2024年2月9日金曜日

~からの、三室戸寺

 




 わが庵は都のたつみしかぞすむ世をうぢ山と人はいふなり 喜撰法師

 二条城天守跡から都のうしとら比叡山延暦寺をのぞんだ後は、都のたつみ宇治へ向かうことにした。宇治は、平等院ではなく、三室戸寺(みむろとでら)である。

以前に訪ねたことがあったが、なんとお休みだった。これには虚をつかれた。お寺は毎日開いているものだと思っていたから。

考えてみれば、働き方改革のご時世、お寺が全山休業して社員旅行に行ったっておかしくない。そこでリベンジ。お寺にリベンジなどというとバチが当たりそうだが。

二条城前から地下鉄東西線で三条京阪。三条から京阪電車で中書島、宇治線に乗り換えて三室戸駅。そこから東へすこし歩く。

伝承。宮中に金色の霊光。白壁王は、藤原犬養に命じて、その光のもとを調べさせた。犬養が宇治川(支流)の上流まで達すると、滝壺に二丈ほどの千手観音が。それを本尊として創建したのが本寺であるという。

かくて本尊は千手観音(秘仏)。西国三十三所第10番札所。やはり花山院も訪れたはずである。そのせいか、花の寺として名高い。が、この日は晩秋、紅葉も終わりであった。

宇治川は三室戸駅の西を流れているので、残念ながら渡ることはない。が、ご詠歌は、

 夜もすがら月をみむろとわけゆけば宇治の川瀬に立つは白波

さて、この後はどうしよう?宇治まで来たのでやはり宇治川、平等院鳳凰堂、宇治神社、宇治上神社、源氏物語ミュージアムか・・・。

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