オマージュ、あるいはリスペクト。文学や芸術において、尊敬する作家や作品に影響をうけ、それを踏まえた作品を創作することをいう。ただし、踏まえて創作した作品のできばえがよいものにかぎる。できが悪ければ単なるパクリである。だからといって、なにを遠慮する必要があろう。
きのうのわがブログのタイトルは「マリンワールドよ、永遠なれ」。もちろん、スーザの有名な行進曲「星条旗よ、永遠なれ」を踏まえている。
https://www.youtube.com/watch?v=V-CCQ_p6XHE
むすびの文は「海獣たちのいるところ、水族館」。これも、モーリス・センダックの代表作の絵本『かいじゅうたちのいるところ』を踏まえている。
https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=537
そして、きょうのタイトルは、もちろん恩田陸の『夜のピクニック』を踏まえている。本屋大賞受賞作。
さいきん夕食後、街を徘徊している。1日1万歩以上を歩くためである。例の職場内のウォーキンググループ加入がきっかけ。
およそ10分で1000歩、1万歩となれば100分歩かなければならない。通勤時だけで1万歩は無理だ。足りない分は夕食後に歩く。
夜だからリスクもある。暗くて段差や溝がわかりづらい。暴漢におそわれる確率もたかいだろう。でもそれを上回るメリットもある。
街に詳しくなる。いままで通過するだけだった十字路を曲がってみたり、脇道に入ってみたり。その結果、なじみのところにでてみたり。この道はここに通じていたのかなど。
9時-5時の仕事ではない職業の人たちに敬服する。飲食業はもちろん、歯科、整体、郵便配達、高校教師・学生、役場職員などの仕事は夜8時ころでもやっておられる。仕事帰りのサラリーマンは助かるだろうけど、たいへんだろうな。
車は多い。救急車にはよくでくわすが、パトカーは昼間よりずっとすくない気がする。
ご同輩の人たちがいる。走っている人たちがいる。歩いている人たちもいる。一人で走っている人もいれば、カップルで歩いている人たちもいる。イアフォンで音楽を聴いていたり、スマホの画面をながめながらの人たちは、ちょっと心配である。
家々の窓からオレンジ色の灯りがもれている。一家団欒なのだろう。ときには肉じゃがやすき焼きのにおいが流れ出てくる。
夜の空は真っ暗とはかぎらない。ダークブルーの空にうすい雲がたくさん浮かんでいたりする。山影もくっきりみえている。冬にむかい、空気もピンと澄んでいる。よしあと3000歩だ。がむばろう。