2010年12月8日水曜日

 雲仙岳・平成新山


 
 国見岳付近から平成新山を臨む。
 
 この写真ではわかりにくいかもしれませんが
 (拡大してみてください)後方に
 島原半島・島原市街
 有明海・島原湾
 金峰山
 (漱石が坂路を登りながら、智に働けば…と考えたところ)
 阿蘇山
 (祖母山はその右、新山の山かげにかくれてしまっています)
 九重山
 が手前から順に見えています。
 
 大学時代に登った雲仙岳は3峰(5岳)といって
 普賢岳、国見岳、妙見岳の3峰からなり
 1359mの普賢岳が最高峰でした。

 ところが1990年~95年の火山活動で
 平成新山(1483m)が形成され、最高峰となっています。

 この火山活動のうち、91年6月3日に発生した火砕流により
 火山学者4名
 報道関係者16名、同行したタクシー運転手4名
 警戒に当たっていた消防団員12名、警察官2名を含む
 あわせて死者行方不明者43名と9名の負傷者を出す大惨事に。

 プロをも巻き込んだこの事件
 山や自然の厳しさに粛然とさせられます。

 普賢岳からさきは立入禁止となっており
 (写真の右外側が普賢岳)
 現在も、新山に登ることはできません。

 火山活動はこのような厳しさだけでなく恩恵も
 百名山のおおくは火山で、変化にとんだ景観ですし
 その周りはゆたかな温泉に恵まれています。 
 
 「うんぜん」はもと、ずばり「温泉」と表記されていたところ
 国立公園に指定されたときに、「雲仙」と改められたとか。

 たしかに「温泉」表記だと「うんぜん・おんせん」の表記は
 「温泉温泉」になってしまい
 なんのこっちゃ?誤植か?って感じです。
 

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