岩間寺のあと、さらに宇治にある三室戸寺(みむろとじ)をめざした。三室戸寺は10番札所。
三室戸は、岩間寺から山越えでもいけるだろう。けれども、JR線を利用して石山から京都へ。さらに奈良線で黄檗駅へ。そこから歩いて京阪宇治線の黄檗駅、そして一駅で三室戸駅。駅からは15分ほど東に歩く。
ここらあたり、石山寺のまえを南下していた宇治川がV字型に流れを変え、北上してきている。ひょっとすると石山寺のまえを流れていた一滴といままた再開できるかもしれない。
ふきんには萬福寺や平等院がある。それらの社寺はなんどか訪ねたことがあったが、三室戸寺があることは知らなかった。
坂道をえっちらおっちら登ると、なんと29~31日まで休みという標示。われわれだって年末年始は休みだから、お寺が休みをとったとて文句を言える筋合いではない。残念。
しかたない。グーグルマップ・ストリートビューでなんちゃって参拝をしよう。グーグルマップ×三室戸寺で検索、ストリートビュー機能にし、寺の入口にセットすると一番上の画面が表示される。そこから寺のなかを順次参拝した。
すべての寺のなかに入れるわけではないけれども、この冬の旅でいえば、ここのほか、最初におとずれた谷汲寺のなかに入ることができる。いちどお試しあれ。
しかたないので戻る。往路を戻るのでは面白くないので、直接JR黄檗駅をめざす。途中、茶畑があった。宇治茶である。
つぎに茨木にある総持寺(そうじじ)をめざした。22番札所。京都駅から新快速で高槻、普通に乗り換えて総持寺駅で下車。すると、なぜか自動改札を通過できない。二日市~名古屋の往復キップの復路券1枚で、名古屋、大垣、能登川、大津、京都と乗降を繰り返してきたので、自動改札機が判断できなかったのだろうか。
しかたなしに窓口に行くと、なんと無人駅。こんな大きな駅まで無人とは恐れいる。駅や空港がすべて無人に(AIに)なる日も遠くないだろう。ブレードランナーの世界だ。呼出ボタンを押すも反応がない。あきらめて帰ることにした。新大阪まで普通、そこから新幹線に乗換え。
駅には文楽の大きなポスターが。「また来てね。」と、文楽人形が呼びかけてくれた。やはり人の手で操れるものはいい。とてもあたたかく安心できる。
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