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2022年3月15日火曜日

パワハラ対策


  さいきんの労働相談で顕著なのは○○ハラに関する相談が増えていることだ。セクハラ、パワハラ、モラハラ・・・。

そんななか、4月から中小企業でもパワハラ防止対策が義務化される。パワハラとは、職場において行われる
①優越的な関係を背景とした言動であって、
②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、
③労働者の就業環境が害されるものであり、
①から③までの3つの要素をすべて満たすものをいう。

具体的には
(1)身体的な攻撃 暴行や傷害など
(2)精神的な攻撃 人格を否定するような言動、名誉毀損や侮辱、暴言など
(3)人間関係からの切り離し 仲間外しや無視など、職場での孤立を招くもの
(4)過大な要求 業務上不要なことや不可能なことの強制など
(5)過小な要求 程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと
(6)個の侵害 私的なことに過度に立ち入ること。

古典的な不法行為、あるいは違法行為は(1)身体的な攻撃、暴行や傷害などであった。しかし、その後、このような物理的・身体的なものではないけれども、やはり違法だという態様が認識されてきた。

これを見て思いつくのはマズローの法則だ。人間の欲求には生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求(所属と愛の欲求)、承認欲求、自己実現の欲求の5段階がある。

(5)などは一見、たいして働かなくても給料をもらえるのであればよいように思える。国鉄が民営化される際、国労の組合員に草むしりなど意義のない仕事を強制させたという。しかし人間やはり働きがいも大切だ。意義の見いだせない仕事は苦痛以外のなにものでもない。

わが事務所でも、パワハラは絶対禁止だ。まずは相談窓口を明らかにし、就業規則の改正を改正し、5月には研修(啓発)を行うことになった。

研修(啓発)にあたっては、コミュニケーションの希薄化などといったパワハラの発生原因や背景についての理解を深めることが重要であるという。

うちの職場は弁護士9人、うち男性7人、事務局(秘書)11人、全員が女性である。こうした職場で、われわれ男性年長者が難しく思うのは、(6)の私的なことに過度に立ち入るなという要請と、このコミュニケーションの希薄化を避けよという要請のバランスというか境界だ。

どこからが「過度」なのか、よく見えない。ついつい地雷原には足を踏み入れないよう萎縮してしまう。すると、コミュニケーションが希薄化してしまい・・・。だれかうまいこと教えてくだされ。

2019年2月15日金曜日

顧客さまから必要とされるには?


 昨2月14日夕はバレンタインデーだったので,女子と高級フレンチ・・・といきたかったのですが,福岡県中小企業家同友会筑紫支部の2018年度2月例会でした。
 時間は午後6時から9時まで,場所は,筑紫野市生涯学習センター。
 テーマは「顧客さまから必要とされるには」です。

 いつもは報告者がひとりで自社・自分の経営体験を報告,グループ討論し,そのなかで参加している各経営者が自社の経営にひきくらべて気付きを得,それを自社に持ち帰って,自社の経営に活かすのが例会です。

 今月は目先が変わって,パネルディスカッションでした。単線的な報告とちがい,複線的,立体的な報告と議論により,引き込まれるとともにいつもより分かりやすいところもありました。

 パネラーは麻加販売の代表者武部健好利氏,(株)駿河コーポレーションの代表取締役塘之口守氏,(株)新日本観光の後継者由利圭吾氏で,ファシリテーターはエナジーサポート九州(株)の代表取締役山本倫孝氏。作業服の小売業,事業所・工場等の床のメンテナンス業,観光業,教育業など業種・業態はさまざまです。

 その上で,それぞれ「顧客さまから必要とされるには何が必要ですか?」という問いに答えをだすべく討論しました。

 当ちくし事務所としては,地域に根ざして顧客さまの信頼と安心が得られるよう努力し,個別事件について顧客さまのご要望を踏まえつつ,できるだけタメになる解決を追求することかなと考えました。

2015年12月7日月曜日

中小企業家同友会・役員会



 先週金曜は福岡県中小企業家同友会の役員会でした,
 午後5時から,筑紫野市生涯学習センターにて。

 今期は筑紫支部の支部長をおおせつかっているので
 なかなか休めません。

 同友会は,よい会社をつくろう,よい経営者になろう,よい経営環境をつくろう
 という,3つの目的をめざす中小企業経営者の団体です。

 筑紫支部は筑紫地区に事務所・住所をおく経営者で組織され
 いま96社の経営者が集っています。

 弁護士業界だけの仲間うちの集まりとちがい
 みな異業種であり,1国1城の主だけに,気をつかいます。

 しかしそれだけに,たくさんの刺激と出会いにあふれ
 経営者として,あるいは,人間的として成長ができそうです。

                                       浦田
 

2013年6月20日木曜日

新しい一歩へ


先日,
労働審判にかかっていた事件が
調停で終了しました。

「労働審判」とは,
原則3回の期日で労働に関する問題の
解決を目指す手続です。

私は残業代を請求された
中小企業の側の代理人をしました。



一定額を支払う内容でしたが,
前向きな方向で
解決ができたのではないかと
思っています。



労働問題は,
人を雇用する事業者にとって
避けることができません。

ただ,
企業立ち上げの段階から
「完璧な体制」を作ることが難しいのも
また事実です。


私が代理人を務めさせていただいた会社は,
今後,規則などをしっかり整備していく
とのことでした。
これから益々,
発展していってくださるように願っています。


今後改訂して,
さらに見やすいようにしていく予定ですが,
当事務所の労働問題Q&A
合わせてご覧ください。




次回からは,
不定期を予定していますが,
「もっと裁判所や弁護士が身近になる豆知識」
を紹介しようと思います。

乞うご期待。

2011年11月16日水曜日

中小企業経営者フォーラム



 さる7日、ヒルトン福岡シーホークで、福岡県中小企業家同友会による
 中小企業経営者フォーラムがひらかれました。

 テーマは、「全社一丸の企業づくり」。それが、厳しい時代を乗りきる
 最強戦略であるとして、経営者と社員の誇りと課題が議論されました。

 実行委員長は、「いまこそ日本!いまこそ中小企業経営者!」の
 かけ声もたかく、林田達社長。いつもご指導ありがとうございます。

 基調講演は、岡山同友会代表幹事、岡山旭東病院院長の土井章弘さん
 による「経営者と社員のギャップを埋めるのが経営指針書」。

 同友会の理念である「人間尊重の経営」に共感し、経営指針書の成文化を
 通じて「地域密着オンリーワン病院」をめざしていらっしゃります。

 ウイットとユーモアあふれるお話。とりわけ多数のジョークを繰り出すも
 ひんぱんに滑ってしまうところに、いたく共感しました(失礼)。

 第2部は、10の分科会にわかれての討論。報告者は、わが森茂博さんを
 はじめ、権藤光枝さん、中原亜希子さん、王愛さん、滝本徹さんら。

 いずれもとても魅力的な報告者がならんでいましたが
 私はブロック長の田中洋一さんに誘われて、第3分科会へ。

 久留米の株式会社東洋硬化・社長の小野賢太郎さんの報告で
 久留米から見据えた地域、全国、海外…への視線が熱かったです。

 理論と実践が一体となっていて
 ほれぼれするような報告でした。

 東日本大震災などの影響で、地域経済の冷え込みは厳しい。でも
 その回復には中小企業ががんばらねばと確信できた一日でした。

2011年9月22日木曜日

中小企業のイノベーション



 イノベーションは、シュンペーターによる
 『経済発展の理論』として有名。

 たとえばウインドウズ・ソフトの開発のような
 大がかりの技術開発のこととこれまで狭く理解していました。

 商品開発に関することだから
 たとえば法律事務所のような業種には関係ないと。

 このような誤解は1958年の『経済白書』において
 技術革新と訳されたことに由来するようです。

 当時の日本経済の状況に由来する理解なのでしょうか?
 しかし実際にはもっと広い考えのようです。
 
 本来は、物事の「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」
 「新しい活用法」やこれらを創造する行為のこと。

 「全く」新しい考え方により新たな価値を生み出し
 社会的に「大きな変化」を起こすことを指すようです。

 しかし、そのようなホームラン性の当たりだけでなく
 イチローのようにヒットを続けて打っていくという考えのほうが妥当。

 このように教えていただいたのが
 九州大学産学連携センターの湯本長伯教授です。

 商品開発にかぎらず
 新しいアイデアによる人・組織・社会の変革を含みます。

 つまり、ヒット・レヴェルの人・組織の変革もイノベーションなのですから
 私どものような法律事務所の運営も無関係ではありえません。

 イノベーションというキーワードが
 ぐっと身近なものになりました。

 湯本教授が主催されている勉強会に
 「開物成務塾」があります。

 中小企業家同友会・筑紫支部のお仲間が報告するというので
 応援がてら参加してきました。

 「開物成務」とは中国の古典に由来し
 開発・事業化を意味する言葉。

 地域の中小企業を中心に、小規模でも多数の製品・サービスを
 生み出す“草の根イノベーションを起こそう”がモットー。

 ある商品に対し、技術・生産方式だけでなく、マーケット・販売方式
 人材、資源など多面的に検討を加えます。

 湯本先生の直々のご指導を受けられるだけでなく
 参加した塾生たちからも多くの貴重な意見が寄せられます。

 湯本先生の指導を受けた塾生(中小企業の経営者)たちの熱気に
 手に汗にぎるひとときでした。
 
 これら商品・サービスが大きく消費者に受け入れられることを
 願ってやみません。