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2022年3月23日水曜日

エピファニー

 

 ジェイムズ・ジョイスの文学の特徴をあらわす言葉にエピファニーがある。元来はキリストの顕現を意味する。ジョイスは彼らしくそれを平凡な日常のなかに見いだした。

平凡な出来事のなかにその事柄や人物の本質が姿を現す瞬間がある。それを象徴的に描写しようとしたのである。その事柄や人物の魂が突如として意識されその本質を露呈する瞬間でもある。

本ブログの開始は2010年6月17日木曜日にさかのぼる。おしい。6月16日であれば、ブルームズデイだったのに。

『ユリシーズ』はダブリンにおける1904年6月16日木曜日の1日のことが描かれている。6月16日は、主人公ブルームの名をとってブルームズデイと呼ばれている。最後の審判の日がドゥームズデイなので、そのパロディである。

ドゥームズデイには世界中から『ユリシーズ』ファンがダブリンに集結し、多彩な催しがおこなわれる。ぜひとも一度訪れてみたい。やはり小説中でブルームが遍歴したとおりの行路をたどるが夢である。

それはともかく、わが事務所のブログをはじめたのは若くして急逝した落合弁護士である。ブログの過去ログを検索すれば(右側の西暦のうち2010年をクリックする。すると、月が標示されるから6月をクリックすればよい。)、いまでも彼の語り口にあうことができる。

彼がブログをはじめてことしで丸12年になる。ずっと続けることができたわけではない。中断も何度かある。断続的に書き継いできた。ブログを続けることは結構むずかしい。1年くらい書くと、なんだか書く気が消失したりする。

しばらくするとまた書く気が湧き上がってきて、ふたたび書き始める。最近は、森くんやトミーがはじめたのに励まされて書いてきた。

ここのところ、少しブログを書く意欲が失われつつあった。他人のせいにしちゃいけないけれど、プーチンのせいだ。いまの世界であのような残虐なことが行われているのに、のんきにブログなど書いていてよいものかという感じがぬぐえない。

でもブログというのは不思議なものだ。書く気が失われてくると、きまって望外に誉めてくれる人があらわれる。きのうも、相談を希望されたかたがとてもほめてくれたらしい。

単なる偶然と考えることもできる。しかしまた神の使者(ほめてくれた人が)と考えることもできる。またまた落合くんのお遣いと考えることもできる。

古代ギリシア人はすべてのことに神々の意志や配慮を感じていた。オデュッセウスが故郷に戻れぬのも戻れるのもすべて神々の思し召しによるものだ。

現代社会ですべての出来事が神の遺志にもとづいて起きていると考えることはむずかしい。しかしたまに起きるうれしい出来事について、天国で落合くんがほほえんでいるよねと考えることはできそうだ。

2022年3月1日火曜日

ある現場


  きのうは朝から朝倉方面まで出かけた。そのためブログが書けなかった。

 ある遺産分割調停が成立した。きのうは、相手方の動産を運び出す日だった。適切になされるよう監督するため、立ち会う必要があった。

向こうに古処山がのぞめる田園地帯である。天気も快晴でおだやかだった。

遺産分割事件であるから、当方と相手方は兄弟である。兄弟であるけれども、双方に弁護士がついて調停を経ているのであるから、仲がよいとはいえない。当方の依頼人と相手方の弁護士は来ていない。

いくつか小競り合いがあった。裁判所で調停しなければならないほどの仲であるのに、自己に都合のよいところでは兄弟感覚でいるから、やってよいこととやって悪いことの区別が十分にできていない。それを指摘すると、食ってかかる。

電話工事業者が4、5人いて、第三者の眼があったこともあり、ことなきを得た。現場には、裁判所や事務所とは異なる「前線」の感覚がある。

 数週間前にも、隣地の石垣が崩れた現場を見にいった。現場百回と言われる。事務所で話を訊くだけでは真実をつかみそこねることがある。

境界にある崖が崩れたときの解決方法については争いがある。大学では物権的請求権により、崖下の人が崖上の人に復旧を要求できると習った。そのように理解していたら、東京高判では別異に判断がなされている。

しかしそれも自然状態にある場合である。すでに石垣など人工的な工作物がある場合は別だ。土地の工作物所有者の責任により、原則として石垣の設置・管理者が責任を負わなければならない。

現場に行くことにより案の定、依頼者の話や写真では分からなかった状況を把握することができた。やはり、おっくうがらずに現場にでかけなければならない。

2022年2月18日金曜日

ある取材


  ご無沙汰しています。先週末から白銀の東北4峰(蔵王、西吾妻、磐梯、安達太良)に登り、きのうはむかし解決したある事件のことで取材を受けました。その事件の記録を読み直して記憶も喚起しなければならず、ブログまで手がまわりませんでした。ソーリー。

取材の様子は写真のとおり。もう一人はリモート参加です。仕事がら取材をすることは多いけれども、取材される側にまわることはめったにありません。大きな事件でマスコミの取材を受けるぐらいです。きのうのは少し毛色が変わっていて、新鮮な体験でした。

取材の結果はある作品になるそうです。以上。

ここまでは言ってよいけれども、これから先は言ってはならないと言われています。言ったら組織に殺されます。うそ(笑)。

作品になるのはまだだいぶ先のようです。でも楽しみ。

作品になったら、また報告します。

2022年2月7日月曜日

ある医療過誤事件


  ある医療過誤事件が結審した。体調を考慮せず、無理なリハビリ訓練をつづけたために筋筋膜性疼痛症候群に罹患させ、発病後も診断・治療を怠り、より重症化させたのではないかという事案である。

先にトミーが「あちらにおられましたよ」で紹介した案件。その日は原告本人、相手方病院の理学療法士と主治医の証人尋問がおこなった。トミーは剣道の気合いもかくやという迫力で証人を追及し、おおくのポイントを獲得した。

結果がでたら(勝訴したら)、またお知らせしたい。判決予測についてはいろいろ書きたいことがあるが、相手方弁護士をはじめとする病院関係者や裁判官が本ブログを読んでいる可能性がゼロではないので、いまは自粛しておく。

きょう書きたいのは夫婦愛。原告は女性。複数の疾患をわずらい、目はほとんど見えず、特殊な車椅子がなければ移動もできず、全介助が必要な状態である。それを夫が献身的に介護している。

毎年約70万組が結婚、その3分の1が離婚し、残る夫婦の半分は仲がいまひとつという。そうしたなか、病気で目が見えず全介助が必要となったときに、配偶者をささえる連れ合いがどれだけいるだろう。週一回は離婚相談に応じる職業柄、悲観的にならざるをえない。

そうしたなか、本事件における夫婦愛は感動的。相手方病院入院中も医師が診断をつけられなかったときに、インターネットで検索して正確な診断名にたどりついたのだからすごい。

われわれ医療過誤をおおく取り扱っている弁護士であっても、自分で診断するとなるとそう簡単ではない。

(ただしK弁護士を除く。S病院を受診したものの、単なる腹痛だからと返されそうになった。でもブルンベルグ兆候(腹部を押したときではなく、離したときに痛みがある)があるから盲腸だと訴えて、念のため入院することになった。するとやはり盲腸だったらしい。)

日常的な介護だけでもたいへんだろう。治療は大分の専門医まで連れて行かれている。裁判の打合せは当事務所でおこなう。夫は車椅子を押して来られる。妻の状態に配慮しつつ、集めてきた文献を紹介しつつ、相手方書面への反論を協議する。

証人尋問の際も制約が多かった。しかし、夫がいろいろと世話をしてくれたため、大過なく終えることができた。

やはり暗闇でしか見えぬものがある。暗闇でしか聞こえぬ歌がある。

2021年7月14日水曜日

平泉(1)ー邯鄲の夢


 (平泉・柳之御所跡。背景に金鶏山)

 きのう、わが事務所の仲間であった落合真吾くんの墓参りに行ってきました。平成24年7月12日が命日、31歳でした。お墓を水で浄め、花を捧げ、線香をたき、冥福を祈りました。

かれは、福岡地裁における最初の裁判員裁判を先進的に引き受けるなど弁護士として有能であったことはもちろん、お客さんだけでなく事務所スタッフにも心配りができるなど、すぐれた人でした。ほんとうに惜しい人をなくしました。

当ブログもかれがはじめてくれました。すこしめんどうくさいですが、過去ログを2010年6月17日までさかのぼれば「ブログ始めました。」という照れ気味の挨拶をきけることでしょう。

花を捧げて死者を追悼する人類の行為は1万2,000年前まで遡ることができるそうです。われわれはなぜ死者を追悼するのでしょうか。

おくのほそ道の旅の大きな目的の一つは、悲劇の死をとげた義経、奥州藤原氏らを弔うこと、すなわち鎮魂にありました。ようやくその目的地である平泉に到着しました。

 三代の栄耀一睡の中にして、大門の跡は一里こなたにあり。秀衡が跡は田野になりて、金鶏山のみ形を残す。

清衡、基衡、秀衡と三代つづいた奥州藤原氏の栄耀栄華もあっという間、夢のよう。一睡は一炊。お能に『邯鄲』というのがあります。学校でも「邯鄲の夢」もしくは「邯鄲の枕」という言葉を習ったと思います。人の栄枯盛衰は所詮夢にすぎないという言葉です。

ある若者がわずかな畑を耕すだけの人生に疑問を抱き、田舎をでて都をめざして邯鄲に。そこで出会った導師に夢が叶う枕を授けられました(魔法のランプのよう)。枕をつかって眠ると、みるみる出世、名声をえ、嫁をもらい、ところがえん罪を受け、自殺をしようとしたり、波瀾万丈の人生を送り、そして死にました。ふと目覚めると、寝る前に火にかけた粟飯が炊き上がりました。かれは導師に「人生の栄枯盛衰すべてを見ました。ありがとうございました。」と礼をいい、故郷に帰りました。とさ。

 さて夢のあひだは粟飯の、一炊のあひだなり  『邯鄲』

秀吉の辞世の歌も、これを踏まえているのかな。

 露と落ち露と消えにし我が身かな 浪速のことも夢のまた夢

大門の跡は一里こなたにあり。奥州藤原氏の栄華はすさまじく、門から屋敷まで4キロメートルもあったというのです。

ジェームス・ディーンがでていた『ジャイアンツ』という映画だったと思いますが、都会出身のエリザベス・テーラーがテキサスの大富豪のところへ嫁入り。門から屋敷まで車でぶんぶんとばしてもなかなかた辿り着かないシーンがありました。門から屋敷までの距離は、どれだけたくさんお金をもっているかを示すバロメーターになるようです。

芭蕉のころ、秀衡が跡は田野でしたが、いまは柳之御所跡として整備されています。金鶏山はいまも残っています。写真の小山がそうだった記憶ですが、もしかすると高館のある小山だったかもしれません(平泉の旅は夢のようだったので、そこのところの記憶がはっきりしません・・)。

栄耀栄華が一睡の夢だとしても、山は最後まで残る。やはり山に登らねば!強引?いやいや人為に対する自然、不易流行の考えにもとづく見解です(笑)。

2021年2月18日木曜日

書かれるよ

 

ブログに書くことないかなあと事務所での会話に聞き耳を立てていると、I先生がU先生に雑談をされていました。


仕事半分、話半分に聞いていましたが、ネタがないなあと思っていると、


U先生から、「そんなオチのない話をしてたら、富永くんにブログに書かれるよ」と一言。


I先生に落ち度はありませんが、オチはあった方が嬉しいです。


富永

2021年1月29日金曜日

アンドロメダの常識

 ブログを書いている人に、読者を増やすにはどうすればよいか、と安易な質問をしてみたところ、


「です・ます調」か「だ・である調」か統一しなさい

というアドバイスを、

「アンドロメダの常識やで」

という珍言とともにいただきました。


何を初歩的なことを、と思いましたが、

1日の閲覧者数が500人以上と聞き、いったん襟を正すことに。


ひとまずアンドロメダの常識に従ってみようと思ったのであった。もとい、思いました。


富永

2015年8月27日木曜日

そこですか、こだわりは?

 ちくし法律事務所の日常ということで
 ひさしぶりに原稿を2本書いてみた。

 いきなりブログにアップすると
 関係者から訴えられる可能性がある。

 そこでまず事務所内のメーリングリストに流して
 他の弁護士の反応をうかがってみた。

 まず,「なぜあの味に惹かれるのか?」だが
 ぼくについては,自分で書いた記事だから否やはない。
 
 Iさんについても,よいことが書いてあるだけなので
 文句のつけようがない。
 
 問題はMくんとYくんだが
 家族が悲しむかもしれないという反応だった。

 そこで,この2人については次のとおり訂正したい。
 Mくん→Mくん(匿名希望),Yくん→Yくん(匿名希望)

 これで問題は解決だ。
 めでたし,めでたし。


 問題は「被害者の会の会長はきみだろ?」のほうだ。
 これについては強い反発が予想された。

 しかし,意外なことに,I弁護士の反応は
 「これは、おもしろい。笑」だった。

 この反応は意外,拍子抜け,ま,いっか。
 ただし,意外なところに注文がついた。いわく。

 タクシーのなかは,苦しかっただけじゃなく,楽しくもあった
 そこを正確に書いてくれというのである。

 たしかに,タクシーの窓から首を出し,「うっ,気持ち悪っ」
 というだけではなく,高歌放吟していた場面もあった。

 タクシーの運転主のにがりきった顔は
 むしろその場面のほうが強かったかもしれない。

 これはたいそう意外な反応である。
 そこですか,つっこみどころは?

 さすが芸術家の家系である,センスがちがう。
 ぼくのまとめはそういうことであった。しかし,・・

 きょうランチの際,その話をしたら
 Yくんから意外な謎解きがなされた。

 「先生,それは酒に全面的に負けたことを
 認めたくないだけなんじゃないですかね?」

 なるほど,たしかに。
 
 そう考えれば,合理的な解になる。
 こうしてきょうも真相が明らかにされたのであった。
 
 めでたし,めでたし。

2013年11月11日月曜日

継続は力なり


「継続は力なり」


先人は,
なんとも的確な指摘をしたものです。


全くもってその通りです。

何事も継続することで
力になってくるのでしょう。

また,
「継続する」ということ自体が
力であるともいえます。


さらっと調べた限りでは,
どちらの意味でも正しいようです。



いずれにしても,
継続して取り組むことは
非常に大切なのです。


自分で言い訳を作ることなく,
日々,集中して取り組む。

自ら決意して始めたことであればなおさらです。


「まぁ,今日はいいか」
と思ってしまうと,
そこで途絶えてしまい,

再開するには,
最初に始める決意をした時以上の
決意が必要になってしまうのです。





今日,
私が皆さんにお伝えしたいことは,


ブログが一週間も
更新されずに止まってしまい
申し訳ない


ということです…。

2013年8月19日月曜日

「おおまぴょん」をよろしく。


ご無沙汰しております。

まだまだ暑い日が続きますね。


私の実家は長野県の北部,大町市。

山と森と湖と…という
「避暑地」を絵に描いたようなところです。


行ったことのない方は,
これを機会に是非お越しください。

当ブログで私の地元を宣伝しても
仕方がないかもしれませんが,

こんな

















「おおまぴょん」

という,ゆるキャラもお待ちしております。





やはり避暑地の気温は低いですね。
朝晩は肌寒さすら感じました。

もっとも,母に言わせると,
これでも例年より暑いのだとか。

これは,
一度,母を福岡に呼びつけ,
「暑い」とは,
こういうことだと教えないといけませんね。




少しの充電期間を経て,
福岡・筑紫野に戻ってきました。
さて,暑さに負けず
精を出すとしましょうか。


明日から東京出張のため,
更新をお休みします。

また木曜日にお目にかかります。



2013年7月26日金曜日

言葉の使い方


先日,
知り合いの大学教授 I氏が
こんなことを話してくれました。



弁護士からの依頼で
大学教授としても意見書を
書くことになったそうですが,


法律の専門家ではないから,
さすがに

「違法」

とは書ききれない。…と思い,


「無効」


という表現を用いたそうです。



すると,
弁護士から
「『無効』は言い過ぎじゃないでしょうか。
『違法』くらいの表現になりませんか」…と言われたとか。




弁護士であれば,

なるほどたしかに「無効」は言い過ぎかもしれない

と思うエピソードなのですが,
皆さんはどうでしょうか。



この「違法」と「無効」,
どちらが強いか弱いかという関係にはありません。
次元が違う表現なので,
なんとも比較はしにくいのです。

「違法」だけど「有効」であることも
世の中にはたくさん存在します。



こういった表現の間違いで
紛争がかえって燃え上がってしまうことも
ありますから,

弁護士は,
言葉の一つ一つに
注意をしていかなければいけません。




…と言いつつ,
本ブログは,自由に書いてしまっています…。

変な日本語が飛び出てきても
ご容赦願います。

(今日の主題はここです。)

2013年7月16日火曜日

ちくしーランド


こんなことを法律事務所のブログに
書いても仕方ないのでしょうけれど…



先日,レンタカーを借りて
IKEA福岡新宮に行ってきました。


初めて行ったのですが,
楽しいところですね。


家具や雑貨の配置が面白く,
どこか遊園地のアトラクションのような
雰囲気がします。

だんだんと購買意欲が湧いてくる…
そんな仕掛けがされているように
感じました。



やはり,
時間を過ごすにつれて,
良い意味で「ほぐれてくる」ような場づくりは
大切ですね。



話は変わりますが,
当事務所でも
いらっしゃった方がお話をしやすいよう
相談室スペースを設けています。


きっとお悩みも「ほぐれてくる」
はずです。
お気軽にお立ち寄りください。


ちなみに,アトラクション要素は
ありません。あしからず。



2013年6月28日金曜日

賃貸借の揉め事とは


森です。

少しずつブログのレイアウトにも手を入れています。
仕事の合間の急ごしらえなので,
しばらく迷走するかもしれません。
ご容赦を。



さて,

賃貸借している建物を巡る紛争は,
相当数あります。

どうしても契約が長期間になりますから,
貸主も借主も
いろいろと事情が変わってきます。

その事情の変化が,
お互いの立場の違いを
浮き彫りにしてきてしまうのです。



私が担当している事件でも
お話をしていると,
様々な事情が出てきます。


借主側の事件では,
「失業して,家賃を払い続けることができなくなった」
「子どもが生まれて,
どうしても生活音が大きくなってしまうのだけれど,
苦情を出されて困っている」

貸主側の事件では,
「建物が激しく老朽化しているので,
周辺住民に迷惑をかける前に取り壊したい」
「生活上のトラブルが多く他の住民に迷惑なので出ていってほしい」


等々。

貸主側の事件も,借主側の事件も,
どちらの側のお話も
切実です。



建物によってこの事情も様々。


皆さんもお困りのことがあれば,
お気軽にご相談ください。



次回は,
裁判官が着ている「法服」について
少しお話していきます。
お楽しみに。

2013年6月27日木曜日

主筆は森です。


昨晩,
妻と話をしていると,
ブログの「執筆者」(浦田弁護士曰く“主筆”)が
私になったことを指摘され,
ひとしきり盛り上がりました。


妻は,数日分の記事を
まとめて読むような習慣だったそうです。

ですから,
わたしが書いた最近記事から
遡る形で読んでいくと,
一目には執筆者変更が分からず,


「浦田弁護士,ものすごく文体変わったなぁ~」


と思っていたとか。



はい。
軽い言葉づかいで申し訳ありません。
話題も小さくてすみません。


きっと長年お付き合いいただけると,
私のブログ力も向上してくる
ことでしょう。


目標は,
浦田弁護士を上回る4年っ!
石の上に“四年”です。

乞うご期待!



次回は,
私が扱っている
「賃貸借建物の明渡し」に関する事件の
お話をしようと思います。

2013年6月19日水曜日

リニューアル


リニューアル…といっても,
ブログの外枠は
何も変わっておりません。


皆さん,こんにちは。
弁護士の森です。
今日からどうぞ,お付き合いください。

まだ,「森という弁護士を知らない」
というあなた。
コチラからプロフィールを
ぜひご覧ください。
(当事務所の弁護士プロフィールの
ページが開きます)

私はページの一番下におります。



先日,
浦田弁護士より,
「3年という区切りだから」と
何やら不思議な理由で
ブログ更新をおしつけ……

もとい,
ブログ更新権限を「委譲」されました。


(一部,不適切な表現がありましたことを
お詫び申し上げます。)



今後,
徐々にリニューアルしていく予定です。

また,幅広い話題で
更新していければと思っています。


手さぐりになりますが,
どうぞこれからもブログにお越しください。





2013年6月18日火曜日

きのうはなんの日?





(ホタルブクロ
花言葉は,正義,貞節,愛らしさ,忠実)


しまった。
一日遅れました。

きのうはなんの日
だったでしょう?

これがわかる人は
そうとうなちくし通です。


実は,本ブログが
はじまった日なんですね。

2010年6月17日
故・落合弁護士がこう書いています。


「ブログ始めました。」

弁護士の落合です。

昨年10月に新事務所に移転して以降
更新が途絶えていた我が事務所のホームページでしたが
こっそりとブログを始めてみることにしました。【NEW】

とりあえずタイトルは「ちくし法律事務所」と無難なものにしてますが
ブログの方向性が確立したら
それらしいサブタイトルを付けようかと考え中です。
(それまでは迷走します。)

「ブログを見た!」の一言で相談料10%OFF!!
・・・みたいなことをするかはわかりませんが
たまに覗いていただければ幸いです。

なお、学生時代に少しだけ「mixi」をやっていた
私が主に更新する予定ですが
他の弁護士もたまにつぶやくかもしれません。

2ヶ月くらい後に
【2010/8/15】ブログを閉鎖いたしました。【NEW】
とホームページに載らないように頑張ります。


以来,いろいろありましたが
こんにちまで続けてくることができました。

これもみな読者のみなさまの
励ましのおかげです。ありがとうございました。

さて,3周年を記念して
ページを一新!

と,いきたいところですが
そうもいきません。

執筆を森俊輔弁護士に委譲するというあたりで
リニューアルをはかりたいと思います。

乞う
ご期待。

2013年6月6日木曜日

詐欺と悪徳商法(1)






きのうは月1度の事務所会議でした。
毎月の出来事や方針を話しあいます。

その席に,お客さまがこられました。
ブログの話題等について話してもらいました。


弁護士によるネットでの情報発信について
「読者の役に立った話題」を教えてもらいました。

ネットユーザーの関心を反映してか
ランキングの1位から50位まで男女関係の話題がずらり。

本ブログのモットーは明るく楽しくなのですが
読者の知りたいことも伝えなくてはなりませんね。

ランキングの話題を参考に
ときどき,解説していきたいと思います。


さっそくきょうは
「詐欺と悪徳商法」に関する話題から。

えっ,サドの悪徳の栄え?
ちがいます。

悪徳というと背徳が原義でしょうが
商道徳に反するという意味でしょうね。

悪徳商法とは,悪質な者が不当な利益を得るような
社会通念上問題がある商売方法とされています。


他方,詐欺は,他人をだまして
金品を奪ったり損害を与えたりすることです。

詐欺となれば犯罪で,刑法で処罰されますし
民法上も契約を取り消すことができます。

しかし実際問題,詐欺かどうかは
外側から判断がむずかしい。

ラーメン屋台での無銭飲食を例にとりましょう。
(悪用はしないでください。)

屋台に入る前,財布が空であることを知っているばあい
この無銭飲食は詐欺になります。

でも,ラーメンを注文した後,財布が空であることに気づいたら
詐欺にはなりません。

仮に,実際は前者であったとしても
それを法廷で立証することは困難です。


悪徳商法はたんてきに詐欺商法
といったほうがわかりやすいでしょう。

でも,詐欺というと上のような理由で
範囲がせばまってしまいます。

詐欺にはならないかもしれないが
かぎりなく詐欺的な商売もあるでしょう。

古典的な詐欺にはあたらないとしても
消費者を保護すべき場合があります。

このような理由で,詐欺商法と呼ばず
悪徳商法と呼んでいるんでしょうね。


さて,そうするとどこまでが
悪徳商法なのか線引きがむずかしい。

①「悪質な」者が②「不当な」利益を得るような
③「社会通念上問題がある」商売方法?

悪質かどうか,不当かどうか,社会通念上
問題があるかどうか?価値判断が3つも必要です。

なかなか難しい判断です。
どう考えたらよいのでしょう?

(続く)

2013年2月8日金曜日

男と女の説明義務





(宝満山よりのぞむ英彦山)


むかしは人生の岐路でまよったら
ラジオや新聞に投書していました。

私は32歳主婦ですが,夫が酒乱で…
どうしたらいいでしょうか?とか。

さいきんは,やはり
ネットが主流でしょうか。

○○質問箱
とかいうやつ。

かれとは結婚紹介所で知りあい
とてもまじめな方です。

でも,最初のデートで連れて行かれたのが
ラーメン屋で,つぎが○クドナルド…。みたいな。

おおくの人が回答者になっているので
専門家による上から回答より現実的。


ちょっと前に本ブログで
「○○弁護士 彼女」の話をしました。

これはやはりはやりのようで
最近,こんな質問がいっぱい。

かれの名前を検索
すると…

元カノのブログにいきあたり
昔の写真がいっぱい。

かれに前科が判明!
どうしたらいいでしょうか?


弁護士をしていると,恋人どうしのほか
夫婦にも重大な隠し事があることにビックリします。

ま,もともと,男女間のことですから
多少のかけひき,隠し事はあるでしょう。

結婚前は目をあけよ,結婚後は目をつぶれ
などというぐらいですから。

(でも,こういう教訓がいわれるということは
ほとんどの人ができていないとういことだけれども)


性格の悪さは,自分からは
いわなくていいでしょう。

これは相手が自己責任で
見破る必要があるでしょうね。

障害や病気となると
どうなんでしょう?

夫婦関係は信頼関係のうえになりたつと思うので
やはり説明しておいたほうが無難な気がします。

重大な病気を隠していた夫を知っていますが
えっ?と思った記憶があります。

切れているんだったら
以前の恋愛関係も説明する必要ないでしょう。

前科は?
ボクだったら説明するような。


いまの時代,ネット検索でわかる話は
しておかねば,という配慮も必要なんでしょうね。

尋問対策でも,反対尋問で叩かれるところは
先に訊いて手当をしておきますから。

2012年12月20日木曜日

Eureka!





パソコンとかネットとかいうとたいそうだが
ブログの正体は絵日記である。

三日坊主の魔の手から
のがれられるわけではない。

本ブログも
例外ではない。

ときどき,いや,ひんぱんに
やめたくなる。

あ~今週いっぱいにしょう,
今月いっぱいにしよう,みたいな。

すると
まか不思議。

Mother Maryが
ボクのもとに来てくれるんですねぇ。

女性の読者が「読んでますよ。」とか
「面白いですね」とか言ってくれる。

これは励みになる。
よし,また明日もがんばろう,と。

(もちろん,男性の読者からも
声かけはあります。)


ときには「間違ってるわよ。」
といわれることもある。

これも
ウエルカム。

「読んでますよ。頑張ってね。」と
素直にいえない女性なんだなと善解する。

(「善解する」とは,法曹用語で
「わかりにくいけど,よきにはからうぞよ」という意味)


きのうの記事にも
ご指摘をもらった。

 つーことで
 あれこれ考え,調べてみた。

 そうか!ユレイカ!
 わかったぞ。

という部分。
さて,どこが問題でしょう?


「間違ってますよ。」とは言わず,婉曲に
「『ユリイカ』という雑誌とおなじ意味?」と訊かれた。

ボクもアホだから
上から,こう答えた。

「そう。ギリシャ語。
アルキメデスの言葉

黄金の王冠の体積を量る方法を
思いついたとき,こう叫んだらしい。

風呂場で叫んで
興奮のあまり裸で通りを走ったらしいよ。」


この黄金の王冠のエピソードは
こうだ。

 王様が神殿に奉納するために
 黄金で王冠をつくらせた。

 王冠製作職人が銀の混ぜ物をして
 ごまかしたという疑惑が浮上した。

 王はアルキメデスに
 その調査を依頼した。

 密度を調べればよいが
 それには体積を求める必要がある。

 体積を簡単に求めるには
 長方形に成形しなおさなければならない。

 そうすると
 王冠を壊して溶かすことになる。

 それじゃいけないので
 他の方法で体積を求める必要があった。

 アルキメデスは,この問題の解決法を
 入浴中にひらめいた。

 浴槽に入ると
 水面が高くなる。

 王冠を水に沈めれば同じ体積分水面が上昇し
 容易に体積を測ることができる。

 王冠の重量をこの体積で除すれば
 密度が求められる。

 もし比重が軽い安物の金属を混ぜていれば
 密度は同じ体積の純金より低い。

 アルキメデスは,この方法により
 王冠に銀が混ざっていることを示した。


ユリイカとユレイカのちがいは
ローガンがレーガン大統領になったようなもんじゃね?


ほんとうにそうか?
気になって,調べてみた。

アルキメデスが叫んだのは
「Eureka」。

古典ギリシャ語で
「私は見つけた」「わかったぞ」というほどの意味。

古典ギリシャ語では,ヘウレーカ、ヘーウレーカ
現代ギリシア語では,エーヴリカ。

英語では,ユリーカ、ユーリーカ、ユアリーカ
日本語では,ユーレカ、ユーリカ、ユリカ、ユリイカなど。


ん?
どこにも「ユレイカ」という表記がない。

どうも
「ユーレカ」と「ユリイカ」をチャンポンにしていたようだ。

ゴメン
間違い。

慎んでお詫びもうしあげます。
きのうのブログは訂正させてもらいました。


調べている途中
さらに気になる事実が判明。

…というところで時間切れ
つづきはまた。

(ちなみに,『ユリイカ』は青土社から刊行されている月刊誌
詩および批評を中心に文学,思想などを広く扱う芸術総合誌。)


2012年11月14日水曜日

いずれ和泉か紫か?






『紫式部日記』(山本淳子=編・角川文庫)
を読んでいる。

もちろんビギナーズ・クラッシクスでだ。
べつにいばっていう話ではないが。

読んでるわけは
こうだ。

かなり込み入っているので,わからないかもしれない。
そのときは…しかたがない。

話しは本ブログの
11月5日の記事までさかのぼる。

読んだ人にはくどくてすみまないけれど
読んでない人のために,あらすじ。

さいきん法律で11月1日が
古典の日とさだめられた。

なぜかというと,『紫式部日記』の11月1日のところに
源氏物語に関する最古の記述があるからだ。

その日,芸事ならなんでもござれの藤原公任が
紫式部に「若紫さん」と呼びかけたらしい。

若紫さんは紫の上の若いころの呼び名で
源氏物語の巻名でもある。

この記事により11月1日は,源氏物語
=日本の古典に関する最古の記述のある日となった。

かくて11月1日が古典の日と
定められたのでした。パチパチ。

さればと思って古典を読んだのだが
ついつい『和泉式部日記』を読んでしまった。

和泉式部は魔性の女と呼ばれるほど
おおくの殿方たちと浮き名をながしているからだ。

おかたいイメージの紫式部より
和泉式部のほうを読みたくなるのは男として人情だろう。

だいたい男が女性関係で失敗するのは
このパターンだ。

………
いやいや,あくまで一般論だ。

ま,とにかく
それが11月5日のブログ記事だったわけだ。

でも,内心じくじたるものが
あった。

『紫式部日記』にもとづき
古典の日が定められた。

古典の日にちなんで
古典を読んでみた。

それがなぜ
『和泉式部日記』なんだ?

やはり『紫式部日記』も読んどかないと
まずくないか?

かくて『紫式部日記』を(も?)
読んでいるわけだ。

いわば,A子ちゃんの誕生会に呼ばれていったのに
気になるB子ちゃんとばかり話してしまい

ちょとしまったかなと思って
アリバイ的にA子ちゃんとも話す,みたいな感じだ。

しかし!読んでみて
衝撃の事実がわかった。

…仕事の時間になったので
つづきはまた。