2010年12月3日金曜日

 幸福追求のための臨時会



 臨時国会がきのう閉幕しました。

 憲法上、臨時国会は臨時会と呼ばれ
 召集手続に関する定めがあるだけです(憲法53条)。

 しかし国会は、国権の最高機関であって
 国の唯一の立法機関なのですから(憲法41条)
 国民の幸福追求権を保障する(憲法13条)など
 その職責をまっとうすることが要請されています。

 臨時会は、文字どおり、必ずしも開く必要はなく
 解決すべき課題が存在する場合に
 必要におうじて開くことになります。

 今臨時会は、景気対策のための補正予算のほか
 解決が必要な課題が山積していたために
 開かれたはずですが、どうなったでしょうか?
  
 どの課題にも、その解決を心待ちにしている方々がいます
 課題とズレたところで与野党が場外乱闘を繰り返しているのでは
 国会の職責をまっとうしているとはいえません。

 3年前の2007年9月10日にも
 やはり臨時会が召集されました。

 この臨時会も、7月の参議院議院選挙で与党の自公が過半数割れし
 ねじれ国会になっていました。

 8月には、安倍晋三首相が内閣を改造し
 桝添要一さんを厚生労働大臣に起用していました。

 薬害肝炎原告団は全面解決をもとめて9月10日から
 厚労省前(日比谷公園)で座り込みをはじめました。

 ところが安倍晋三首相は所信表明を行った翌12日、突然の辞意表明
 われわれは解決責任者をうしない、座り込みを解きました。

 後任には自民党総裁選を経て26日、福田康夫首相が就任しました。
 桝添大臣は福田首相のもとで続投することになりました。

 臨時会の会期は当初11月10日までの予定でしたが
 2回延長され翌2008年1月15日までとなりました。

 このように書くと(また結末を知っているので)
 この臨時会は薬害肝炎を解決すべく開催されていたかのようですが
 まったく違います。

 ねじれ国会全体では、民主党が反対姿勢を示していた
 テロ特措法の延長問題が最大の焦点でした。

 厚労委員会にかぎっても年金問題、後期高齢者医療問題など
 解決すべき大問題が目白押しで
 薬害肝炎はずいぶん長い列のうしろのほうで順番待ちの状態でした。

 こうしたなか、原告団は病をおして運動をおこない
 国民世論もこれを支持し、応援してくれました。

 この世論をうけ、民主党議員も国会で政府の姿勢を追求し
 桝添大臣も解決にむけ力を尽くしてくれました。

 12月23日、福田首相が総裁として自民党にたいし
 議員立法にて薬害肝炎法をつくることを指示し
 翌2008年1月11日、同法が成立し
 薬害肝炎問題を全面解決にみちびくことができました。
 
 臨時会は、憲法の明文上はわずか1条に基づくものであるものの
 国民のねばりづよい運動とこれに対する国民世論の支持さえあれば
 われわれの幸福追求権(憲法13条)を実現することが可能になります。
 
 今国会において課題の解決ができなかったみなさま
 幸福追求のために・たたかっておられるみなさま
 エールをおくりたいと思います。がんばってください。
 

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