国立九州博物館へ、東洋陶磁を見にいってきた。
展示物は、大阪市立東洋陶磁美術館のものがほとんど。いわゆる安宅コレクションが中心。同美術館の改装工事の期間中、里子に出されたようだ。
中之島にある大阪市立東洋陶磁美術館には3度行ったことがある。ちかくの大阪地裁や中之島公会堂での集会などへ行く際のスキマ時間に立ち寄るだけなので、いつも駆け足だ。
今回は地元での展示でもあるし、じっくり拝見しようと心に誓った。が、やはり一時間も見ていると、まんぷく感はぬぐえない。
それでも展示方法も異なるし、解説もきめ細やかなので、大阪で見るのとはずいぶん違った印象を受けた。
陶磁器を見るのは好きである。有田にある九州陶磁文化館や有田陶磁文化館へはときどき行く。しかし有田焼の歴史はこの400年くらいの出来事だ。
それに対し、中国の陶磁器の歴史は新石器時代(紀元前7000年ころ)にはじまるという。陶器と磁器の歴史は分けて考えるべきだろうが、それでも数十倍もの歴史がある。
奈良でよくお見かけする唐三彩を生み出した唐代。景徳鎮を中心に数々の名品を生み出した宋代。茶の湯の発達と裏腹な関係だ。そして明、清代。
クライマックスは油滴天目の2品。手の平大の器に宇宙を見る。すばらしい。
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