北アルプスの最奥部、黒部五郎岳と雲の平への旅の2日目。快晴の朝6時、鏡平山荘を出発。
弓折尾根を約1時間かけて登る。笠ヶ岳方面へ行く道と双六岳方面へ行く道の分岐に着く。弓折分岐である。
ライチョウがいた!若いメス。くーくーと鳴いている。この季節、子育て中のはずだが、まだ若いため子どもはいないのだろうか。
観察し、撮影することしばし。すると、草むらから子どもたちの姿が。3羽いる。母鳥が様子をみて安全を確かめてでてきたようだ。
ライチョウのこのようなフレンドリーな対応は日本特有のものだ。諸外国の研究者が日本を訪れて、みな驚くという。
イギリスの小説などを読んでいると、ライチョウはハンティングや食料の対象だ。そりゃ、人間をみれば逃げ出すに決まっている。
これに対し、日本では古来、神の使いとして保護されてきた。現代でも特別天然記念物として保護されている。千年におよぶつきあいだ。日本のライチョウが人を恐れないのは、そのせいだ。
4泊5日のこの旅で、ライチョウ親子たち5家族で出会うことができた。どの家族もみな、フレンドリーだった。
しかしこのようなおっとりした性格ゆえか、気候変動の影響か、ライチョウの数は激減している。絶滅危惧種である。孫たちにも、ぜひライチョウをみせてあげたい。
外人さんたちのように、ハンティングの対象として食べたりはしないが、おみやげは「雷鳥の里」だ。これは食べてもよいだろう。
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