お誘いを受けて、ひさしぶりにコンサート、しかも野外。葉加瀬太郎プロデュースにより、大竹しのぶ、森山良子、藤井フミヤ・・・のオムニバス形式。
野外は天候によるリスクもあるけれど、晴れるとすばらしい。解放感、刻刻と変化する大空、流れる雲の動き、ときおり吹く柔らかな風など、どれもすばらしい。
とくに風は、歌詞にあわせたかのように吹いたり、絶妙のタイミングで大竹しのぶの前髪を揺らしたりして、これ以上ない働きをしていた。
舞台下のカメラから撮影された映像は、ワインカラー、黒、白のドレスを着たアーチスト、神社本殿、クスの新緑、青空と構図と色の組合せが美しい。なかでもクスの新緑の生命感がすごい。
みなうまい。あたりまえか。野外という舞台がすばらしいせいか、コロナ禍の2年間をがまんしたあとの解放感のせいか、歌もすばらしく感じた。
コロナ禍、ロシアのウクライナ侵略の状況下で、3年ぶり。アーチストたちもこの2年間はきつかったろう。トークも状況を色濃く反映していた。反戦メッセージもしっかり伝わってきた。
森山良子は加藤登紀子とどうも混線してしまう(笑)。清水ミチコのものまねで「禁じられた恋」を50年ぶりに聞いた。藤井フミヤがチェッカーズナンバーを歌うと、当時のことが思い浮かんでしまう。
侵略とコロナが終息しますように。