2011年9月6日火曜日

 劇場型詐欺にご用心



 劇場でレオナルド・ディカプリオ、渡辺謙さんらの「インセプション」
 をみたときは、筋が込み入っていてよくわからないところがありました。

 そこでDVDで再度みてみました。
 こんかい思ったのは、これは新型の精神分析セラピーだなということ。

 ディカプリオは謙さんの依頼を受け、その方向へ
 競合企業の跡継ぎの頭のなかに、ある考えを植え付けようと試みます。

 跡継ぎは父親との葛藤をかかえており、夢の中で
 その葛藤を解消しつつ、上記を果たすのですから、精神分析そのもの。

 アメリカ人は、マフィアのボスでさえそれを受けるくらい
 (「アナライズ・ミー」)、精神分析が好きだそうです。

 「インセプション」のような映画がつくられ、売れるというのも
 そのようなバックグラウンドがあるからでしょうか。

 ただし、「インセプション」と「アナライズ・ミー」とのちがいは
 前者にはセラピストが複数いることです。

 ディカプリオが謙さんのほかにも一癖ある仲間を連れて夢の世界に進入
 全員でよってたかって跡取りの考えを変えさせようとします。

 さて、当該DVDをみた翌日
 劇場型詐欺にひっかかったという相談がありました。

 これはそうとう手が込んでいます。1か月も前から
 複数の自称証券アナリストが入れ替わり電話をかけてきます。

 いわく。あなた(たち)だけに限定したもうけ話です。
 特別な話です。わが社も聞いています…。わが社も…。

 そうこうするうち最初は半信半疑だった被害者もだんだんその気になり
 紙くずでしかない「社債」に数千万円も支払わされてしまいます。

 心理学で、一人であればなんなく正解できるのに、多数のなかに入れられ
 みなが故意に間違うと、引きずられてしまうという実験があります。

 人間が社会的動物であり
 間違った方向であっても同調してしまうことを示すものです。

 詐欺師が一人であればなんとか嘘を見破るだけの理性があっても
 多数でよってたかって嘘をつかれると騙されてしまいます。
 
 しかも連中の演技はそうとうなものです。
 素人は苦もなく騙されてしまいます。

 このような手口の詐欺を劇場型詐欺と呼んで
 消費生活センターなどは注意を呼びかけています。

 自分の身にふりかからなければ
 なかなかピンとこないと思いますが、それでもご注意ください。
 
 世の中、うまい話はありません。
 

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