きょうもセブン・オブ・ナインの話題のつづきである。一昨日から美人ネタを書いているが、じつは心配しながら書いている。このようなブログを書くことが、弁護士会の倫理研修で注意されたセクハラにあたらないだろうかということである。
美人のことを書けば、自分はそうではないと思っている女性がどうせ私は・・・という感想をもつことは避けられない。しかしそんなことを言いだせば、美人という言葉を死語にするしかないという気もする。むずかしい。いけないのであれば、どなたか注意してくだされ。
薬害肝炎の解決局面で、国会議員に対し解決への支援をお願いをしてまわった。ある美人弁護士とペアを組んでいた。ある党を代表する国会議員の部屋を訪れたところ、すかさず目を丸くして「天は二物を与えるねぇ~。」とおっしゃった。さすが、公党の代表ともなると、人を誉めるのもうまい、一瞬のためらいもない、天下一品だ。これぐらいうまいとセクハラにはあたらないのだろう。
さてセブン・オブ・ナインは『スタートレック・ヴォイジャー』に遅れて搭乗した美人クルーである。おなじ美人クルーのケスより人気は上らしい。
その人気の秘密はどこにあるのか。セブンはもともと地球人だが、子どものころ異星人ボーグに同化された。全体主義の集合体に組み込まれてしまったのである。その結果、一方で個を失ったものの、他方で、個人では得られぬ明晰な論理的思考力や知性を手に入れることができた。
それがジェインウェイ艦長の決断により、ヴォイジャーの一員として迎え入れられた。ボーグの属性と地球人の属性は正反対であり、当初、そのズレが笑いをうんだ。そして少しずつボーグの属性を脱し、地球人としての属性を回復していく。その健気な姿が彼女の人気の源泉だろう。
ボーグの属性とは何か。ボーグは知性が発達している。だから地球人の論理的でない行動様式が理解できない。他のクルーが地球でのしきたりを細々と説明するけれども、セブンは「理解不能だ」と一蹴してしまう。
またボーグは全体主義の集合体であるから、意思や思いを伝えるうえで地球人のようにコミュニケーションに頼る必要がない。電気信号のように一瞬でこちらの思考は相手に伝わる。ところが地球のやり方はそうではないので、そこに悲喜劇が生まれる。
ある男性クルーが好意を伝えようとしてもぞもぞとしている。すると、セブンは「おまえは私と交接がしたいのか。ではあちらに行こう。」などと言う。言われた男性としては、そうあからさまに言われては気分が失せてしまう。
じつはわれわれの業界にはセブンに似た人がすくなくない。最高学府で教育を受け、頭の回転が速く、抽象的思考を操作することに長けている。
しかし他方で、人の気持ちを理解するのに鈍感で、かつ、コミュニケーションが下手なのである。こういえば、業界人であれば、「あー、あの人とあの人とあの人ね。」というくらいはっきりしている(最高学府人生と呼ぼう。)。
もういちど母のお腹に戻ることができて、神様から「どっちがいい?」と訊かれたら、最高学府人生は選ばないだろう。
天は二物を与えず。そして意外と公平なのかもと思う。
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