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2021年3月26日金曜日

深川・芭蕉庵


ある会合で卓話をするよう頼まれたので、松尾芭蕉の『おくのほそ道』のお話をしようと思います。準備のついでなので、本ブログでもしばらくこの話をしようかと思います。しばらくおつきあいください。

芭蕉が『おくのほそ道』の旅に出発したのは、深川の芭蕉庵からです。写真は芭蕉庵があったところです。もちろんもう残っていません。前の川は隅田川です。いまの時節、春のうららの隅田川でしょう。

川向こうに日本橋や東京駅があります。つまり、江戸の中心は川向こうです。芭蕉になるまえ、芭蕉は桃青という名前でした。中国古代の大詩人・李白にあやかったものです。桃青は江戸で俳句の売れっ子俳諧師でした。火事の影響か、気ぜわしい生活の影響か、深川に隠棲しました。隅田川の向こう側からこちら側に来たわけです。37歳のときです。

お弟子さんの生け簀の番屋を庵にしたもの。そこの草庵に芭蕉の木が植えられました。これも門人からのプレゼント、バナナの木に似たやつです。それで芭蕉庵と呼ばれるようになりました。芭蕉の葉はよわく、風が吹くと破れてしまいます。芭蕉はじぶんもそう名乗り、そのような弱い存在だと言いたかったようです。

ここで、芭蕉はかの有名な「古池や蛙飛び込む水の音」の句を詠んでいます。蕉風開眼、つまりいままでの俳句とはちがう、芭蕉独自の俳句に目覚めました。長谷川櫂先生は、古池に蛙が飛び込んだのではなく、蛙が飛び込んだ水の音が聞こえてきて、それで芭蕉の心に古池が思い浮かんだのだと詠むべきだとおっしゃっています。

そこから、『野ざらし紀行』、『鹿島詣』、『笈の小文』の旅に出、それから『おくのほそ道』の旅に出ることにしました。この旅で、蕉風はさらに深化しました。よく知られる「不易流行」の考えはこの旅でつかんだものです。

旅に出る際、芭蕉庵は人に譲りました。あたらしい住人には女子がいたのだとか。それを踏まえて詠まれた『おくのほそ道』最初の句。

草の戸も住み替わる代ぞ雛の家

転居の際、芭蕉庵の柱にかけておいたそうです。いまこの句を書いたものが藏から発見されれば、鑑定団行きまちがいなしですね。

※なお、以下、おくのほそ道本文は基本的に角川ビギナーズクラッシックに、蕉風の定義は長谷川櫂氏によっています。誤りや誤読の責任はすべて浦田にあります。ご宥恕くださいませ。

2021年3月15日月曜日

参勤交代!!

 

仕事のため日帰り弾丸で東京へ。


深く考えずに新幹線で行き、慣れない東京で迷子。圧倒的方向音痴を遺憾なく発揮する私。

スマホがあるから大丈夫と高を括っていましたが、GPSの現在地が地図上でうろうろ。

なんとか時間までに目的地につきましたが、テンパりました。


「なんで飛行機使わなかったの??」と聞かれて、

「いや、地に足つけて来たかったので。」と、それこそ地に足つかない回答をかましてしまいました。


まあ、日ごろそれなりに忙しくしている分、移動時間で本2冊を読み終わり、ゆっくりできたのはよかったです。


富永

2015年12月8日火曜日

人間だもの


 
 フェイスブック(FB)の功罪はあろうが,すくなくとも
 高校時代の恩師・友人と交流を楽しんでいる。

 友だちのOくんからこういう投稿があった,
 なぞなぞである。

 小伝馬町のビルに「ま」の字が書いてある
 なぜ「ま」なのか?他にひらがもなく不思議である,と。

 小伝馬町といえば,東京日本橋の北にあり
 時代劇にでてくる牢屋敷で有名

 吉田松陰も安政の大獄のときに
 ここで斬首刑に処されている。

 さて,Oくんのなぞかけに対する
 恩師・友人らの反応は? 

 ま~なんでしょ? とか
 間が悪い とかの反応のほか

 ビル内のスペースが広いので
 「せ」が外された,とか

 社員が多忙なので,「ひ」が外された
 など,いくつかのなぞときがなされた。

 ぼくのなぞときは
 むかって左手がおでん屋,右手が町屋なのでは?

 わかります?
 いつものだじゃれです。

 恩師からのコメントをいただいた。
 意味がわからず,夫に教えてもらました(^^)

 こでんま,で,
 おでんまではないだろうとは思いますが(^^)

 すかさず,友だちのYくんから
 つぎのようなアシストが

 上方落語『くっしゃみ講釈』で,〈吉祥寺の小姓の吉三〉が
 覗きカラクリを歌う場面があり,小伝馬町がでてくる。

 米朝師匠の録音を確認したら「おでんまちょう」と歌っており
 昔はそういう読み方もあったらしい,と。

 恩師のまとめ
 FBは皆の叡智が集まって賢なりますなあ(*^_^*)

 人と人とのあいだに「ま(間)」があって
 人間になるということでしょうか。

 おあとがよろしいようで。

                                浦田

2013年9月17日火曜日

まさかの出来事


先週末は,
東京に出かけていました。

なんとか間一髪,
一昨日(日曜日)の最終の飛行機で
帰ってきました。


予定を2泊3日にしていたら,
帰ってこれなかったかもしれません。


それにしても
大きな被害を伴った台風でした。

京都で10年
過ごしたことがある私にとって,
桂川(京都)の決壊は
衝撃的でした。


自然災害に
「まさか○○するはずはない」
「ここは大丈夫だろう」
という言葉は通じないのですね。



人間社会でのやり取りも
同じかもしれません。

「まさか」と思うようなことが
意外と
起こるものです…。

2013年8月19日月曜日

「おおまぴょん」をよろしく。


ご無沙汰しております。

まだまだ暑い日が続きますね。


私の実家は長野県の北部,大町市。

山と森と湖と…という
「避暑地」を絵に描いたようなところです。


行ったことのない方は,
これを機会に是非お越しください。

当ブログで私の地元を宣伝しても
仕方がないかもしれませんが,

こんな

















「おおまぴょん」

という,ゆるキャラもお待ちしております。





やはり避暑地の気温は低いですね。
朝晩は肌寒さすら感じました。

もっとも,母に言わせると,
これでも例年より暑いのだとか。

これは,
一度,母を福岡に呼びつけ,
「暑い」とは,
こういうことだと教えないといけませんね。




少しの充電期間を経て,
福岡・筑紫野に戻ってきました。
さて,暑さに負けず
精を出すとしましょうか。


明日から東京出張のため,
更新をお休みします。

また木曜日にお目にかかります。



2013年5月31日金曜日

カードあれこれ






先日の東京出張のおり
山手線のなかをウロウロしました。

その際感じたのは交通系カードが
全国一本化され便利になったこと。

ボクは「ニモカ」しか持っていないので従来
モノレール,JRはOKだけれども,地下鉄はダメでした。

それが地下鉄もOKになったので
とても便利でした。


さいきんは飛行機のチェックインも
携帯電話でやっている人がいます。

さすがにあれはいまのところ
ようしきりません。

そもそも携帯電話での支払いを
ようしきりません。

原理的にはカードとおなじなのでしょうが
生理的に不安です。

こうして世の流れから
取り残されていくのでしょうか。


きのうジュンク堂で
NHK制作のDVD『百名山』を購入。

いつもどおり,ジュンク堂のポイントカード「honto」
を提示しました。

すると,女性の店員さんが
「DVDには使えません」。

え~っ,と説明書きを読むと
たしかにそう書いてある。

でも
なんで?

などと店員さんと会話したのでした。
ポイントより,こちらのほうが楽しかったりして。


セブンでは
「nanaco」というカードを使っています。

これだと1円単位のおつりをもらわなくて済む
というのが最大のメリットです。

今朝のこと,いつもどおりカードを提示すると
店員がけげんな顔をして固まっています。

あれあれ新人さんかな?と思って手元をみたら
JCBのカードでした。

セブンの接客マニュアルには,このような客の
あしらい方はどうも書いていないようですね。

「お客さま,517円のお買い上げですが
JCBカードで決済されるということですね?」と聞けばよいものを。

そうすれば
「あ~ごめん,ごめん。カードの出し間違い。」となるのに。

こちらは男性店員だったせいか
採点が辛口になりました。あはは。

2013年5月30日木曜日

大菩薩嶺(2057m)





週末,東京出張だったので
ついでに大菩薩嶺に登りました。

大菩薩嶺より
大菩薩峠のほうが有名でしょうか。

中里介山の小説
『大菩薩峠』のタイトルになっているので。

評価はたかいようですが
なにぶん長編なので未読です。


新宿にいくと
青梅街道がありますよね。

あの道はどこへ通じているか
ご存知ですか。

名前からして
青梅市を通っていることは明らか。

その終点は
山梨県甲府市なんですね。

八王子や大月(中央線沿線)を通る甲州街道にたいし
甲州裏街道と呼ばれていました。


青梅街道を西にむかい
甲州に入るには山越えをしなければなりません。

その最高標高点が
大菩薩峠だったんですね。

(いまはすこし北西側
柳沢峠になっています。)

山越えをするより
甲州街道をいったほうが楽そうですが

距離がみじかかったのと
関所がゆるかったというメリットがあったのだとか。


でも,そこから遠望する富士山
その絶景も捨てがたいポイントだったでしょうね。

2013年2月14日木曜日

最近の振り込め詐欺






30年弱ほど前
司法修習を受けた。

司法試験合格後
弁護士になるまでの2年間だ。

最初の4か月と最後の4か月は
東京・湯島にあった司法研修所での研修。

その間の16か月間は
現場で研修する実務修習。

民事裁判,刑事裁判,検察修習,弁護修習が
各4か月ずつ。

司法試験の合格者が500人の時代で
わりとゆったりした研修期間だった。


検察修習時代には
犯罪の手口の講習も受けた。

たとえば
スリ。

ふつうに財布をとったのでは
簡単にバレてしまう。

そこでどうするかだけれども
目くらましを使う。

ドンと肩をぶつけるだけでも
人間の注意をそちらにひきつけることができる。

フランスの地下鉄で財布をすられたが
あまりにあざやかでしばらく気づかなかった。


人間心理は
意外ともろい。

すこし揺さぶられるだけで
ふだんと違う対応をしてしまう。

脅したり,すかしたり
あなただけに儲け話をもちかけたり。

すると,ふだんは冷静なのに
急に視野がせばまり,まわりが見えなくなってしまう。


振り込め詐欺も
たくみに,人間心理の弱いところをついてくる。

子どもが事故にあった!
エッチなインターネットサイトをみた!

きょうかぎり,あなたかぎりの,儲け話!
などなど。


最近の振り込め詐欺は
手が込んでいる。

劇場型というものだ。
ま,ひと芝居うつ,というぐらいだから。

登場人物は複数だ。
わるい人間役とよい人間役が交互に電話をかけてくる。

わるい役のやつが脅したりすかしたりしたあと
よい役のやつが親身になって話を聴いたりする。

道具立てもとても複雑だ。
預金だとか株だとか,わかりやすい商品はつかわない。

外貨だとか新株引受権だとか
しろうとにはむずかしげな商品がつかわれる。

会社も複数で
A,B,C,D…。

Aは倒産して,BとCが合併して
Dがその業務を引き継いで…。


こう複雑になると
法律相談もやっかいだ。

全部詐欺ですよ!
と説明するも,信じてもらえない。

わるい役はそうだろうけれども
よい役の人がそんな人のはずはない,とか。

B,C,Dはそうかもしれないが
A社はたしかに存在していました,とか。

詐欺師より信じてもらえないとは
不徳の致すところだ。

2012年10月2日火曜日

台風17号の余波by.福岡県筑紫野市の弁護士




とある事情(いつもの事情ですが)で
日曜は東京にいました。

台風17号が接近していたため
在来線のおおくは終日運休。

そうでないところも
つぎつぎ運休に。

そのころ,台風は四国方面から
和歌山に上陸したとか,他の人が話していました。

そうしたなか
午後5時以降の飛行機も運航とりやめに。

帰りの足をなくしたボクは
いまだ動いていた新幹線に飛び乗りました。

台風に向かっていくのだから
どこかで動かなくなるのは覚悟のうえ。

それでも新幹線は
すごいです。

風速30メートルまでは速度を落としつつも
運行できるのですから。

でも案の定,風速は30メートルを超え
先を行く列車が名古屋~静岡の各駅であいついで停車。

かくて自分が乗る列車も新富士駅で動かなくなり
そこで3時間,風が弱まるのを待つことに。

午後9時30分ころようやく動きだしたところ
新大阪駅で運行とりやめに。

うっ…。
あす(月曜)は,午前9時から事務所で打合せが。

JRさんは休憩列車を用意するとのことでしたが
風呂にも入りたく,なんとかホテルを探して宿泊。

調べてみると,翌朝の朝一番は
6時発の「みずほ」。

みどりの窓口で予約しようとしましたが
指定席はすでに満席。

やむなく自由席に乗ろうと朝5時まえに起き
5時20分に駅に駆けつけました。

が,改札が開くのを待つ人たちで
すでに長蛇の列。

ま,きのう同じメにあった人たちが
たくさんいたわけです。

しかたなく並んで
改札があくや自由席に急行。

しかしそこもすでに
長蛇の列。

昨夜,休憩列車のなかで泊まった人たちが
すでに並んでいたのでした。

なんとか乗り込むと
300%くらいの乗車率。

運良く岡山でおりた人の席にすわり
ようやく一休み。

博多駅に着いたのが
8時25分。

そこから35分の特急かもめに乗り
二日市に着いたのが45分ころ。

その間,事務所に電話を入れ
顧客に事情を説明して待ってもうらうよう依頼。

二日市で普通電車に乗り換え
原田駅まで。

そこからタクシーに乗り
自宅で着替えて事務所まで。

事務所についたのが
9時17分ころでした。

顧客には平謝り
なんとか事なきをえたのでした。

                  弁護士 浦田秀徳