2018年10月29日月曜日

中小企業家同友会・筑紫支部の役員研修



       (修学院離宮,上御茶屋,浴龍池の水面)

 先週土曜日は,筑紫野市生涯学習センターで,福岡県中小企業家同友会・筑紫支部(淀川洋子支部長)の役員研修でした。

 福岡県中小企業家同友会は,よい会社,よい経営者をめざす異業種交流団体で,筑紫支部は筑紫支部を基盤としています。わが事務所からは浦田,山野が副支部長,ブロック長として活動しています。

 研修会は年2回,こんかいは後期研修会です。前期のふりかえりをしながら,後期の課題を整理していきます。

 どの組織にも共通することですが,会員の増強がいちばんの課題であり,同友会の魅力をどのように伝えていくのかに知恵をしぼりました。

 懇親会に出席する予定だったところ,この日は当番弁護士の当番にあたっていて,博多臨港警察署から派遣要請がありました。歯をくいしばって西鉄電車に乗ったのでした。

2018年10月24日水曜日

2つの離婚事件


          (建仁寺,双龍図)

 2つの離婚事件について,ひとつは判決があり,ひとつは和解が成立しました。

 いちどは好きで一緒になった男女だけれど,うまくいかなくなると愛情は容易に憎悪に転化してしまいます。

 「法律は家庭に入らず」の原則から,離婚事件はいきなり裁判をすることができません。まず家庭裁判所で調停という話合いをする必要があります。

 調停で話がつかないときにはじめて裁判になります。裁判になっても,途中なんどか和解という話合いによる解決の試みがなされます。それでも解決できないときに判決の言い渡しがなされます。

 このたび,一件については和解が成立し,一件は判決の言い渡しとなりました。どちらも夫側で関与することなりました(別に夫側専門ではなく,たまたま相談・依頼されたのが男性側だっただけです。もちろん女性側で離婚事件をすることもたくさんあります)。

 一件は,新婚数か月の夫婦で,結婚式の準備をめぐって夫婦げんかが絶えず破局しました。離婚原因は夫側にあるとして慰謝料請求にこだわり,調停,裁判にいたったものです。双方の言い分と証拠をだしつくしたところで,裁判所が和解案を打診しました。慰謝料は認めず,婚姻費用の分担について,妻の離婚後の生活費を負担するとしてやや増額するという内容です。この理由なら問題ないので,当方も和解に応じることにしました。

 もう一件は,夫にDVがあったかどうか,財産分与の対象となる財産にはどのようなものがあるかについて厳しく争われました。調停段階から何度か話合いによる解決が模索されましたが,双方の見解のひらきが大きく妥結にはいたりませんでした。今般,判決がなされ,概ね当方の言い分が認められました。しかし,妻側は納得せず,控訴となりました。さらに高等裁判所で裁判がつづくことになります。

 双方が納得できる妥協点が早期に見つかることを願ってやみません。

『ちはやぶる』


              (近江神宮)

 修学院離宮から曼殊院門跡,そこから比叡山・延暦寺にいき,そのあとどうするか迷いましたが,滋賀県・琵琶湖側にでて近江神宮にいきました。

 なぜかというと『ちはやぶる』の舞台となったから。ご存知でしょうか。

 末次由紀さん原作の少女漫画で,テレビアニメや広瀬すずさん主演で実写映画にもなりました。競技カルタにかける青春群像を描いています。

 タイトルは,在原業平のつぎの歌から。

 ちはやぶる 神代もきかず 竜田川
         からくれないに 水くくるとは

 作中,百人一首の他の歌も下敷きにしてストーリーが展開されます。
 
 漫画を実写化すると,おじさんには熱すぎるかんじですが,それでもクライマックスはじんときます。未視聴のかたはいちどどうぞ。 

修学院離宮


        (修学院離宮から京都市街をのぞむ) 

 先々週は京都に行く予定があったので,修学院離宮にいきました。

 桂離宮もそうですが皇室関連施設なので,事前の予約が必要なところです。なので,これまで行ったことがなかったのですが,今回は予約をしてくれる人がいたので行くことができました。

 比叡山の山麓にあり,北山,京都市街,西山から大阪のビル群まで見渡せる抜群の景観が広がっています。そこに,美しい建物や庭園がしつらえてあります。

 江戸時代,後水尾上皇がつくらせたそうです。日本史の教科書にでてきたかどうか覚えませんが,幕府との確執に疲れたとき,ぎりぎり日帰り可能なこの地に息抜きに来られていたのだとか。

 西郷どんを見ていても思いますが,政治にたずさわる人にはわれわれ庶民にはわからぬしんどさがあったのでしょうね。

顧問先企業の社員研修旅行に参加して


        (金鱗湖ほとりのシャガール美術館)  

 先週末はある顧問先企業のご招待で,社員・研修旅行に参加させてもらいました。

 1泊2日で,行き先は別府・由布院。おいしい料理を堪能し,温泉でひごろの疲れをいやし,リフレッシュしました。

 ノリが体育会系の会社で,わたくしも社員さんたちといっしょに白黒タイツを着せられ,錯覚ダンスというのをやらされました。これって,みんなが自主的にやっている分にはいいけど,そうでなければパワハラだよねと思いながら踊りました。

 企業というのは,それぞれの理念や目的にむかって組織的に行動する人の集まりです。目的を高く達成するには,できるだけ結束したほうがいい。でもあまり結束を強くすると窮屈で息苦しい。

 「知に働けば角が立つ,情に棹させば流される,意地を通せば窮屈だ,とかく人の世は住みにくい。」夏目漱石の『草枕』冒頭の言葉はいまもそのまま生きています。

 この難しいところを絶妙のバランスをとりながら組織を運営していく,人として人間らしく楽しみながら生きていく。それが大切なのでしょうね。