夏に上高地に行った旨をSNSに投稿したせいか、上高地のみどころを訊かれることが増えています。今朝質問されたかたは10月河童橋近くに3泊の予定だそうです。いいですね ~(わが家も娘2人と9月に上高地宿泊を予定していたのですが、宣言延長のためキャンセルしようと考えています。残念です。)。
上高地は槍穂連峰の懐深くにあります。むかしは島々から徳本峠を越えて1泊しないと入れませんでした。いまは山々をいくつものトンネルが貫いていて、バスやタクシーで入ることができます。環境保護のためマイカーで入ることはできません。
標高1500メートル。1000メートルにつきマイナス6度ですから、地上より10度ほど涼しい。行くだけで涼をたのしむことができます。
上高地は梓川の両岸に細長く広がっています。梓川は槍ヶ岳に発しています。槍穗高連峰は花崗岩でできているので、濁りのない清流になっています。
上高地のヘソは河童橋です。芥川龍之介の小説にも出てきます。河童橋から上流をながめると奥穂を中心に穗高の山々、下流をながめると焼岳の姿を見ることができます。すぐ間近なところから3,000m級の山が立ち上がっているので迫力があります。
河童橋からまず下流に向かいます。田代橋まで数分。左手に入ると帝国ホテルがあります。泊まる予算はないので、お茶とコーヒーで我慢します。そこから梓川沿いに樹林の散策ルートを通り、田代湿原・田代池を経て、焼岳の麓の大正池まで行きます。大正池は、焼岳が大正時代に噴火して梓川を堰き止めてできたものです。片道1時間30分。
つぎに河童橋から上流に向かいます。数分で岳沢湿原に着きます。穗高の山々に降った雨が岳沢に伏流し、湧き水がこんこんとあふれています。このあたりでは野生の猿の群れに遭遇することが多い。
そこから1時間で明神、明神岳の麓にあります。ウエストンを案内した嘉紋次小屋、明神池があります。池では清流の王様、イワナがたくさん泳いでいます。
そこからさらに1時間で徳澤園。井上靖の小説『氷壁』の舞台で、氷壁の宿と呼ばれています。ソフトクリームが女性に人気で、一度泊まってみたいのですが、槍・穂に登るには中途半端な位置にあり一度も泊まったことがありません。
そこからさらに1時間行くと横尾です。山小屋ですが、風呂に入れます。梓川沿いにまっすぐ進めば槍ヶ岳、左に折れて梓川を渡れば涸沢・穗高方面です。横尾までは多少の登りくだりはあってもほぼ平坦です。が、ここから先は本格的な登山となります。
横尾からさらに1時間30分ほど行くと涸沢に辿り着きます。年によって違いますが、9月末から10月はじめにかけて鮮やかに紅葉します。日本一と評価が高い。みささんも一度どうぞ。
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