昨夕は『桐竹勘十郎が魅せる人形浄瑠璃 文楽の世界』@博多座。昨年10月重要無形文化財(人間国宝)に認定された桐竹勘十郎さんの語りや人形遣い。
①文楽の三業とは。②桐竹勘十郎インタヴュー。③「二人三番叟」の三部構成。会場と一体となるよう気配りがなされていた。
文楽は太夫、三味線、人形遣いの三業から成る。それぞれの芸の見せどころ、見どころの解説。太夫は多様な登場人物の声の使い分け、三味線は喜怒哀楽の音の違い、人形遣いは3人で操作するのでそれぞれの勘所とは。
つぎに桐竹勘十郎さんのインタヴュー。1953年生まれだから、稲村弁護士と同世代。1967年中学2年のときにデビュー。当時は人手不足で、若いというだけでいろいろやらされたとの昔話が興味深い。
やはり人間国宝だった父の名跡を襲名。披露公演は『絵本太功記』。師匠や兄弟子らもバランスよく活躍できるのがよい演目なのだそうだ。なるほど。
関西人らしく、いろいろ笑える企画にチャレンジされている。コロナ禍対応の動画づくりはその一つ。人形が器械に向かって検温する場はいちばん笑えた。
〆の演目は二人三番叟。これは二つの人形が並んで演技することになるので、人形遣いのうまい/下手が左右対比しながら観察できる。比らべられる若手のほうもたいへんなプレッシャーだ。
われわれの仕事もこのようにして年配者と若手が競うようになれば、互いによい刺激になるだろう。そういう場がないわけではない。集団訴訟の証人尋問や意見陳述などがそう。だから、若手はどんどん集団訴訟に参加し、そこで鍛われればよいのだ。
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