2023年8月17日木曜日

不帰ノ嶮(かえらずのけん)(1)唐松岳・八方尾根を登る








 山の日(8月11日)からお盆の間、不帰ノ嶮(かえらずのけん)を縦走した。

不帰ノ嶮は、後立山連峰の唐松岳と白馬岳の間にある険しい難所。文字どおり、一度行ったら帰れないのいう。大キレット、八峰キレットとともに日本三大キレットの一つ。

台風6号が九州の西方海上を抜けた翌日、山の日(8月11日)に福岡を出発した。天気予報では8月14日(月)にはつぎの台風7号が名古屋あたりに直撃するとの情報をつたえていた。

不帰ノ嶮は、北(白馬岳)側から、天狗の大下り、不帰ノキレット、不帰Ⅰ峰、不帰Ⅱ峰の北峰、南峰、不帰Ⅲ峰を経て唐松岳に至る。つまり、北から南へ向かうのが正順とされる。

一番の難所は、不帰Ⅱ北峰の北面である。難所は登ったほうが安全性が高い。状況を視界におさめつつ行動できるから。野球でもサッカーでも、ボールは身体の真正面でコントロールしなければならないとされるのは、おなじ理屈だ。

ところが、台風が接近していたので、1日節約できる唐松岳から北上するコースを選んだ。一番の難所が下りになる。安全な足場が見えにくいので危険だ。だいじょうぶか。

初日は白馬村に泊まる。宿の窓から白馬三山が見えている。雄大な絶景だ。

8月12日(土)、八方尾根を登る。ゴンドラとリフトを利用して八方池山荘まで達する。そこはもうお花畑である。ハクサンシャジン、マツムシソウ、ウメバチソウ、カライトソウ、オトギリソウ、シモツケソウなど。まさに百花繚乱。心躍る。

0 件のコメント:

コメントを投稿