2021年9月22日水曜日

豊かな湿原と森


  タデ原湿原。長者原の駐車場から裏の白水川を渡ると湿原が広がっている。ラムサール条約登録湿地である。むこうの指山にはガスがかかり、裾野だけが見えている。その麓の森にわけ入っていく。

 

 ツリバナの実。樹林帯に入ると、豊かな植生がひろがっている。ニシキギの仲間。UFOのようだ。水滴のなかにも世界がひろがっている(画像をクリックすると拡大されます。)。



 トリカブト。名前のとおり兜に似ている。和歌山カレー殺人事件で有名に。狂言『附子(ぶす)』の名脇役。主人は留守番役の太郎冠者と次郎冠者に附子は猛毒だから食べてはいけないと言い置いて出かけるが・・・。また四谷怪談でお岩さんが盛られた毒もトリカブト。お岩さんの顔は醜く変形、ここから醜い顔の女性を・・・(以下、自粛)。でもじつはこんな美しい花。



 キノコ類はよくわからない。高校同級生の医師はSNSで○○を食べてみたなんてやっているが、店頭にならんでいるもの以外、怖くて食べられない。でも台風直後の森にあやしい光を放っている。



 銀灰色の靄に包まれた落葉広葉樹林、コローの画のよう。雨が池までの坂道を登っていく。



 落葉広葉樹は冬に葉を落とすブナ、ミズナラ、カエデなど。ミズナラなどのドングリがいっぱい落ちている。豊かだ。




 マムシグサの実。トウモロコシのようだが、とくに根に毒がある。シカなどの動物に食べられないための生存戦力として、植物は毒を身内にたくわえるものが多い。マムシ草の名前はそのためではなく、茎の模様がマムシに似ているから。



 ガマズミかな。やはり雨上がりのしずくが美しい。雨が池までもうひとのぼりだ。

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