芦雪(ろせつ)展→ろ○○展→ローマ展。というわけではなく、イタリア旅行の思い出にひたれるかということで、「永遠の都ローマ展」@福岡市立美術館へ。
カピトリーノ美術館の所蔵品を展示。カピトリーノ(カンピドリオ)はフォロ・ロマーノの西にある丘。古代ローマはテヴェレ川の東にある7つの丘のうえに都市国家として発展した。その一つ、最も高い。
丘の上にはミケランジェロが設計したカピトリーノ広場がある。1枚目の写真は2009年に行ったときのもの。2014年にも行っているのだが、人物が写っている写真ばかりなので、いささか斜めっているがこの写真で我慢してくだされ。
カピトリーノ美術館は、1734年(市民革命前!)に一般市民に公開され、世界初の美術館といわれる。古代ローマの作品は古い話なので彫刻が基本。2枚目の写真は世界史の教科書にも載っている古代ローマ建国神話から、狼に育てられたロムルスとレムス。
3枚目の写真は祭壇。4面にレリーフがある。この面は1番上にパリスの審判が描かれている。パリスはトロイア(イリアス)王の息子。いわゆる三美神のなかで誰が一番美しいか判定されられた。最初から美の女神ビーナスが一番に決まっていると思うが。
パリスはその褒美として美女ヘレネーを与えられる。しかし彼女はスパルタ王の妻(現代のものさしでははかれない。神々のなさることだから。)。その結果がスパルタが所属するギリシア勢がトロイアを攻めるトロイア戦争。
トロイア側の英雄アエネイアースはトロイア滅亡後も遍歴の旅をつづけイタリアにたどりつく。というわけで、パリスの審判はめぐりめぐって古代ローマの建国神話につながるのだった。
4枚目の写真はサロニア・マティディア。トラヤヌス帝の姪、ハドリアヌス帝の義母で、尊称アウグスタ。死後、ハドリアヌスにより神格化された。
5枚目はキリスト教を公認したコンスタンティヌス帝。330年、帝都をローマからコンスタンティノープルに変えた。それら偉業のせいか、像も巨大。
6枚目はぐっと時代が下ってカラバッジョの洗礼者ヨハネ。洗礼者ヨハネといえば、ダビンチの謎めいた表情のほうが断然すぐれている。と思う。
7枚目は・・・なんだっけ?とにかく締めは楽しくということで。
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