2021年6月10日木曜日

当番ガチャによる連日の出張


「配属ガチャ」という言葉があるそうです。

オンラインゲーム内でアイテムがランダムに提供される抽選サービスの通称である「ガチャ」と同様、新卒の配属先が選べず運次第であることを揶揄して言われるようになった言葉なのだそうです。

ブラックな部署に配属されたとき等に

「配属ガチャにはずれた」と言うのだとか。


運次第、といえば、当番弁護でどこの警察署が回ってくるかも、そのとき、その事件による運次第です。

当番弁護とは、逮捕後、勾留前の段階では、国選弁護人がまだ選任されないことから、逮捕段階で、逮捕された人が弁護士から助言等を受けられるよう、要請を受けて弁護士会から当番の弁護士が派遣される制度です。

「ちくし法律事務所」の日常: 【刑事事件-①】逮捕されたあなたへ~「当番弁護士」 (chikushi-lo.jp)

当番の日に、どこの警察署で逮捕者が出るかなんて、事前には分かりません。

宗像署や糸島署などの事件が回ってくると、遠方ですから、「当番ガチャにはずれた」とも言えそうです。


先日、当番などで、立て続けに刑事事件が回ってきました。

ひとつ目は、久留米署。はじめてでしたが、距離はあってもそこまで遠方でもないので、大丈夫です。

ふたつ目は、九州厚生局麻薬取締部。留置施設があるわけではありませんが、逮捕された方がこちらにいるからということで出動要請がありました。博多にあります。

いわゆる「マトリ」ですよね。珍しい要請に、内心ワクワクしながら出張しました。

施設に入り、中でキョロキョロ。「初めて来ました!」と言うと、「はあ、そうですか。」と職員の冷たい視線を受けました。


そんなわけで、今回は珍しい当番ガチャを引いたのでした。


運次第のガチャといえば、逮捕された方からすれば、弁護人ガチャですよね。

なかなかできることが限られている場合も多いですが、せめて「弁護人ガチャにはずれた」と言われないよう、しっかりやりたいですね。


富永




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