どうやら同行トミーはまだお江戸をウロウロしているようです。そうとうな方向音痴です。地理に詳しい曽良とえらい違いです。しかたないので、先に行きます。
神父と医者と弁護士の友だちはいたほうがよいといわれます。いざというときに役に立つからです。いずれも昔から聖職とされてきました。
たほう、弁護士はつきあいづらい隣人ともいわれます。職業がら、ものごとの裏を見るくせがついているので、素直にものが言いづらいということでしょう。
そのせいか、親近感のある日光・裏見の滝。なぜ裏見の滝なのでしょうか。
二十余町山を登って、滝あり。岩洞の頂より飛流して百尺、千岩の碧潭に落ちたり。岩窟に身をひそめ入りて滝の裏より見れば、裏見の滝と申しはべるなり。
なるほど。美文の冴えもあり、滝の迫力やキラキラ感が充溢しています。そして一句。
しばらくは滝にこもるや夏の初め
はや夏の句。夏は立夏から。いまの暦で5月5日からです。ことしは季節の進みゆきがとてもはやく、半月~1か月はいつもよりはやい。すでにツツジやフジが満開です。行く春を惜しむ間もありませんでしたね。
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