トミーのまえでは、ブログのネタなどどこにでもころがっているフリをしている。が、こうやって毎日書いていると、どうしても書くことを思いつかないときもある。しかしまた、2つ3つ思いつくこともある。きょうは2つ思いついた。ラッキー。それは向田邦子とヘミングウェイのおかげだ。
きょうの話はきのうの続きのようだが、ちょっと違う。向田邦子のバックボーンが入っているからだ。
けさNHKをみていたら、向田邦子がいままた人気だそうである。1981年飛行機事故で、若くして亡くなった(51歳)。
『思い出トランプ』などの小説や、『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』『パパと呼ばないで』『阿修羅のごとく』などのテレビドラマの脚本を書いたことで知られる。
エッセイもあたたかい。けさ紹介されていたのは『反芻旅行』。
いわく。
これも随分前のはなしだが、前の晩にテレビで見た野球の試合を、朝必ずスポーツ新聞を買ってたしかめる人を、勿体ないじゃないの、お金と時間の無駄使いだといったことがあった。
その人は、私の顔をじっと見て、
「君はまだ若いね」といった。
「野球に限らず、反芻が一番楽しいと思うがね」
旅も恋も、そのときも楽しいが、反芻はもっと楽しいのである。
そうそう。きのうまでは山旅の思い出を漫然と書いているつもりだったが、そうではない。旅の楽しさを反芻していたのである。そう思うと、九重の思い出がキラキラと輝きを増した。ありがとう、向田さん。
※ヘミンウェイのほうはまたあした。
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