2021年9月21日火曜日

「Siri」とりの結末は?


敬老の日だからと、久しぶりに祖父に電話すると、「弁護士はこれからAIに代わられるから大変やな」という趣旨の話をされました。

じいじの忠告、耳が痛いです。

たしかに、ついこの前までは、iPhoneの「Siri」に「しりとりしよう!」と言っても、「Siri」をとらないでください、という一休さんのような回答でしたが、最近ではしりとりに応じてくれるようにさえなりました。

しりとり、そして日常会話を経て、AIによる法律相談へ。いよいよ現実味があって、戦々恐々です。

 

ところで、日常会話では使わないけれど、裁判では使う言葉、というのがあります。

例えば、「しかるべく」。

「どっちでもいいですよ。」みたいな意味です。

「検察官の証人請求に対する弁護人のご意見は?」「しかるべく」みたいなやりとりです。

これに対しては、「法律上は、『異議あり』『異議なし』なんだから、ちゃんとそう言いなさい。」と言う弁護士の方もおられます。ここでは「しかるべく」反対派、とでも言っておきましょうか。


話は戻って、「Siri」とのしりとりの話。

人間代表の威信にかけて、絶対に負けられません。

「お前にはまだ法律相談は早い!」ということを分からせようと、

「遺産分割!」「財産分与!」と法律ワードを連呼するも、なんなく返してきます。

むむ、お主なかなかやるな。それなら・・・

私「しかるべく!」

Siri「・・・その言葉は使えません。」

どうやら、Siriは「しかるべく」反対派のようです。


それにしても、Siriの「その言葉は使えません」の基準がよく分かりません。

「トータルテンボス」がダメだったので、固有名詞はダメなのかと思えば、

「B’z」はオッケーのよう。知名度の違い?しかし、

「Google」と言うと、「その言葉は使えません」とのこと。

どうやらライバル企業も禁句のようですね。それなら・・・


私「ちくし法律事務所!」

Siri「・・・その言葉は使えません。」


Appleにライバル視していただいて光栄です。えっ、違う!?


富永


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