2013年7月1日月曜日

何事にも染まらない公平さ


裁判官は,「法服」と呼ばれる
黒い服を着て法廷に立ちます。


この黒い色には,
何事にも染められない…という
決意が示されています。

確かに黒い色は,
そこから,違う色にできませんしね。

法服は,前の部分にボタンがあり,
袖を通してから前を閉じる形で着ます。



裁判官の前に座っている
「裁判所書記官」さんも
法服を着ていますが,
少しデザインが違いますし,
素材も違うんです。

裁判官の法服はシルクで,
書記官の法服はコットン…。

よく見ると分かりますが,
裁判官の法服の方が光沢があります。


裁判傍聴などに行かれた際は,
目を凝らしてみてください。



さいごに
裁判官がうろたえたエピソードをひとつ。


初めて見る人には,
「法服」が何に用いる服なのか良く分かりませんよね。


ある裁判官がクリーニングに持って行ったところ,
店員さんが数秒悩んでから,

「コート」

と受領票に書き込んだそうです。


シルク100パーセントの前開き黒コートの誕生です。


ん~~~,たしかにコートかもしれませんね。



「法廷」は

英語で

「コート(court)」    ですし。


おあとがよろしいようで。

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