殺生石に近づきすぎると、ハイシンデマスになります。でもすこし下ると、おくのほそ道にでてくる那須温泉があります。ここに入ればすぐに生き返ります。
お奨めは鹿の湯。歴史は古く、開湯は1300年前、舒明天皇の時代だとか。狩野三郎行広が射損じて逃げる鹿を追って山奥に入ると、鹿が温泉で傷を癒やしていたのだとか。このエピソードにも那須野の野趣が濃厚です。
湯の温度は4つに分かれていて41~48度!私は48度には入りきれませんでした。だいたいもう湯の温度を感じないのではなかろうかという枯淡の境地、仙人のようなおじいちゃんばかりが数人入ってありました。
43度でもゆっくりゆっくり時間をかけて体をならして入り、途中で他の人が入ってきてさざ波でも立とうものなら、ふたたびハイシンデマス状態になってしまいました。
さて、トミーの投稿にあわせるため、あとさき逆になりましたが、鹿の湯からさらに坂を登った那須・茶臼岳にまずは登らなければなりません。温泉は帰りのお楽しみです。
那須岳は日本百名山です。いままでに3度登りました。3度目は2018年2月2日、雪山でした。那須岳は冬期でも雪がすくなく、雪山初心者でも登れます。
大丸というところから12本歯のアイゼンを装着して雪道を登ります。トレースはついていました。ロープウェイの山麓駅、峠の茶屋、峰の茶屋跡へ。風の通り道で、強風が吹いています。そこから稜線沿いに南下、茶臼岳山頂に到ります。山頂部はお鉢になっているので、ぐるっと一周します。帰りは来た道を戻ります。大丸まで往復約4時間のコースタイムです。
那須岳といえば、2017年3月に発生した雪崩事故が記憶にあたらしい。高校生ら8人が亡くなりました。この事故は上記の登山道とはちがうところで発生しました。登山道には雪崩が発生しそうな場所はないと思います。とはいえやはり冬山は冬山、各自お気をつけくだされ。
夏山であればロープウエイを利用して往復1時間くらいで登頂可能です。みなさまも一度どうぞ。そして、48度の高熱湯でハイシンデマス状態を体験されてください。
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