2011年9月22日木曜日

中小企業のイノベーション



 イノベーションは、シュンペーターによる
 『経済発展の理論』として有名。

 たとえばウインドウズ・ソフトの開発のような
 大がかりの技術開発のこととこれまで狭く理解していました。

 商品開発に関することだから
 たとえば法律事務所のような業種には関係ないと。

 このような誤解は1958年の『経済白書』において
 技術革新と訳されたことに由来するようです。

 当時の日本経済の状況に由来する理解なのでしょうか?
 しかし実際にはもっと広い考えのようです。
 
 本来は、物事の「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」
 「新しい活用法」やこれらを創造する行為のこと。

 「全く」新しい考え方により新たな価値を生み出し
 社会的に「大きな変化」を起こすことを指すようです。

 しかし、そのようなホームラン性の当たりだけでなく
 イチローのようにヒットを続けて打っていくという考えのほうが妥当。

 このように教えていただいたのが
 九州大学産学連携センターの湯本長伯教授です。

 商品開発にかぎらず
 新しいアイデアによる人・組織・社会の変革を含みます。

 つまり、ヒット・レヴェルの人・組織の変革もイノベーションなのですから
 私どものような法律事務所の運営も無関係ではありえません。

 イノベーションというキーワードが
 ぐっと身近なものになりました。

 湯本教授が主催されている勉強会に
 「開物成務塾」があります。

 中小企業家同友会・筑紫支部のお仲間が報告するというので
 応援がてら参加してきました。

 「開物成務」とは中国の古典に由来し
 開発・事業化を意味する言葉。

 地域の中小企業を中心に、小規模でも多数の製品・サービスを
 生み出す“草の根イノベーションを起こそう”がモットー。

 ある商品に対し、技術・生産方式だけでなく、マーケット・販売方式
 人材、資源など多面的に検討を加えます。

 湯本先生の直々のご指導を受けられるだけでなく
 参加した塾生たちからも多くの貴重な意見が寄せられます。

 湯本先生の指導を受けた塾生(中小企業の経営者)たちの熱気に
 手に汗にぎるひとときでした。
 
 これら商品・サービスが大きく消費者に受け入れられることを
 願ってやみません。
 

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