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2023年2月20日月曜日

ウェルビーイング(1)

 
 
 西日本新聞は先週「多世代食堂 孤立解消へ」と題して、福岡市が2023年度から、孤立しがちなお年寄りの支援として、多世代で食卓を囲み、交流できる居場所づくりを進めると報じていた。

多世代交流による孤立解消策については、NHKの「シリーズ ウェルビーイング」(1)「LIFE SHIFT にっぽん リンダ・グラットンが見た北陸の幸せ」で紹介されていた。

番組は「人生100年時代」の幸せな社会とは?というテーマ。世界的なベストセラー『LIFE SHIFT~100年時代の人生戦略』の著者、リンダ・グラットンが北陸を訪問し、高い幸福度を実現した秘密を探るという展開。

前半は、ある高齢者ホームが地元サッカーチームを応援(推し)するようになってから、入居者が活性化し若返った事例。

後半は、多世代が交流できる施設の事例。高齢者と若者とが同じ施設で暮らし、互いに刺激を与えあいながら活性化する様子が報告されていた。福岡市の事業がこれを参考にしていることは疑いなかろう。

ウェルビーイングは、WHOが健康の定義に用いてのち、急速に脚光をあびるようになった。

WHOの定義はこう、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあることをいう。」。NHKはこれをシリーズで追いかけている。

リンダ・グラットンの『LIFE SHIFT~100年時代の人生戦略』は未読。Amazonの広告では出版社より次のような刺激的な紹介が。

「今こそ、自分の人生を生きよう
100年ライフでなにが変わるか?

・70代、さらには80代まで働かなくてはならない
・新しい職種が登場し、手持ちのスキルだけでは生き残れない
・教育→仕事→引退という3ステージの人生が崩壊する
・変化を経験する機会が増えるため、選択肢をもっておくことの価値が増す
・子育て後の人生が長くなることで、家庭と仕事の関係が変わる
・老いて後の人生が長くなることで、家庭と仕事の関係が変わる
・老いて生きる期間ではなく、若々しく生きる期間が長くなる

今こそ、自分の人生を生きよう

人生100年時代には、私たちを取り巻く社会も経済も、人間の心理も医療も、人口構成も変化していくでしょう。そんな時代の大きなテーマは、あなた自身が、自分の人生をどのようなものにしたいか、ということ。

100歳になったあなたは、いまのあなたをどう見るでしょうか。あなたが下そうとしている決断は、未来の自分の厳しい評価に耐えられるでしょうか。

この問いこそ、長寿化という現象の核心をつくものだと、『LIFE SHIFT』の著者であるリンダ・グラットンは指摘します。「自分はどう生きるか」という問いに、真摯に向き合う時代がやってきたのです。」

さて、どう生きようか?まずは本の注文か?

2013年9月11日水曜日

道


「Aの道とBの道がある。
どちらに進むべきか。
はたまた自分が気付いていないCの道が
あるかもしれない。
どの道を選ぶべきか…」


いつのときも,
選択に悩みはつきものです。


ご相談に来られる方々に
それぞれの道を示して,
その先の見通しをお伝えする…

弁護士とは,
そういったお仕事ではないかと思います。


いわば道先案内人ですね。


ただ,最終的には,
御相談者の方が歩いていく道です。

案内人が強引に道を決めることは
できません。



いろいろな道先案内をしていると,
ときに,
危険な道へ進もうとする方にも出会います。

そういったとき,
「その道は危険かもしれない」と
はっきりお伝えします。

それが案内人の役割でしょうし。






…と,何やら偉そうに話してみましたが,
何をお伝えしたいかと申しますと,


私が昨日,
福岡市警固あたりで
道に迷って街中を彷徨った


という悲しい事実です。

2013年8月28日水曜日

学び


弁護士として執務していると,
興味深い新しい世界に
接する機会が多くあります。


不動産に関する紛争,
家族に関する紛争,
交通事故の問題などは
日常,舞い込んでくる相談ですから,
もちろん知識を有しています。


ただ,
ときどき相談がある
建築瑕疵,医療過誤などは
それ相応の専門知識を必要とします。

また一口に「建築瑕疵」といっても,
福岡市内の高層ビルと
郊外の一軒家と
橋などの建築物とでは,
用いられている素材も技術も全く違いますから,

それに応じた知識が必要です。


医療過誤も
歯科,耳鼻科,内臓,脳など器官によって
専門知識を必要とします。



これら新しい世界は,とても興味深いです。

日々これ勉強ですね。


ぜひ,皆さんのお悩みも
遠慮なさらずお寄せください。


2013年8月7日水曜日

納涼船


納涼船…

と聞くと屋形船のようなものを
想像するのは
私だけでしょうか。


福岡市では,
「納涼船」と銘打って,
クルージングのようなものを
夏の一定期間に限り運航しているようです。


昨日は,弁護士会の企画で
乗船してきました。















子ども向けに
綿菓子,金魚すくい,かき氷などの
企画もあり,
とても楽しい時間でした。


























夕焼けもきれいですね。

やはり,長野県出身の私にとって,
これだけ近くに海があるという
のは驚きです。


海風に吹かれ,
少し心が洗われたような気がします。

2013年7月2日火曜日

夏に向けて

7月になりました。

福岡市内は,
博多祇園山笠のシーズンに
突入しましたね。


もともと福岡生まれではない私が
こんな話をするのも
おかしなことですが,

博多祇園山笠振興会によると,
起源は1241年。

聖一国師が疫病除去のために
施餓鬼棚に乗って祈祷水(甘露水)を
まいたことが始まりだそうです。


今年で772回目となる計算ですね。



昨日,裁判所に向かう途中,
新天町を通ると,
サザエさん飾り山がお目見えしていました。

おお,これが福岡の夏か。
…と勝手に一人で興奮しておりました。

休日を使って,他の山も
見てこようと思います。



暑くなってきましたが,
皆様,体調を崩されませんよう。



※ ブログのネタに困ったわけではありません。
   早くもネタが尽きたわけでは,決してありません。

2013年5月17日金曜日

聖福寺展





福岡市博物館でやっている
『博多・聖福寺展』

栄西禅師八百年
大遠諱記念特別展。

やや意外なことに,博多の聖福寺は
日本最初の禅寺である。

しかし,鎌倉時代にタイムスリップすれば
これは意外でもなんでもない。

事情は松本清張の初期代表作
『点と線』のアリバイトリックに似ている。


念のため『点と線』の
あらすじ。

東京駅13番線プラットフォームには
料亭「小雪」の女中2人と容疑者Yの3人がいた。

15番線プラットフォームで,夜行特急「あさかぜ」に
「小雪」で働くTとSが乗り込むところを3人は目撃。

Sは現在社会をにぎわしている
汚職事件の関係者であった。

数日後、TとSは香椎の海岸で
情死体となって発見された。

博多のベテラン刑事・鳥飼は,
真相を探るため、ひとり捜査を開始。

だが、容疑者安田には
完璧なアリバイがあった…。


鳥飼は鉄道中心に推理するので
Yには完璧なアリバイがある。

しかし飛行機を考慮にいれれば
なんということはない。

移動手段が鉄道中心だった作品発表当時
このアリバイは完璧だったかもしれない。

が,いまからみれば
やや陳腐な感じ。

なぜ,鳥飼はこんな簡単なトリックを見破れないのか?
というふうに思ってしまう。


さて博多・聖福寺が日本最初の禅寺であったことも
当時の交通事情を考えれば不思議でもなんでもない。

臨済禅は中国から
もたらされた。

当時,中国に往き来するには
飛行機はなく,船だけ。

その船に乗るには
中世の大都市,博多を経由することになる。

かくて日本最古の禅寺は
博多にひらかれた。


山門の勅額にはずばり
「扶桑最初禅窟」。

日本で最初の禅寺と
書かれている。

2012年6月13日水曜日

タイサンボク by.福岡県筑紫野市の弁護士ブログ



 少年鑑別所の帰りに駅まで歩いていたら
 タイサンボク(泰山木、大山木)が咲いていました。

 3メートルくらいの高さの樹に
 5輪ほど花をつけていました。

 道路の反対側に街路樹として植えられていたのですが
 「わっ。」と喜んで道路を横断し,パチリ。

 都市部に突如出現した
 古代的世界にためいきがでました。

 なんかの花に似てません?
 そう,モクレンの仲間ですね。

 お菓子を盛る器のような形で
 モクレンより一回り大きくて立派。

 花が大きくて立派なことから
 賞賛して泰山木と名づけられらしい。

 学名は,Magnolia grandiflora
 grandiflora=大きい花のMagnolia=モクレンの仲間。

 マグノリアといえば,むかし
 カエルの降ってくるわけのわからない映画がありました。
      
 日本の花ではなく,北米中南部原産。
 米国南部を象徴する花木とされています。

 このため、ハリケーン・カトリーナ(2005年)の被害を
 受けた地域への支持を表すシンボルとなったのだとか。

 花言葉は「前途洋々」「威厳」
 少年の前途も洋々でありますように。

         ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳

2012年6月11日月曜日

ハナショウブ by.福岡県筑紫野市の弁護士ブログ



 ハナショウブ(花菖蒲)
 アヤメの仲間の多年草。

 もとは野・花菖蒲という花
 それを園芸種に改良したもの。

 アヤメ・カキツバタとの違いは,葉脈があること
 葉の中央に太い筋が通っています。

 城内で咲いているとニュースでやっていたので
 裁判のあいまに見てきました。

 どこかの病院のみなさんも見学に
 看護師さんたちが,患者さんたちを介助していました。

 癒されました。
 (いや,花に。)

 花言葉は,「うれしい知らせ」「優しい心」「心意気」
 「優雅」「あなたを信じる」など。

       ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳

2012年4月17日火曜日

脳梗塞の見逃し事件 by.山歩きの好きな福岡の弁護士



 去る3月27日、福岡地方裁判所において,医療事件で
 原告の請求を一部認める判決が出されました(4月11日確定)。

 事案は,福岡市内の被告病院が,同市の70代の女性(原告)の
 脳梗塞の診断・治療を怠ったもの。

 原告は、飲食店での支払いの際、何度も硬貨を落とすなどしたため
 店員が脳梗塞を疑い119番通報し、被告病院に救急搬送されました。

 当直医(消化器科)及び翌日診察した主治医(循環器科)が、TIA
 (一過性脳虚血発作。脳梗塞の前駆症状であることが多い)を誤診。

 TIAではないとし、治療(専門医への転送)をしなかったところ
 2週間後に脳梗塞を発症、右半身麻痺等の障害を後遺することに。

 被告病院の診断義務違反等を理由に
 8000万円の損害賠償を請求をしました。

 被告が,非専門医は,TIAを診断すべき義務はないなどと主張したものの
 裁判所は,被告病院の過失を認めました。

 TIAの診断方法等は一般的な医学文献に記載されており
 その程度の知識は非専門医であっても認識しておくべきとの判断です。

 被告医師らがTIAに関する誤った知識に基づき適切な問診を行わず
 TIAについて否定的な診断をしたことは不適切であったとしました。

 しかしながら裁判所は,
 相当因果関係について否定しました。

 ①TIAを疑って入院させ、心電図がなされたとしても
 心房細動が発見されたとは限らない。

 ②抗凝固療法が開始されていたとしても
 100%脳梗塞の発症を防ぐことはできない。

 それゆえ,被告病院医師の義務違反がなかったとしても
 本件脳梗塞を防止し得た高度の蓋然性は認められないというのです。

 ただし,被告医師がTIAを診断等していれば、後遺障害が生じなかった
 相当程度の可能性はあるとして、慰謝料等440万円を認めました。

 本判決は、非専門医であっても、一般的な医学文献に記載のある事項
 については知識を得ておくべきであるとしました。

 専門分野以外についての診断義務違反の判断方法の基準を示した点で
 大きな意義を有しています。

 脳梗塞を含む脳卒中という疾患は、日本人の死因でも上位を占め
 多くの人がなる可能性がある病気です。

 その重大さを考えれば、非専門医であっても
 適切な診断・治療を行うことが期待されます。
 
 本判決は,損害評価が低きに失するものの,この期待に応えるもので
 市民感覚に合致するものではないでしょうか。

          ちくし法律事務所 弁護士 浦田秀徳

2011年11月8日火曜日

 点と線



 『点と線』(新潮文庫)は、ご承知のとおり
 松本清張の長編推理小説。

 わが福岡市香椎の海岸で
 男女の情死とおもわれる死体が発見され

 博多のベテラン刑事・鳥飼重太郎が
 犯人のアリバイを崩していきます。

 「点と線」という表現は
 依頼者への説明でよく利用させてもらいます。

 証拠には2種類あります。
 書証と人証です。

 書証は契約書や登記簿の記載事項など
 人証は証人の証言や原・被告本人の供述などです。

 書証は点
 人証は線です。

 裁判で提出された書証という点を
 人証という線でうまく結べるかどうかが勝敗を決します。

 すべての点がきれいな線で結ばれていれば真実とみなされ
 デコボコな線でしか結ばれていなければ虚偽とみなされます。

 実際はデコボコだったのかもしれません
 往々にして真相はデコボコのことも多いでしょう。

 でも裁判中の証言はどうしても嘘がおおくなるので
 このようにして判断しなければ勝敗を決することができません。

 ま、天動説と地動説どっちが真実か?
 という問題に対する解答の判定と似ているかもしれません。

 証人尋問、とくに反対尋問は
 証人の証言の矛盾を書証によって崩すばあいがほとんどです。

 みなさんも弁解のほころびをおぎなうためにまた弁解し
 その矛盾点をつかれて立ち往生した経験がありませんか?

 それはさておき、『点と線』で犯人が仕掛けたアリバイは
 現在ではテクノロジーの進歩により完全に陳腐化しています。

 われわれが読んでいて
 なんでそんな簡単なアリバイが解けないの!?という感じです。

 『点と線』が書かれたのは、私が生まれる前
 1957~58年のことです。

 時代的な制約ってやつです。
 こういうことってありますよね?
 

2011年7月14日木曜日

 宝満山の風景



 きのうのつづきです。山頂から北西に
 宇美町・志免町方面、博多湾を臨んでいます。

 博多湾の中央に浮かんでいるのが志賀島
 その右側に延びているのが海の中道。

 志賀島の左奥に浮かんでいるのが玄海島
 左手前が能古島。

 その奥は糸島方面が
 見えています。

 左下の屋根は竈門神社の上宮
 屋根から中央部にかけての緑の固まりが四王寺山(大野城)です。

 四王寺山の向こう側が春日市、福岡市
 拡大すると、志賀島と能古島の下あたりに空港が見えています。

 その左側にはさらに、福岡タワー、ドーム、シーホークなども
 見えています。わかりますか?

 歴史で習ったとおり、大野城・水城が築かれたのは
 白村江の戦い(663)に日本が敗れてから。

 太宰府側の防衛線として水城が築かれたというけれども
 粕屋・宇美側の防衛線はどうなってたんだろうと思います。

 平安時代、最澄が渡唐する(804)まえにも
 宝満山にこもって修行をしたといいます。

 彼らもおなじ風景をみたのでしょうか。
 

2011年3月1日火曜日

 風が強く吹いていた 


  (九州新幹線・新大牟田駅ロータリーにてロータリーメンバーと)

 人生ではじめて駅伝なる種目に参加しました。

 九州新幹線の全線開業(3月12日)を記念した
 「ロータリークラブ320キロ駅伝」です。

 26~27日の2日間で、博多から熊本まで
 タスキをつないで走るというもの。

 新幹線の駅づたいに走ります。
 文字どおり、「駅」「伝」。

 昨年末ころ話があったのですが、故障を心配して
 手を挙げませんでした。

 ところが、参加者のうち1人の方が故障されたため
 急遽ピンチヒッターで参加しました。

 いや、ピンチランナーか?どこかで聞いたような?と思って検索すると 
 モーニング娘の映画がありました。

 私も大学時代は部活で何キロかは走っていました。
 大濠公園で福岡市内の大学があつまり、リレーをしたこともあります。

 そのときは、先頭ランナーで
 走ったあとに、短大の子から告られたこともありました。

 (中略)

 社会人になってからはどんどん運動量が減っていき
 最後に長距離を走ったのは子どもが小学生のときの学校周囲マラソン。

 それから10年は100メートル以上走っていません。
 正月に箱根駅伝を応援するか、三浦しをんさんの小説を読むのがせいぜい。

 そんななか、こんかいのお声がかり。
 いちばん心配したのは、故障してみなさまに迷惑をかけることでした。

 個人マラソンは自分が参加できなくて残念で終わりですが
 駅伝はそうはいきません。なんとしてもタスキをつなげたい。

 参加決定から本番まで17日間。それまで虎の穴の猛特訓!
 といきたいところですが、故障しないというのが第1の課題。

 少しはやめに仕事をきりあげて
 夕方の街を5キロ弱ほどジョギングして調整しました。

 けっこう走っている人が多いのにビックリ
 どの時間帯でも5人くらいは出会います。

 散歩の人となると、その数倍。年配のご夫婦がいっしょに歩いているの
 を拝見すると気持ちがほっこりします。

 こうして当日、なんとか天気にもめぐまれ
 私は新大牟田駅あたりを6.5キロメートル走りました。

 駅伝の醍醐味をすこし知りました。
 心のなか、風が強く吹いていました。