2011年9月27日火曜日
そんじょそこらの人間関係とはちがう仲
(夕暮れ、鎗~穂高連峰に、笠ヶ岳のシルエットの笠がかかる)
昨日の記事について、各方面からお声がけを
いただきました。ありがとうございます。
シドニー小林さんからもひさしぶりに
コメントをいただきました。
「ご無沙汰しております。ボートの全日本の『取材』で
忙しくしておりました。
ただ、いつも拝見しておりますよ。
特に写真。綺麗です。
なぜ山に登るか。
おっしゃる通り、これには負けます。」
セキュリティの関係でコメント欄に表示されないので
ここで紹介させていただきました。
シドニー小林さんの反応は
上記のとおり、まっとうです。
が、女性読者のみなさまは
私の操がまもられた下りにいたく感銘を受けられたよう。
どうもありがとうございます。
ご心配をおかけしました。
さて、日の出が5時15分ころ
山小屋の朝食は5時からです。
登山は早たち、早着きが原則なので
遠くまで歩く予定の人たちは3時半ころには起き出します。
私と一枚の布団で一夜をともにした男性(ナマあたたかい息を
吐きかけたのとは反対側の人)もその一人でした。
彼が布団を出て行くと、とたんに布団が広くなり
やっとあお向きに寝られる!とくつろぎました。
しばらく広い感触の幸せにひたっていると
ん!足先になにやら違和感が?
足で異物をたぐりよせてみると
携帯電話でした。
山小屋には貴重品置き場などありませんから
貴重品は身につけて寝るしかありません(これも寝づらい原因)。
彼氏も携帯をポケットに入れて一晩モンモンとしているうちに
こぼれおちてしまったのでしょう。
私はもっと寝ていたいという強い欲求に後ろ髪をひかれながら
携帯を手に、彼のあとを追いました。
山小屋は消灯中だし、早出の人たちで混雑するなか
なかなか見つかりません。
もうダメか…
小屋に忘れ物として届けようとなんども思いました。
ですが、数十分も探して
ようやく彼を見つけました。
黙って携帯を手渡すと、その瞬間、携帯を介して
2人の間にまるで電流でも流れたような交情が確認できました。
○○○○○DのCMにみられる
「ファイト!」「いっぱぁーつ!」のときのアレです。
そんじょそこらの人間関係とはちがいます。
一つの布団で一夜をともに明かした仲ですから。
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