2021年11月15日月曜日

九重山黒岳原生林の紅葉狩り(3)

 




 11人の参加者のうち、初参加のひとが3人、うち女性が2人いた。その他のメンバーはだいたい3回目という人が多かった。このメンバーはだいたい60、70代の男性である。

ことしは紅葉の色づきがあまりよくないといわれているし、去年より1週間遅れということで時期もすこし遅かった。

しかし、いままでで一番美しく感じた山行になった。というのは、初参加の女性メンバーがあちこちで「きれい!」「美しい!」「素晴らしい!」と歓声をあげたからである。

たいくつな話を聞かされて、誰かがあくびをすると、ついこちらもあくびをしてしまう。映画館で、後ろの席で誰かがぐすぐすやりはじめると、こちらも悲しくなる。感情は伝染し、共有されるものだ。

男性、とくにおじさんたちは、頭のなかで美しいと思っても、外に対しあまりそれを表現しない。いままでおじさんたちとこのコースを歩いていて、美しいとは思っても、それほど強く心を揺さぶられたり、それを共有しあうことはなかった。

この日は違った。とても強く感動を共有することができた。映画でも、旅行でも、山歩きでも、感動じょうず、表現じょうずな人とご一緒するといいもんだなと、あらためて感じた。

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