西日本新聞は先週「多世代食堂 孤立解消へ」と題して、福岡市が2023年度から、孤立しがちなお年寄りの支援として、多世代で食卓を囲み、交流できる居場所づくりを進めると報じていた。
多世代交流による孤立解消策については、NHKの「シリーズ ウェルビーイング」(1)「LIFE SHIFT にっぽん リンダ・グラットンが見た北陸の幸せ」で紹介されていた。
番組は「人生100年時代」の幸せな社会とは?というテーマ。世界的なベストセラー『LIFE SHIFT~100年時代の人生戦略』の著者、リンダ・グラットンが北陸を訪問し、高い幸福度を実現した秘密を探るという展開。
前半は、ある高齢者ホームが地元サッカーチームを応援(推し)するようになってから、入居者が活性化し若返った事例。
後半は、多世代が交流できる施設の事例。高齢者と若者とが同じ施設で暮らし、互いに刺激を与えあいながら活性化する様子が報告されていた。福岡市の事業がこれを参考にしていることは疑いなかろう。
ウェルビーイングは、WHOが健康の定義に用いてのち、急速に脚光をあびるようになった。
WHOの定義はこう、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(well-being)にあることをいう。」。NHKはこれをシリーズで追いかけている。
リンダ・グラットンの『LIFE SHIFT~100年時代の人生戦略』は未読。Amazonの広告では出版社より次のような刺激的な紹介が。
「今こそ、自分の人生を生きよう
100年ライフでなにが変わるか?
・70代、さらには80代まで働かなくてはならない
・新しい職種が登場し、手持ちのスキルだけでは生き残れない
・教育→仕事→引退という3ステージの人生が崩壊する
・変化を経験する機会が増えるため、選択肢をもっておくことの価値が増す
・子育て後の人生が長くなることで、家庭と仕事の関係が変わる
・老いて後の人生が長くなることで、家庭と仕事の関係が変わる
・老いて生きる期間ではなく、若々しく生きる期間が長くなる
今こそ、自分の人生を生きよう
人生100年時代には、私たちを取り巻く社会も経済も、人間の心理も医療も、人口構成も変化していくでしょう。そんな時代の大きなテーマは、あなた自身が、自分の人生をどのようなものにしたいか、ということ。
100歳になったあなたは、いまのあなたをどう見るでしょうか。あなたが下そうとしている決断は、未来の自分の厳しい評価に耐えられるでしょうか。
この問いこそ、長寿化という現象の核心をつくものだと、『LIFE SHIFT』の著者であるリンダ・グラットンは指摘します。「自分はどう生きるか」という問いに、真摯に向き合う時代がやってきたのです。」
さて、どう生きようか?まずは本の注文か?
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