君は山なの?などと、トミーがトンチンカンな問いをしているうちに、芭蕉一行は那須野に至りました。有名な場面です。
那須野は広大で縦横に道が分かれていました。いまのようにナビつきスマホを持参していなかった旅人は、よく道迷いをしていました。そこで芭蕉一行は、道迷いしないよう馬を借りました。すると、
小さき者ふたり、馬の跡慕ひて走る。ひとりは小姫にて、君の名はと問ふと、名を「かさね」といふ。聞き慣れぬ名のやさしかりければ、曽良が一句。
かさねとは八重撫子の名なるべし (撫子は、ナデシコ)
問うなら小姫の名でしょう、せめて花の名。トミーがんばれ。
※写真は、鎌倉・東慶寺の八重ヤマブキ、京都・醍醐寺の八重サクラ、那須野のツツジ、熊野古道の小殿・小姫です。八重撫子の写真は手もとにありませんでした。3つの写真を頭のなかでブレンドして、那須野の小姫・八重撫子のイメージを組み立ててください。
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