日曜は天気がよかったので四王寺山に登り、お鉢を一周した。井上靖の『星と祭』を読んでいるので、三十三石仏のなかでも、十一面観音に目がいった。
8番、15番、17番、18番、21番が十一面観音だった。頭部に11の顔をもつ。いままで千手観音との区別があいまいだったが、こんかいはっきりした。
仏をあらわす象徴物を三昧耶形(さんまやぎょう)という。仏が手に持っていたりするもの。西洋絵画だとアトリビュートと呼ばれる。
十一面観音の三昧耶形は水瓶と開蓮華。四王寺山の観音さまたちはいずれも水瓶をもっていらっしゃる。開蓮華のほうははっきりしない。
その深い慈悲により衆生から一切の苦しみを抜き去る功徳を施す菩薩である。病気にかからないなど10種類の現世での利益と今生のあと極楽浄土にうまれかわるなど4種類の来世での果報をもたらすとされる。
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