2024年2月7日水曜日

~からの、六角堂(頂法寺)


(右は縁結びの六角柳)
(右手の柱に華道発祥の地とある)
(池坊会館) 
 革堂をあとにし、歩いて六角堂(頂法寺)をめざす。まずは寺町通を(南へ)下る。両側に古美術店が軒を連ねている。どこも開店前だ。

夷川通をすぎると、右手(西側)に藤原定家・京極邸跡碑がひっそりとある。嵯峨野で小倉山山荘跡を訪ねる機会はすくなくないが、京極邸を訪ねることはまれ(ところが調べてみると一条京極第跡がほんとうらしい。)。

二条通で右折、西入る。東洞院通で左折して下る。御池通を渡り、中京郵便局をすぎると六角通に到達する。右折、西入ればまもなく六角堂だ。京都の路は分かりやすい。思いがけぬところにでてしまって道に迷うことはない。

本尊は如意輪観音(秘仏)。縁起によれば、聖徳太子ゆらいの如意輪観音で、境内には太子沐浴の古跡や太子堂などゆかりの史跡がある。その真偽はともかく、「光る君へ」の時代までさがれば『御堂関白記』や『小右記』に関係する記述がでてくる。

そして花山院も巡拝した観音霊場。西国三十三所第18番札所。『小右記』の著者・ロバート秋山こと藤原実資も、熱心に参詣したようだ。

華道、池坊の発祥の地としても知られている。太子の命により小野妹子が入道し仏前に花を供えたことが由来、その寺坊が池のほとりにあったことから池坊なのだとか(近世以降)。境内(裏)に池坊の本部ビルがある。

本堂まえの「へそ石」は京都の臍だそう。革堂とおなじく、街中にあるお寺として独特の雰囲気をかもしている。宗教としての超越性はとぼしいが、衆生のなかにあって慣れ親しまれてきた感がつよい。

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