2021年10月19日火曜日

天気予報が外れた日には


 「週末はまとまった雨が降るでしょう。」と栄作さんが言っていたので、先週末は遠出の計画をとりやめて、家ですごすつもりにしていた。ところが朝起きると晴れ間が広がっていた。栄作さん、またですか。

栄作さんの漢字がこれでよかったかなとグーグルさんに尋ねようとして、「天気予報 栄作」と打ち込むと、予測変換候補のなかに「天気予報 栄作 当たらない」というのがあった。ははは。

やむなく急遽、大宰府政庁跡ふきんから四王寺山まで散策することにした。いつもの定番コースである。

菩提樹の花のころ以外は素通りする戒壇院だけれども、あるポスターが目をひいた(このままでは小さいので、写真をクリックして拡大してくだされ)。そう、左端のポスターである。

真ん中に七色の丸が描かれ、上から時計回りに、五、隹、足、矢の4つの漢字というか、その一部が書かれている。さて真ん中にくる漢字は何?

答えは、口。そう、それぞれの漢字の一部に口の字をあてはめれば、吾、唯、足るを、知る、となる。有名な竜安寺のつくばいで知っている人も多かろう。知らない?こんど竜安寺に行ったときに、注意して見物してくだされ。

先日、ヘミングウェイの身体性のところで、マインドフルネスや禅の考え方との共通性を書いた。その際、禅の考えに関するこの点にも触れた。そのため、いつもは目をひかないポスターに視線が吸い寄せられたのである。

 若し諸の苦悩を脱せんと欲せば、まさに知足を観ずべし。知足の法は即ち富楽安穏の処なり。知足の人は地上に臥すといえども、安楽なりとなす。不知足の者は富むといえども、しかも貧し。不知足の者は常に五欲のために牽かれて、知足の者のために憐憫せらる。是を知足と名づく(遺教経)。

計画していた遠出はできなかったが、健康に散策ができることに、心から満足することができた。おかげさま。幸せだ。

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