夢に杜國が事をいひ出して、涕泣して覚む。
2022年12月15日木曜日
嵯峨~吉野~大峰~熊野「嵯峨日記」
夢に杜國が事をいひ出して、涕泣して覚む。
2022年10月21日金曜日
見えない力を信じる
奈良大宮ロータリークラブの招待で百名山の一つ、奈良の大峰山に登ったことがあった。前日は山麓にある竜泉寺で斎戒沐浴。滝行、護摩炊きなどをおこなった。その際、唱えたお経は般若心経だった。霊山に入るまえ、心は澄んでいった。
ラフカディオ・ハーンの『怪談』。そのなかの一編「耳なし芳一のはなし」。平家の亡霊に魅入られた際、和尚は芳一の「全身に」お経を書き付ける。ところが耳にだけお経を書き忘れたため、亡霊武者に耳だけをちぎって持っていかれてしまう。みなさんご存じだろう。あの話のなかで和尚が書いたお経は般若心経である。
般若心経はあの孫悟空に出てくる三蔵法師が中国に伝えた。そして漢字に翻訳し、それが日本に伝わった。般若心経のよいところは、なんといっても簡潔なところだ。簡潔だいすき。全部で漢字262文字。
NHK100分de名著シリーズで『般若心経』佐々木閑著を読んだ。以下、ぼくなりに理解したところ(誤りがあると思うので、自分で読んでみてくだされ。)。ではまずクイズ。「般若心経はお釈迦様の教えである。○か×か。」
答えは×。お釈迦様はおよそ2500年前の人、般若心経はそれから500年ほど経ったころに起こった宗教運動のなかでうまれてきた教えである。いわゆる大乗仏教の一派(対するお釈迦様の教えは小乗仏教とか上座部仏教と呼ばれる。)。そして大乗仏教はお釈迦様の教えを乗り越えようとしたものである。
ざっくり言って、お釈迦様の説かれた教えは、とても物理的な世界観である(色あり)。そして論理的・分析的な教えである。自利といって自分が修行して仏になることを教える。
対する般若心経は、まず釈迦が前提としていた世界観を否定する(色即是空)。物理の外側に神秘の世界が広がっている。そのうえで、見えない力を信じ、利他の行い、さらにはお経を唱えることだけで仏になれると説く。
コロナ禍、ロシアのウクライナ侵略、円安、物価高騰など世の中は激動している。このため、われわれの心も揺れ動き安定しない。つまり、不安である。
不安な心を安定させ、安心するにはどうしたらよいのか。心を安定させるための「よりどころ」が必要である。その一つが宗教であることは歴史的にあきらかである。さいきんでは「宗教を信じている人のほうが、そうでない人より幸福度が高い」という実験結果もある。
しかし他方で統一教会・霊感商法問題もある。宗教にも、よい宗教と悪い宗教があるのだろう。不安なあまり悪い宗教に取り込まれたりしないように注意しないといけない。仏にいたる道は狭い。狭き門である。
2021年4月21日水曜日
役行者・修験道
(役行者@愛嶽山、足駄を履いている)
2019年1月29日火曜日
奈良大宮ロータリークラブ創立40周年式典
2012年12月10日月曜日
大峰講
『神去なあなあ夜話』について
もう1話。
神去村の人たちはいい人たちだが
なぜか口がおもいところがある。
原因をたぐれば
かって村を揺るがした大事件にいきあたる。
大峰講に
関連している。
大峰講というのは
大峰山にのぼる講である。
講とは,同一の信仰をもつ人々による結社・行事のこと。
転じて,相互扶助的な団体や行事のこと。
いまなら旅行互助会の積立金というところか。
その元祖である。
大峰山は
奈良県南部にある百名山。
広くは,大峰山脈のこと
狭くは,山上ヶ岳(1719m)のこと。
いまなお女人禁制となっている
唯一の山らしい。
吉野から熊野に至る大峯奥駈道の
中程にある。
大峯奥駈道などこの一帯は
世界に知られる霊峰である。
2004年,ユネスコの世界遺産に
登録された。
これまでに2度
のぼったことがある。
近鉄奈良駅から
バスに乗る。
天川村の峡谷を
くねくねと洞川温泉まで行く(泊)。
登山前日には
竜泉寺にて護摩焚き。
赤褌ひとつになって
身を切られるような滝行。
滝行などとおもわれるかもしれないが
頭がすっきりしてすがすがしい。
夕暮れ洞川温泉街を散策すると
風情がただよう。
翌朝暗いうちから
大峯大橋をわたる。
すぐに,その名も
女人結界門をくぐる。
そこから
ながく厳しい登山道である。
一ノ世茶屋,一本松茶屋を経て
洞辻茶屋で奥駈道と合流。
鐘掛岩,西・東ノ覗岩など
修行場がつづく。
足をすべらせると,命にかかわる
岩場をひいひいのぼる。
半身を谷底に押し出されながら
神への誓いを叫ぶ。(よう強要される。)
本来なら,脅迫による意思表示だから
無効なところだ。
朝もやのなか,山上には
大峯山上権現が鎮座。
ここでもやはり
頭がすっきりしてすがすがしい。
2日かぎりの付け焼き刃の修行だが
なんか悟りにちかづいた気がする。
山上ちかくの
宿坊にて朝食。
あたたかい味噌汁とにぎり飯に
感動,感謝。
(中略)
ふたたび女人禁制門をくぐって
俗界に還る。
修行の効果も
たちまち消失…。
2012年8月20日月曜日
クサギby.福岡県筑紫野市の弁護士
いまの時期,宝満山には
登りたくありません。
暑いし
カやアブが多いので。
でも登っている人も
おおぜいいます。
ただただ運動という方もいますが
半分くらいは大きな山の体力づくり。
われわれも9月に奈良の大峰山に登る予定があり
その準備運動のつもりで夏の宝満登山を計画しました。
ところが,大峰登山がとある事情で中止になり
なぜか宝満登山だけが残ったのでした。
もうさいしょから汗だくで
秋冬春の2倍は疲れます。
山道をいくと
ヤブのなかに白いものがちらほら。
なにかな?と思ってちかよると
クサギ(臭木)の花でした。
葉をさわると臭いので
この名を頂戴しています。
こんな花を咲かせるのだから
もう少しエレガントな名前がありそうなもの。
ま,ヘクソカズラより
ましですが。
シソの仲間の落葉小高木。
シソの仲間というのはちょっと意外ですね。
まえはクマツヅラの仲間とされていたようで
そのほうが植生からすると,ありそう。
でもおそらく遺伝子的には
シソに近いのでしょう。
それにしてもこの花
宇宙人の襲来のような,誘っているような…。
いかにも蝶や蛾を誘って
受粉をしてるって感じですね。
花もどくとくですが
実がなると,やはり宇宙っぽいです。
花言葉は
運命,治療。
弁護士 浦田秀徳
2011年3月28日月曜日
英 彦 山
27日、いつものメンバーで英彦山に登りました。
ことし2度目の山会。
福岡県の添田町と大分県の山国町にまたがり、標高1,200m
岩崎元郎さんの新日本百名山、日本二百名山の一つ。
「日子山」が嵯峨天皇の勅命により「彦山」
霊元法皇の院宣により「英彦山」となったとか。
羽黒山(山形県)大峰山(奈良県)とともに「日本三大修験山」
とされる霊山。
ながいあいだ聖域として尊ばれ、守られてきたため
豊かな自然が残っています。
豊前坊→高住神社→望雲台→北岳→中岳(昼食)→英彦山神社上宮→南岳
→材木岩→大南神社→鬼杉→玉屋神社→奉幣殿→別所駐車場のコース
北側斜面、谷筋にはまさかのなごり雪が残っていたものの
南側斜面、尾根筋にはマンサクが咲き、冬と春が交錯していました。
高住神社、英彦山神社上宮、大南神社、玉屋神社、奉幣殿では
被災地のいちにちも早い復興を祈りました。
2011年2月24日木曜日
大峰山(つづき)
翌朝暗いうちに一丸旅館を出発
登り口は大峯(清浄)大橋。
「懺悔懺悔、六根清浄(さんげさんげ、ろっこんしょうじょう)」
と先達のリードで繰り返し唱えながら登ります。
六根とは、視、聴、嗅、味、触覚の五感と意識
六根清浄とは、我欲などの執着を断ち、魂を清らかな状態にすること。
しだいにトランス状態になり
セロトニンが分泌されます。
大峰山は、いまなお宗教上の理由から日本で唯一、女人禁制の山
登山道からすぐのところに「これより女人結界」の門があります。
男女共同参画社会基本法に抵触するかどうか頭をよぎりましたが
トランス状態のまま通過。
(女性の読者のみなさま、あいすみません)
おそらくはご異論もあるのでしょうが
心弱き男どもは女人といっしょでは魂が清らかにならぬのでせうね。
途中、一の瀬茶屋跡、一本松茶屋という茶屋が設けられ
しばらく行くと「役行者お助け水」と称する水場があります。
尾根筋まで登ると洞辻茶屋があり
いよいよ世界遺産の大峯奥駈道と合流。
そこからはいわゆる表行場で
難所の連続です。とくに高所恐怖症の人にはお勧めしません。
まずは鐘掛岩。釣鐘状の巨岩に登っていくのですが
右左の足を出す順序を間違うと、行き詰まり進めなくなります。
つぎが西ノ覗岩。断崖絶壁から真下を覗き見る修行
その名も捨て身行。
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」という空也聖人の歌がありますが
身を捨てて生まれ変わる(再生する)行。
命綱ひとつに身と命をゆだねて、断崖絶壁の先に身を突き出されます
綱はランドセルのひものように肩にかけるだけで、いまにも外れそう…。
この状態で、後ろから突き出している人がいろいろと要求してきます
「親孝行するかぁ!」「夫婦仲よくするかぁ!」…
「はいっ!」と答えないと、数センチほど先へ押しやられます
これはもう「はいっ!」と答えるしかありません。
山の神に誓ったことではあるものの
強迫による意思表示なので取り消すことができるはず(民法96条)。
などと考えているうちにほどなく、世界遺産登録の大峯山寺に着
役小角(えんのおづぬ、役行者)を伝承的な開祖とする修験道の寺院です。
ここで朝食
あたたかい味噌汁が疲れた体と心を解放します。
1007年、かの藤原道長が山頂に自筆の般若心経などを銅の筺に納めて
埋経しました。「御堂関白記」の記載のほか物も出土しているとか。
ひといきついたのち、裏行場を巡拝し、山頂で記念撮影
そして登ってきた道を引き返します。
同行のKさんが、あとすこしで女人結界というところでおおきく転倒
みなから「邪心、邪心、まだまだ修行が足りぬ」と冷やかされていました。
下山後は温泉で汗を流し、鯉料理に舌鼓をうったのち帰路
橿原神宮で近鉄特急、京都から新幹線に乗って帰福。
修行の数々により、懺悔懺悔、六根清浄
下界のうさを忘れることができました(ほんのいっときですが)。
2011年2月23日水曜日
大峰山~“癒す”聖地~
(大台ヶ原からみた大峰山系、右が吉野、左が熊野方面)
「聖地はなぜ“癒す”のか」の番組では
熊野古道を歩くことが“癒す”のにいいということでした。
熊野までの道にはもうひとつ、大峯奥駈道があります。
吉野から熊野まで大峯山系を南北に縦走しています。
その中心にあるのが大峰山
日本百名山の一つで、奈良県南部にあります。
「峯」の字は「山久しくして平らかなり。」という意味だそう
修験道の山です。
大峰山は、宗教的には山上ヶ岳(1719m)のことで
山頂に史跡「大峯山寺」があります。
他方、日本百名山としては、深田久弥さんの書いている標高からか
八経ヶ岳(1915m、別名「八剣山」)が紹介されることが一般的。
ユネスコの世界遺産に、「紀伊山地の霊場と参詣道」の文化的景観を示す
主要な構成要素として史跡「大峯山寺」、史跡「大峯奥駈道」ほかが登録。
奈良大宮ロータリークラブの山の会のみなさんが毎年9月の第1週に山行
されており、われわれも5年ほどまえからご招待をうけ参加しています。
奈良大宮クラブと太宰府クラブは姉妹クラブで、山だけでなく
ゴルフや周年行事で交流をはかっています。
奈良大宮クラブの方は本格的で、行者装束の方もおられ
参拝講をつくられているそうです。
立山などの修験者が霊山への登山を勧めて全国を廻り
各地に参拝講が作られたとか。
「先達」がリーダーをつとめ
登った回数により、小先達、中先達、大先達と資格がすすみます。
徒然草第52段で、仁和寺にある法師がひとり石清水八幡宮に参詣し
麓の下院のみを詣でるという失敗をおかし
「少しのことにも、先達はあらまほしき事なり」
と兼好法師があったほうがいいよといった、あの先達のことです。
うちのクラブからはK添さんが5回参加され、小先達になられたはず
私はまだ2度しか参加できていません。
ベースキャンプは、吉野郡天川村の洞川(どろかわ)温泉
百名山に登るのは、全国の温泉をめぐる旅でもあり、ほんと癒されます。
天川村は、内田康夫さんの「天河伝説殺人事件」により、一躍有名に。
洞川湧水群があり、水の郷百選にも撰ばれ、水の清浄なところ。
まずは龍泉寺で、般若心経をとなえつつ護摩焚き
その後、フンドシ1つになり、滝行、そして水行の修行。
9月といえども湧水ゆえ水温は低く寒冷
でも滝行、水行のあとはなぜか気分が清浄になりすっきりとします。
大阪は泉佐野にある犬鳴山で女性の滝行が人気だとか(TV番組)
みなさん、同じような感想を述べられていました。
ただ竜泉寺境内は女性観光客も。フンドシ姿を見られることに心を乱した
I村さんは足もとを乱してしまいました。まだまだ修行が足りません。
食後、温泉街を散策。上品にひなびていて、とても風情があります。
(温泉街特有の猥雑さがありません。)
ある店で(名前が思い出せません)、金平糖と葛湯をいただき
「陀羅尼助丸」という漢方薬(胃腸薬)のおみやげを購入。
宿は一丸旅館
酒宴が盛り上がるなか、夜は更けていきます。
(明日は早立ちなのに、大丈夫か?ぼくたち…)
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