敬老の日だからと、久しぶりに祖父に電話すると、「弁護士はこれからAIに代わられるから大変やな」という趣旨の話をされました。
じいじの忠告、耳が痛いです。
たしかに、ついこの前までは、iPhoneの「Siri」に「しりとりしよう!」と言っても、「Siri」をとらないでください、という一休さんのような回答でしたが、最近ではしりとりに応じてくれるようにさえなりました。
しりとり、そして日常会話を経て、AIによる法律相談へ。いよいよ現実味があって、戦々恐々です。
ところで、日常会話では使わないけれど、裁判では使う言葉、というのがあります。
例えば、「しかるべく」。
「どっちでもいいですよ。」みたいな意味です。
「検察官の証人請求に対する弁護人のご意見は?」「しかるべく」みたいなやりとりです。
これに対しては、「法律上は、『異議あり』『異議なし』なんだから、ちゃんとそう言いなさい。」と言う弁護士の方もおられます。ここでは「しかるべく」反対派、とでも言っておきましょうか。
話は戻って、「Siri」とのしりとりの話。
人間代表の威信にかけて、絶対に負けられません。
「お前にはまだ法律相談は早い!」ということを分からせようと、
「遺産分割!」「財産分与!」と法律ワードを連呼するも、なんなく返してきます。
むむ、お主なかなかやるな。それなら・・・
私「しかるべく!」
Siri「・・・その言葉は使えません。」
どうやら、Siriは「しかるべく」反対派のようです。
それにしても、Siriの「その言葉は使えません」の基準がよく分かりません。
「トータルテンボス」がダメだったので、固有名詞はダメなのかと思えば、
「B’z」はオッケーのよう。知名度の違い?しかし、
「Google」と言うと、「その言葉は使えません」とのこと。
どうやらライバル企業も禁句のようですね。それなら・・・
私「ちくし法律事務所!」
Siri「・・・その言葉は使えません。」
Appleにライバル視していただいて光栄です。えっ、違う!?
富永
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