい社会にしていかないと
いけませんね。



ん?

これは,私が

国会議員

にでもなるしかないですかね。



(当分,立候補の予定はございません。)

2013年7月23日火曜日

バナナのおはなし…ではありません。


最近,
朝ごはんにバナナを食べています。

ただ,バナナだけで
お腹いっぱいにはならなかったので,
先日は
かなり大きめサイズのバナナを
購入しました。


ところが,
だんだんと慣れてきてしまい,
小さめサイズのバナナでは
満足できず2本3本と食べる事態に。


え?
突然何を言い出すのかって?




要するに,
何事にも適切な量があり,
「ほどほど」を意識しなくちゃいけないと
いうことです。

こう書いてしまうと
何か当たり前に見えたので,
エピソードとしてお話してみました。





借金の問題にも似たところがあります。
「ほどほど」が大事。

ただ,どうしても借り始めてしまうと,
量は増えていってしまうことが多いんです。

そして,それを止めることは
一人では難しい場合があります。


ですから,
借金のお悩みなどは,
一度,誰かにご相談いただくのが一番です。


もうお腹がはち切れそうなくらいに
借金が膨らんでしまったとき,
弁護士がお手伝いできるかもしれません。




追伸

バナナの食べすぎは,
自分でなんとかします。

2013年7月22日月曜日

そんな日に限って

昨日は,
「第23回参議院議員通常選挙」
でしたね。

皆さん,投票には行かれましたか。



最近は,
期日前投票もしやすくなりましたね。

試験的にではありますが,
松山大学の学内にまで
期日前投票所が設けられたといいます。

若い方の投票を増やすには
良い試みですね。



かく言う私も
期日前投票をしようと,
整理券を持ち歩いていたんです。

あとは,太宰府市役所に行くだけ。


それなのに,,,

それなのに,,,


太宰府市役所で
法律相談の予定が入っていた日,
そんな日に限って
整理券を持っていき忘れ…。


結局,昨日,
予定をやりくりして行ってきました。



人生とは
なかなか厳しいものだと
選挙に思い知らされました。

2013年7月19日金曜日

セーフティネット

昨日は,
「生活保護」について学ぶ勉強会に
参加してきました。
大学教授の先生などと
意見交換をする場です。



「生活保護」という制度については,
多くの方がご存知でしょう。

国や自治体が
憲法で保障された
「健康で文化的な最低限度の生活」を
実現するために
生活が苦しい人に対して
お金を支給する制度です。





お金を支給するという形のせいか,
あまり良いイメージを持っていない
方も多いようです。


ただ,
いつ会社が倒産するかもしれない。
いつ事故にあって仕事ができなくなるかもしれない。
そんなときに
助けになるような保険や親戚等はいない…。

そんな方は,どうすればいいのでしょうか。


生活保護は,最後の砦です。
いわゆる「セーフティネット」としての
意味を持っています。

この点をもっと多くの国民で
考えていくべきではないでしょうか。
決して「私は関係ない」で
済ませられる問題ではないはずです。



今日は,少し真面目なお話をしてみました。


皆さん,よい週末を。

私は今週末,
引っ越し準備に勤しみます。




2013年7月18日木曜日

三銃士…とは違うか。


3人の裁判官が並んで
法廷で座っている様子をよく目にしますね。


真中が「裁判長」,
裁判長から見て右側が「右陪席裁判官」
裁判長から見て左側が「左陪席裁判官」です。


傍聴席からみると,
「右陪席」と「左陪席」は逆になりますね。


「左陪席」が一番の若手,
「右陪席」が中堅裁判官,
「裁判長」がベテラン裁判官…と
思っていただければ,
ほぼ正解でしょう。



3人が合議をするような裁判は,
非常に難しいものであるケースが多いのです。

そこで,
判決を書く際には,
左陪席が頑張って判決文を書いてみて,

それをたたき台にし,
3人の裁判官が合議をする…という
流れが一般的です。



3人がお互いに意見を出し合って
判決が出来上がっていくのですね。


裁判官はそれぞれ独立している…
とはいえ,
大変なお仕事です。

2013年7月17日水曜日

きんせん


突然ですが,問題です。


「琴線に触れる」とは,
どういった意味でしょうか。



1.怒りを買ってしまうこと

2.感動や共鳴を与えること






























正解は,2・感動や共鳴を与えること  です。

簡単だと思われる方もいるでしょうけれど,
平成19年に行われた
世論調査では,1と2の解答が
ほぼ同率でした。

(詳しくは,文化庁のウェブページで)



わたしも,
ご依頼いただいた方や相手方にとって,
「2」の意味で,「琴線に触れる」
ような執務をしていきたいと思います。

「1」では,まとまる話も
まとまらなくなってしまいますね。


…と私の決意をお伝えしました。




次回は,「3人の裁判官の役割」について
お話してみようと思います。

2013年7月16日火曜日

ちくしーランド


こんなことを法律事務所のブログに
書いても仕方ないのでしょうけれど…



先日,レンタカーを借りて
IKEA福岡新宮に行ってきました。


初めて行ったのですが,
楽しいところですね。


家具や雑貨の配置が面白く,
どこか遊園地のアトラクションのような
雰囲気がします。

だんだんと購買意欲が湧いてくる…
そんな仕掛けがされているように
感じました。



やはり,
時間を過ごすにつれて,
良い意味で「ほぐれてくる」ような場づくりは
大切ですね。



話は変わりますが,
当事務所でも
いらっしゃった方がお話をしやすいよう
相談室スペースを設けています。


きっとお悩みも「ほぐれてくる」
はずです。
お気軽にお立ち寄りください。


ちなみに,アトラクション要素は
ありません。あしからず。



2013年7月11日木曜日

心・技・体


「弁護士になったら確実に太るよ」


ただでさえ,
太りやすい体質の私にとって,
その言葉は
死刑宣告にも似た響きでした。

なにせ 「確実に」 なのですから。



たしかに,
弁護士同士の集まりや,
地域団体の集まりなどに出ると
懇親会がついているケースが多いので
よく飲みよく食べる日が
続いております。


そういった懇親会は,
いろいろな方と交流することで,
世界が広がるので
とても大切な場。

ただ,
体調管理は自分でせねばなりません。



昨日は,
「ラーメン食べたくない? 食べたいよね?」と
井上弁護士に拉致され,
ラーメン屋で夕食をとる羽目に。

今朝,確実に体重が増えていました。



いつか井上弁護士を
訴えてやろうと思います。


(冗談です)

2013年7月10日水曜日

ひまわりの持ち運び



こちらがいわゆる弁護士バッジです。















正式名称は,
「日本弁護士連合会員章」といいます。

外側には「ひまわり」,
中央には「はかり」がデザインされていて,

「ひまわり」は自由と正義を,
「はかり」は公正と平等を追い求めることを
表しています。



「純金ですか?」
と聞かれることがありますが,

素材は純銀で金メッキが施されています。

ですから,
年数を重ねると金メッキが剥げて,
銀色になってくるわけです。

私のバッジはまだ金色が強いですね。



冬場はスーツにつけておけばいいのですが,
夏場はシャツなので,
このバッジを
“いかにして持ち歩くか”に困ります。

大切なものなので
厳重に保管すべきなのですが,


私は悩んだ挙句,

筆箱

に入れています。



何か良い持ち歩き方はないものでしょうか。

どなたかアイデアをお寄せください。

2013年7月9日火曜日

盛夏,到来。


梅雨明けしましたね。


梅雨明けした途端に,
見事な夏空。

厳しい暑さ,到来です。



弁護士は,
事務所に座ったまんま一日が
過ぎていく…と
思っている方もいるのではないですか?

たしかに,
一日外出しない日もありますが,
意外と外出が多いものです。

裁判・調停等はもちろん,
大型訴訟の弁護団会議や,
地域団体の集まり,
大学での講義,
勉強会,
現地調査などなど。



暑すぎるのも,寒すぎるのも,
大雨も,大雪も
できれば外出するときには
おさまってほしいなぁ…と
思っているのですが,

そういった疾しい心があるときに限って,
出かける直前に天気が急変
したりするものですね。


いつでも穏やかな心で
過ごしていきたいものです。



次回は,
「弁護士バッヂ」の正体について
お話していこうと思います。

お楽しみに。

2013年7月8日月曜日

人を雇うということ



「人を雇うのってすごく大変なことなんですね」


私が労働問題を担当させていただいた
企業の代表者の方は,
皆さん口をそろえておっしゃいます。


雇用は,労働者にとって非常に
大切な問題です。

もしかしたら,明日いきなりクビになるかもしれない。

そんなことを気にしていては,
なかなか仕事もできません。

そのため,労働関連の法制度は,
基本的に労働者の権利を守ろうという
方向性でつくられています。


ただ,
社会の実情と合っているものかというと,
なかなかそうもいきません。

ですから,
人を雇う企業側が
いろいろ知恵を絞りつつ,
綿密な準備をしておかないと
いけないのです。


「人を雇うのってすごく大変なことなんです」


何かお悩みがあれば
ご相談ください。



ちなみに,
弁護士は雇用関係にはないので,
夜12時まで仕事しても
土日に出勤しても
残業代はつきません。 とほほ…。

今日も元気に頑張っています!!



2013年7月5日金曜日

木曜日の宴


当事務所では,
毎月必ず事務所全体で
ミーティングをします。

一か月間のまとめをして,
問題点を検討するとともに,
また明日からの一か月も
頑張っていこう!

要するにそういう会議です。


(こんなざっくりとした説明をすると,
他の弁護士からお叱りがありそうですが…)



そのあとは,
皆でお食事会。

これも大切な時間です。



木曜日ではなく金曜日だったら
もっと元気に飲んでいたのに…
そう思ったのは私だけでしょうか。



かくして,
誰一人として
二日酔いになることもなく
今日も
「ちくし法律事務所」は元気に執務しております。




2013年7月4日木曜日

スーツと風呂敷


裁判所に行くと,
スーツをビシッと着こなした方が
風呂敷包みを持ち歩いている

そんな光景に出くわすことがあります。


その風呂敷包みを携えた方,
検察官かもしれません。



昔のお役所時代からの慣習なのか,
検察官は
風呂敷で事件記録を
持ち歩くことがあります。

なかなか合理的ではないでしょうか。

事件記録を裁判所に
提出してしまった後は,
きれいに折りたためますし。


もちろん膨大な量の記録が必要な事件では,
キャリーバッグ
(コロコロ転がす鞄)を用います。



風呂敷を愛用していたある検事は,
少し明るめの柄の風呂敷を
使おうとしたところ,
上司に全力でとめられた… と言っていましたが,

基本は自由なようです。



裁判所に入られたら,
風呂敷包みをもった方を探してみてください。



ちなみに,
「風呂敷」は,
室町時代頃,入浴する際,
脱衣所に広げた風呂敷に
脱いだ衣類を包んだことが語源とか,そうでないとか…。

2013年7月3日水曜日

「少年付添人」って何?


先日,
福岡県弁護士会内の組織である
子どもの権利委員会に
出席してきました。

当事務所では,
迫田登紀子弁護士,井上茉彩弁護士,
そして私,森が所属しています。


刑事・民事を問わず,
また,ある時は法教育の分野からも
子どもにまつわる諸問題を
検討しています。



先日話題になったのは,
「少年付添人」について。

大人が刑事事件の手続きに乗ると,
「弁護人」が
つけられる場合がありますが,

簡単に言うと,その少年版です。


しかし,その業務内容は,
刑事弁護に留まりません。

少年がなぜ非行に及んでしまったのか。
今後,改善していくにはどうすればいいのか。

まさに駆け回るような
付添人活動をしていきます。



私も先日,
ある少年に出会い,
彼の付添人として活動しました。

彼は,更生して,元気に働いているでしょうか。

また機会を見つけて,
話をしてこようと思っています。

少年の非行については,
当事務所のQ&A(コチラ)も
ぜひご覧ください。




今日は真面目な話題になりました。

明日は,
検察官の七つ道具(?)である
「風呂敷」にスポットを
あててみます。

お楽しみに。

2013年7月2日火曜日

夏に向けて

7月になりました。

福岡市内は,
博多祇園山笠のシーズンに
突入しましたね。


もともと福岡生まれではない私が
こんな話をするのも
おかしなことですが,

博多祇園山笠振興会によると,
起源は1241年。

聖一国師が疫病除去のために
施餓鬼棚に乗って祈祷水(甘露水)を
まいたことが始まりだそうです。


今年で772回目となる計算ですね。



昨日,裁判所に向かう途中,
新天町を通ると,
サザエさん飾り山がお目見えしていました。

おお,これが福岡の夏か。
…と勝手に一人で興奮しておりました。

休日を使って,他の山も
見てこようと思います。



暑くなってきましたが,
皆様,体調を崩されませんよう。



※ ブログのネタに困ったわけではありません。
   早くもネタが尽きたわけでは,決してありません。

2013年7月1日月曜日

何事にも染まらない公平さ


裁判官は,「法服」と呼ばれる
黒い服を着て法廷に立ちます。


この黒い色には,
何事にも染められない…という
決意が示されています。

確かに黒い色は,
そこから,違う色にできませんしね。

法服は,前の部分にボタンがあり,
袖を通してから前を閉じる形で着ます。



裁判官の前に座っている
「裁判所書記官」さんも
法服を着ていますが,
少しデザインが違いますし,
素材も違うんです。

裁判官の法服はシルクで,
書記官の法服はコットン…。

よく見ると分かりますが,
裁判官の法服の方が光沢があります。


裁判傍聴などに行かれた際は,
目を凝らしてみてください。



さいごに
裁判官がうろたえたエピソードをひとつ。


初めて見る人には,
「法服」が何に用いる服なのか良く分かりませんよね。


ある裁判官がクリーニングに持って行ったところ,
店員さんが数秒悩んでから,

「コート」

と受領票に書き込んだそうです。


シルク100パーセントの前開き黒コートの誕生です。


ん~~~,たしかにコートかもしれませんね。



「法廷」は

英語で

「コート(court)」    ですし。


おあとがよろしいようで。

2013年6月28日金曜日

賃貸借の揉め事とは


森です。

少しずつブログのレイアウトにも手を入れています。
仕事の合間の急ごしらえなので,
しばらく迷走するかもしれません。
ご容赦を。



さて,

賃貸借している建物を巡る紛争は,
相当数あります。

どうしても契約が長期間になりますから,
貸主も借主も
いろいろと事情が変わってきます。

その事情の変化が,
お互いの立場の違いを
浮き彫りにしてきてしまうのです。



私が担当している事件でも
お話をしていると,
様々な事情が出てきます。


借主側の事件では,
「失業して,家賃を払い続けることができなくなった」
「子どもが生まれて,
どうしても生活音が大きくなってしまうのだけれど,
苦情を出されて困っている」

貸主側の事件では,
「建物が激しく老朽化しているので,
周辺住民に迷惑をかける前に取り壊したい」
「生活上のトラブルが多く他の住民に迷惑なので出ていってほしい」


等々。

貸主側の事件も,借主側の事件も,
どちらの側のお話も
切実です。



建物によってこの事情も様々。


皆さんもお困りのことがあれば,
お気軽にご相談ください。



次回は,
裁判官が着ている「法服」について
少しお話していきます。
お楽しみに。

2013年6月27日木曜日

主筆は森です。


昨晩,
妻と話をしていると,
ブログの「執筆者」(浦田弁護士曰く“主筆”)が
私になったことを指摘され,
ひとしきり盛り上がりました。


妻は,数日分の記事を
まとめて読むような習慣だったそうです。

ですから,
わたしが書いた最近記事から
遡る形で読んでいくと,
一目には執筆者変更が分からず,


「浦田弁護士,ものすごく文体変わったなぁ~」


と思っていたとか。



はい。
軽い言葉づかいで申し訳ありません。
話題も小さくてすみません。


きっと長年お付き合いいただけると,
私のブログ力も向上してくる
ことでしょう。


目標は,
浦田弁護士を上回る4年っ!
石の上に“四年”です。

乞うご期待!



次回は,
私が扱っている
「賃貸借建物の明渡し」に関する事件の
お話をしようと思います。

2013年6月26日水曜日

裁判傍聴が少しだけ分かるようになる法


法廷における弁護士のやり取りには,
独特なものが多くみられます。


不定期で
皆さんにお伝えして,
少しでも裁判を身近に感じて
いただければと思います。


その代表格が,


「しかるべく」


という言葉ではないでしょうか。
決して身近な言葉ではありませんね。



たとえば,

原告が証人尋問をしてほしいと求めたときに,
裁判官が被告に「ご意見は」
と尋ねます。

それに対して被告が「しかるべく」と
応えて用います。

「裁判官が考えているように“しかるべく”取り計らってくれ。
裁判官の判断にお任せします。」

という趣旨ですね。


他にも「異議はありません」といった趣旨で
多く用いられています。


なぜ「しかるべし」ではなく,
連用形である「しかるべく」にしつつ

その後ろにある「取り計らってほしい」
を省略しているのかは,
定かではありません。


裁判傍聴などされたら,
気にかけて聞いてみてください。



ちなみに,私は,
弁護士になって初めて
「しかるべく」と法廷で発する時,
かなり緊張しました。


2013年6月25日火曜日

「静粛に!」


カンッカンッ!!
「静粛に」

そうやって裁判は始まり…
ません。



裁判官が法廷に入ってくると,
起立して全員で一例。
(日本らしいですね)
そして,裁判官のテンポで
その日の審理が始まります。



欧米などでは,
場を静かにさせるために木槌が用いられています。
皆さんも
映画やドラマで見たことがあるのではないですか?

ちなみに,
裁判官が使う木槌のことを
英語では,ガベル(gavel)といいます。



皆さん既にご存知かもしれませんが,
日本の法廷にガベルはありません。

ですから,
裁判官がガベルを打ち鳴らす姿を
見ることはできないわけです。

ガベルではないにせよ,
何か裁判官に持たせてもよいのではないかと
冗談で勉強仲間と話していた際,
いろいろ候補が上がってきました。

鈴,太鼓,
ファミレスにあるピンポン,蛙(!?)…


皆さんはどれを支持されますか?



※注意
この先どんなに待っても
上記の物が法廷に置かれることは,
おそらくありません。

2013年6月24日月曜日

自分のことを棚に上げ…


去る土曜日は,
京都に出かけてきました。

母校で
法律家を目指す後輩たちのために
ちょっと学年が上だったという
ことだけで,
「働くということは…」
といった
お話をする機会を頂きました。



そうすると,

「弁護士が何をしているのかよくわからない」
「今,何をすべきかイメージできない」
といった声が聞かれました。


物事を進めていくのには,
具体的なイメージを持つことが
大切ですよね。

その一助になっていれば…と思います。


彼らが今後,
立派な法律家になって
市民の皆さんに貢献できることを
祈っています。




もっとも,
その前に自分自身が
もっと頑張らないといけないのですが。




2013年6月21日金曜日

3人とも不幸になった話






ふつうの人間の幸せは
相対的なもの。

他人の幸せとの比べつつ
自分の幸せをはかってしまいがち。

「他人の不幸は蜜の味」
「隣の芝生は青い」などなど。

他人が不幸になると,自分は
多少なりとも幸せになるんですね~。

でも,これはなんと
関係者全員が不幸になった珍しい話。



昼休み,弁護士4人で
食事に向かっていました。

ある発見をしたらしく,I弁護士が
「浦田先生,足が長いですね。」と,言いました。

自分では普通だと思っていたので
ちょっとビックリ。

「足の長さがウリではないですから。」
と,とりあえず受けました。

さらにI弁護士が言うことには
「うちのダンナと比べて,長い。」

個人情報保護の観点から
うちのダンナを仮にAくんとしましょう。

Aくんはテニスやサッカー
などが好きなスポーツマン。

スポーツマンであるからには
足も長いにきまっています。

そこまで言われれば,否やはなく
すこし幸せな気分になったのでした。


数日後,また弁護士4人で
昼食に向かっていました。

I弁護士いわく。
「うちのダンナに訊いてみました。

うちのダンナは足が短い
って,自分で言っていました。

先生の足が長いんじゃなく
うちのダンナの足が短かかったんですね~。」

「うぐっ。」
(やはりそんなことか。)


かくてI弁護士のいたらぬ発見によって,夫婦が
不幸せな気分になったことは推測にかたくありません。

でも,一度浮き上がったボクの気分も
やはり不幸せになったのでした。(とほほ。)


※かくて主筆の座は森君に委譲しましたが
ときどきおジャマさせていただく予定です。

2013年6月20日木曜日

新しい一歩へ


先日,
労働審判にかかっていた事件が
調停で終了しました。

「労働審判」とは,
原則3回の期日で労働に関する問題の
解決を目指す手続です。

私は残業代を請求された
中小企業の側の代理人をしました。



一定額を支払う内容でしたが,
前向きな方向で
解決ができたのではないかと
思っています。



労働問題は,
人を雇用する事業者にとって
避けることができません。

ただ,
企業立ち上げの段階から
「完璧な体制」を作ることが難しいのも
また事実です。


私が代理人を務めさせていただいた会社は,
今後,規則などをしっかり整備していく
とのことでした。
これから益々,
発展していってくださるように願っています。


今後改訂して,
さらに見やすいようにしていく予定ですが,
当事務所の労働問題Q&A
合わせてご覧ください。




次回からは,
不定期を予定していますが,
「もっと裁判所や弁護士が身近になる豆知識」
を紹介しようと思います。

乞うご期待。

2013年6月19日水曜日

リニューアル


リニューアル…といっても,
ブログの外枠は
何も変わっておりません。


皆さん,こんにちは。
弁護士の森です。
今日からどうぞ,お付き合いください。

まだ,「森という弁護士を知らない」
というあなた。
コチラからプロフィールを
ぜひご覧ください。
(当事務所の弁護士プロフィールの
ページが開きます)

私はページの一番下におります。



先日,
浦田弁護士より,
「3年という区切りだから」と
何やら不思議な理由で
ブログ更新をおしつけ……

もとい,
ブログ更新権限を「委譲」されました。


(一部,不適切な表現がありましたことを
お詫び申し上げます。)



今後,
徐々にリニューアルしていく予定です。

また,幅広い話題で
更新していければと思っています。


手さぐりになりますが,
どうぞこれからもブログにお越しください。





2013年6月18日火曜日

きのうはなんの日?





(ホタルブクロ
花言葉は,正義,貞節,愛らしさ,忠実)


しまった。
一日遅れました。

きのうはなんの日
だったでしょう?

これがわかる人は
そうとうなちくし通です。


実は,本ブログが
はじまった日なんですね。

2010年6月17日
故・落合弁護士がこう書いています。


「ブログ始めました。」

弁護士の落合です。

昨年10月に新事務所に移転して以降
更新が途絶えていた我が事務所のホームページでしたが
こっそりとブログを始めてみることにしました。【NEW】

とりあえずタイトルは「ちくし法律事務所」と無難なものにしてますが
ブログの方向性が確立したら
それらしいサブタイトルを付けようかと考え中です。
(それまでは迷走します。)

「ブログを見た!」の一言で相談料10%OFF!!
・・・みたいなことをするかはわかりませんが
たまに覗いていただければ幸いです。

なお、学生時代に少しだけ「mixi」をやっていた
私が主に更新する予定ですが
他の弁護士もたまにつぶやくかもしれません。

2ヶ月くらい後に
【2010/8/15】ブログを閉鎖いたしました。【NEW】
とホームページに載らないように頑張ります。


以来,いろいろありましたが
こんにちまで続けてくることができました。

これもみな読者のみなさまの
励ましのおかげです。ありがとうございました。

さて,3周年を記念して
ページを一新!

と,いきたいところですが
そうもいきません。

執筆を森俊輔弁護士に委譲するというあたりで
リニューアルをはかりたいと思います。

乞う
ご期待。

2013年6月17日月曜日

エンディングノート





(ドウダンツツジ@涌蓋山)


かなり時間がたってしまいましたが,先日
心配ごと相談員の先生がたの勉強会がありました。

ときどきは外部講師にお願いして
公正証書や年金の話などの勉強もします。

その日は,わが事務所の迫田弁護士に依頼して
エンディングノートの話をしてもらいました。

相談員の先生がたは
熱心に質疑されていました。

エンディングノートにおおくの先生が
関心をもっておられるようでした。


みなさんエンディングノートをご存知ですか?
もともとはある方の実話に基づくものです。

余命を宣告されたその方はエンディングノートを
手立てに精一杯生きようとされました。

それが映画になり
いろんな人に知られるようになりました。

迫田弁護士も自身の工夫を加えた
自家製エンディングノートを携えてきました。


エンディングノートは,自分の死後
家族へ向けたメッセージです。

いわゆる遺言のばあい
遺産の処分になりがち。

遺言書には,財産関係のこと以外にも
自分の思いなども書いてかまいません。

しかし書式の制約から
思う存分書くことがむずかしい。

エンディングノートであれば
紙数の制約を気にせず書き足すことができそう。


たほう,自分史の出版というのも
いちぶのかたは取り組んであります。

これはこれで逆に一定のボリュームと
筆力が必要です。

しかしながら,一般の人にはそのような
筆力も時間もちょっとということがおおいでしょう。

エンディングノートであれば,筆力も必要なく
空いた時間にちょこちょこ書けそうです。


そう。つまり,エンディングノートは遺言書と
自分史の間を埋める存在ですね。


ちょっと興味をひかれた方は
いちど迫田弁護士の話をきいてみてください。

こんしゅうの木曜に
以下の市民法律講座が予定されています。


  6月20日(木)19:00~20:30
  太宰府市いきいき情報センター2階208号

  費用:無料
  対象:どなたでも(定員36名,先着順)

  無料市民法律講座 第12回
  高齢者をめぐる「ほ~(法)」律講座

  ~エンディングノートをつくりましょう~
  これからの人生も自分らしく送れるように

2013年6月14日金曜日

労働審判





(ミヤマキリシマ@涌蓋山)

先日,わが事務所の3階会議室で
士業交流会がひらかれました。

士業は,司法書士,社会保険労務士,行政書士
土地家屋調査士など末尾に「士」がつく仕事です。

そのほかに大学の先生が
参加されています。


報告はもちまわりですが
先日は,わが事務所の森弁護士でした。

演題は「新人弁護士奮闘記
~残業代の支払いを巡る紛争を例にとって~」。

労働審判の概要と時間外労働賃金
の請求事例2件の報告でした。

うちわボメになりますが
とてもわかりやすい報告でした。


労働審判は,裁判に比べて
早期・簡便に権利の救済が図られる手続き。

制度ができてから
明らかに権利救済を求める機会がふえました。

全国的にみても
福岡では申立がダントツにおおい。

大阪328,名古屋181に対し
福岡245件です。

大阪,名古屋の労働事件は福岡の何倍も
あるでしょうから,福岡の多さは明らか。

245件のうちわけは
本庁208,小倉37。

これまた
本庁の活性を示しています。

福岡市民の権利意識の高さ
関係者の努力のたまものでしょう。


使用者側も労働者側もコンプライアンス意識
の向上が大事という結論になりました。

雇用契約書,就業規則,タイムカードなど
日ごろから注意をはらう必要がありそう。


2013年6月13日木曜日

ウツギ






週末は湯布院で
会議でした。

会場(宿)のほのぐらい庭に
白いものが輝いています。

ウツギ(空木)の花
ウノハナ(卯の花)でした。


オカラを卯の花と呼ぶのも
この花に似ているからだとか。


ユキノシタ,もしくは
アジサイの仲間だそう。

きのうの写真と
見比べてみてください。

ユキノシタの仲間だとすると
一族でもかなり違うものです。


ウツギ(空木)の名前の由来は
茎のなかが中空なため。

ためしに枯れ枝をポキンと折ると
中空でした。たしかに。


下手な写真ではわかりませんが
ほんとうに白く輝き,印象的。

古来,たくさんの歌に
詠まれています。

  卯の花の 咲き散る岳ゆ ほととぎす
            鳴きてさ渡る 君は聞きつや
                 万葉集 作者不詳

  卯の花を かざしに関の 晴れ着かな
                 曽良

  押しあうて 又卯の花の 咲きこぼれ
                 正岡子規


曽良の句は
「奥の細道」,「白河の関」を越える段から。

  卯の花の白妙に,茨の花の咲そひて
  雪にもこゆる心地ぞする。

 
  古人冠を正し,衣装を改し事など
 
  清輔の筆にもとどめ置かれしとぞ。

 
     卯の花を かざしに関の晴れ着かな
                      曽良


花言葉は,謙虚,秘密。
やはり中空からの想像でしょうか。

2013年6月12日水曜日

ユキノシタ



九重の麓,うたせ湯で有名な筋湯温泉街
薬師堂の階段に咲いていました。

いまどきに咲くのに
ユキノシタ(雪の下)。

名前は,雪が上につもっても
その下に緑の葉があることからだとか。

かわいい花です。
神さまも自慢の一品ではないでしょうか。

仲間の高山植物に
ダイモンジソウ(大文字草)があります。

見てのとおり
「大」の文字にみたてた名前です。

花言葉は,切実な愛情,恋心
と軽口。

そんな感じですね。



2013年6月11日火曜日

ボダイジュ





ボダイジュ。
太宰府・戒壇院に咲いています。

この木の下で
お釈迦さんは悟りをひらいたとか。

実際には,インド,中国,西洋など
種類があるらしい。

もちろんお釈迦さんが悟りをひらいたのは
インド種のものということになります。


戒壇院の説明によると
鑑真がもたらしたものだとか。

別の資料によると,ボダイジュを
日本にもたらしたのは栄西だとか。

戒壇院が鑑真説を支持したい気持ちはわかりますが
どうなんでしょう?


シューベルトの歌曲集「冬の旅」に
あるのは,西洋ボダイジュ。

  市門の前の 泉の側そこに
  一本の菩提樹が立っている。

   僕はその木陰で見たものだった
  とてもたくさんの甘い夢を。

  (中略)

  いま 僕は何時間も
  あの場所から離れたはず。

  けれど僕にはずっと ざわめきが聞こえたままだ
  「あなたはここで安らぎを得られたのに!」

失恋した若者が安らぎが得られたはずの
菩提樹の木蔭のある町を捨てて出ていく。

悲しい記憶とともに,故郷を離れる
後悔,迷いが強く表現されています。

おなじボダイジュなのに
東洋と西洋でえらい違いです。


いまオルブレヒトつながりでブルガーコフの
『巨匠とマルガリータ』を読んでいるのですが

そのオープニングの場所は
菩提樹の木蔭になっています。

作家2人に正体不明の男が語りかけ
なにやら不穏な空気がただよっています。

西洋のボダイジュは
悟りとは対照的な感情を喚起するものなのでしょうか?


古くから人類と関わりがあり,とくにゲルマン民族にとっては
自由の象徴として神聖視されてきたらしい。

シューベルトも,ブルガーコフも
このような意味をもたしているのでしょうか?


花言葉は
結婚,情熱の恋。

これまた自由とは対極にあるようで
よく分かりません。

2013年6月10日月曜日

『タイガーズ・ワイフ』



本を読んでいて
信じられない話がでてくると微妙。

なんか子どもだましに
あっているような気にさせられるから。

村上春樹の小説が好きになれない人は
その辺につまずいているのではないでしょうか。

科学的な事実に基づいて書くことだけが
小説ではないという立場に立てるかどうかですね。

なぜ小説を読むのか?
という点にかかわってきます。

魂を揺さぶられるためだ,とするならば
必ずしも科学的な事実に基づく必要はありません。


テア・オルブレヒトの『タイガーズ・ワイフ』
(新潮クレスト・ブック)を読みました。

「2013年本屋大賞」の
「翻訳小説部門」第1位。

著者テア・オブレヒトは,ベオグラード生まれの
セルビア系の女性作家。

よくぞ
選んでくれました。


はっきりとは書かれていませんが
舞台は,紛争・分裂前後のユーゴスラビア。

旧ユーゴは,民族,宗教,政治体制等が
モザイクのように入り交じっていた。

セルビアの首都ベオグラードは戦略的拠点として
古代から現代まで140回も戦いの場となったという。

物語中でもくり返し
紛争の舞台になっている。

人々の心も戦争で
キズだらけになっている。


また旧ユーゴは東隣が
ルーマニアである。

あのドラキュラで
有名なお国柄。

ふるくからの迷信や幻想のたぐいが
色濃く残っている。


旧ユーゴは文明の十字路であり
現実と幻想の十字路でもある。


そのような場所で,主人公の女医が
祖父の個人史をたどる。

それがそのままユーゴの現代史や
迷信・幻想の世界をたどることにもなる。


祖父の人生は
主に二つの物語で構成されている。

「不死身の男」と
「トラの嫁」の物語。

前者は祖父が大人→子どもに戻り
後者は子ども→大人になる物語。


読みながら,なんどもガルシア・マルケスの
『百年の孤独』に似ているなぁと思いました。

解説を読むと,案の定,オルブレヒトが
最も好きな作家のひとりはガルシア・マルケスだそう。


さて,ちょっと信じられない話がいっぱいでてきますが
いちばんは,オルブレヒトが1980年生まれだということ。

すごい。
天才ですね。

2013年6月6日木曜日

詐欺と悪徳商法(1)






きのうは月1度の事務所会議でした。
毎月の出来事や方針を話しあいます。

その席に,お客さまがこられました。
ブログの話題等について話してもらいました。


弁護士によるネットでの情報発信について
「読者の役に立った話題」を教えてもらいました。

ネットユーザーの関心を反映してか
ランキングの1位から50位まで男女関係の話題がずらり。

本ブログのモットーは明るく楽しくなのですが
読者の知りたいことも伝えなくてはなりませんね。

ランキングの話題を参考に
ときどき,解説していきたいと思います。


さっそくきょうは
「詐欺と悪徳商法」に関する話題から。

えっ,サドの悪徳の栄え?
ちがいます。

悪徳というと背徳が原義でしょうが
商道徳に反するという意味でしょうね。

悪徳商法とは,悪質な者が不当な利益を得るような
社会通念上問題がある商売方法とされています。


他方,詐欺は,他人をだまして
金品を奪ったり損害を与えたりすることです。

詐欺となれば犯罪で,刑法で処罰されますし
民法上も契約を取り消すことができます。

しかし実際問題,詐欺かどうかは
外側から判断がむずかしい。

ラーメン屋台での無銭飲食を例にとりましょう。
(悪用はしないでください。)

屋台に入る前,財布が空であることを知っているばあい
この無銭飲食は詐欺になります。

でも,ラーメンを注文した後,財布が空であることに気づいたら
詐欺にはなりません。

仮に,実際は前者であったとしても
それを法廷で立証することは困難です。


悪徳商法はたんてきに詐欺商法
といったほうがわかりやすいでしょう。

でも,詐欺というと上のような理由で
範囲がせばまってしまいます。

詐欺にはならないかもしれないが
かぎりなく詐欺的な商売もあるでしょう。

古典的な詐欺にはあたらないとしても
消費者を保護すべき場合があります。

このような理由で,詐欺商法と呼ばず
悪徳商法と呼んでいるんでしょうね。


さて,そうするとどこまでが
悪徳商法なのか線引きがむずかしい。

①「悪質な」者が②「不当な」利益を得るような
③「社会通念上問題がある」商売方法?

悪質かどうか,不当かどうか,社会通念上
問題があるかどうか?価値判断が3つも必要です。

なかなか難しい判断です。
どう考えたらよいのでしょう?

(続く)

2013年6月5日水曜日

トケイソウ





フェイスブックで話題になっていたので
トケイソウ(時計草)。

これまた通勤途上にあるお庭に
咲いていた花を写させてもらいました。

なんかプラスチックの
つくりもののようですね。


名前の由来は
まさしく見てのとおり。

いま10時10分30秒
でしょうか。


別名
パッションフラワー。

あーね,たしかに
情熱的な花ですね…。

って,ちがいます。
ここでパッションは「キリストの受難」の意味。

バッハの「マタイ受難曲」の原題が
Matthäus-Passionであるのと同じです。

その由来は
2とおりあるよう。

花の子房柱が十字架、3つの雌しべが釘、副冠が茨の冠
花弁と萼が10人の使途、巻きひげがムチ、葉が槍だとか。

あるいは,雌しべの柱頭がはりつけにされたキリスト
放射状にひろがる部分が後光なのだとか。


そうかそうか
パッションフルーツとはちがうわけね。

って,これもちがいます。
パッションフルーツはやはりトケイソウ科の果物のよう。


パッションフラワーはハーブとして
鎮痛・精神安定などの効能があるらしい。


花言葉は
信心,聖なる愛。

2013年6月4日火曜日

『オブリビオン(Oblivion)』





(スイカズラ,忍冬
 花言葉は愛のきずな)

王様のブランチの薦めでトム・クルーズ主演
『オブリビオン(Oblivion)』みました。


西暦2077年。
60年前に起きた宇宙人との戦争により地球は荒廃。

地球に残ったジャック(トム・クルーズ)とヴィクトリアは
地上をパトロールする平凡な日々を送っていた。

ジャックはある日,墜落した宇宙船から
謎の女性ジュリアを助け出す…。

そこから物語がものすごいドライブで発展していき
意外な方向へ。というあらすじ。


『オブリビオン(Oblivion)』という邦題
ピンとくる人はどのくらいいるのでしょう?

忘却の意味です。
これを知っててみるかどうか,大違い。


ま,いろいろツッコミどころはありましたが
おもしろかったです。

オブリビオン(Oblivion)を乗りこえる力は
やはりコレ。

2013年6月3日月曜日

梅雨の晴れ間






通勤途中のきょうの空
梅雨の晴れ間です。


先日,後輩と話をしていたら
「梅雨は降らなければいいのに」と。

たしかに,梅雨はうっとおしい
それは間違いない。

でも,やはり降るときには
降らないといけないとボクらは思います。

1978(昭和53)年に福岡大渇水を
経験していますから。

大学1年生のときで
六本松のキャンパスなどで苦労しました。

などと話すと,後輩たちは知らないらしい。
確かに35年も前の出来事です。

思えばいま40歳より年下の人たちにとっては
経験していないか覚えていないかなんですね。

35年といえば,1978(昭和53)年に
第2次世界大戦中の話を聞くのとおなじ。


導水事業など渇水対策もおこなわれてはいます。
でも福岡市の人口も1.5倍に膨れあがっています。

やはり多少うっとおしくても
梅雨には雨が降ってほしいです。


そうはいっても梅雨の晴れ間は
やはりほっとしますね。

2013年5月31日金曜日

カードあれこれ






先日の東京出張のおり
山手線のなかをウロウロしました。

その際感じたのは交通系カードが
全国一本化され便利になったこと。

ボクは「ニモカ」しか持っていないので従来
モノレール,JRはOKだけれども,地下鉄はダメでした。

それが地下鉄もOKになったので
とても便利でした。


さいきんは飛行機のチェックインも
携帯電話でやっている人がいます。

さすがにあれはいまのところ
ようしきりません。

そもそも携帯電話での支払いを
ようしきりません。

原理的にはカードとおなじなのでしょうが
生理的に不安です。

こうして世の流れから
取り残されていくのでしょうか。


きのうジュンク堂で
NHK制作のDVD『百名山』を購入。

いつもどおり,ジュンク堂のポイントカード「honto」
を提示しました。

すると,女性の店員さんが
「DVDには使えません」。

え~っ,と説明書きを読むと
たしかにそう書いてある。

でも
なんで?

などと店員さんと会話したのでした。
ポイントより,こちらのほうが楽しかったりして。


セブンでは
「nanaco」というカードを使っています。

これだと1円単位のおつりをもらわなくて済む
というのが最大のメリットです。

今朝のこと,いつもどおりカードを提示すると
店員がけげんな顔をして固まっています。

あれあれ新人さんかな?と思って手元をみたら
JCBのカードでした。

セブンの接客マニュアルには,このような客の
あしらい方はどうも書いていないようですね。

「お客さま,517円のお買い上げですが
JCBカードで決済されるということですね?」と聞けばよいものを。

そうすれば
「あ~ごめん,ごめん。カードの出し間違い。」となるのに。

こちらは男性店員だったせいか
採点が辛口になりました。あはは。

2013年5月30日木曜日

大菩薩嶺(2057m)





週末,東京出張だったので
ついでに大菩薩嶺に登りました。

大菩薩嶺より
大菩薩峠のほうが有名でしょうか。

中里介山の小説
『大菩薩峠』のタイトルになっているので。

評価はたかいようですが
なにぶん長編なので未読です。


新宿にいくと
青梅街道がありますよね。

あの道はどこへ通じているか
ご存知ですか。

名前からして
青梅市を通っていることは明らか。

その終点は
山梨県甲府市なんですね。

八王子や大月(中央線沿線)を通る甲州街道にたいし
甲州裏街道と呼ばれていました。


青梅街道を西にむかい
甲州に入るには山越えをしなければなりません。

その最高標高点が
大菩薩峠だったんですね。

(いまはすこし北西側
柳沢峠になっています。)

山越えをするより
甲州街道をいったほうが楽そうですが

距離がみじかかったのと
関所がゆるかったというメリットがあったのだとか。


でも,そこから遠望する富士山
その絶景も捨てがたいポイントだったでしょうね。

2013年5月29日水曜日

梅雨入り






早くも梅雨入りですね。
例年より9日も早いとか。

梅雨の花というと
アジサイが代表格でしょう。

が,ここはあえてドクダミ
ドクダミが咲くと梅雨入りといわれます。

毒があるわけではなく逆
生薬や漢方で薬効が認められています。

ドクダミ茶として
飲んだりもします。

花言葉は
白い追憶,野生。

2013年5月27日月曜日

天に唾する






若い弁護士らと話をしていて
バックグラウンドがちがうという話のシリーズ。

ボキャブラリーが
かなりズレてきてしまっている。

先日も,「そんなの,天に唾するようなもんやね。」
というと,若い弁護士がポカンという顔。

あれ?
またか…。

案の定
「天に唾する」を知らないらしい。

漢語で「乾坤一擲」だとか,四字熟語だと
なんのこっちゃ?というのは分かる。

でも,天に唾する,というのは
そのままだから推理できそうなものだが…。

やはり通じないらしい。
とほほ。


むかし星新一の
ショートショートが好きだった。

そのなかに
「おーい,でてこーい」というのがあった。

教科書にも
採用されたらしい。

簡単にいうと
こんな話。


台風一過(四字熟語)
村の社のあとに,ある穴が発見された。

いろいろ推測されたが
なんの穴かわからない。

「おーい,でてこーい」と叫んでみたが
なんの返事もない。

石を投げても
底へ届いた音がしない。

新聞社やら学者やらがやってきたが
正体不明である。

穴はなんでも
飲み込んだ。

とにかく巨大な
空虚のようだ。

利権屋がやってきて
村長にうまいこといって穴を譲り受けた。

利権屋は原子炉のカスやら
防衛秘密やらなんどもかんでも穴に捨てた。

世の中から都合の悪いものが減っていき
おかげで世の中がきれいになったような…。

そんなある日,高い建築ビルの上にいた
作業員の頭の上で,「おーい,でてこーい」と叫ぶ声。

つぎには石が落ちてきた。
それからは…。


都合の悪いものをなんでも穴に捨てるのは
まさに天に唾する行為だよね~。

という具合につかえるのですが。
知っていれば。


写真は,ユキノシタ
花言葉は,愛情,軽口。