難所を通り抜け、ようやく不帰ノ嶮・第Ⅰ峰まで到達した。前方には天狗の山塊が美しく鎮座している(1枚目の写真)。
左側の九十九折りの登山道が天狗の大下り。その上部に達すると、右へ天狗尾根が伸びている。中央、小高くなっているところが天狗の頭。尾根の右奥に白馬鑓が上部を見せている。
その手前の肩あたりに天狗山荘がある。きょうの宿泊地。不帰ノ嶮を踏破して疲れているが、なんとしてもあそこまで行かなければならない。
まずは天狗の大下り(2枚目の写真)。大下りだけれども、逆コースなので大のぼり。高度差400メートルもある。急角度でザレた坂を延々と登る。ときどき渡っていく涼風が気持ちがいい。
途中で振り返ると、不帰ノ嶮にガスがかかっていた(3枚目の写真)。台風が接近しているので、東(左)側から湿った空気が山をのぼってきてガスを発生させているようだ。
天狗の大下りの上部は鎖場が続いている。これをクリアしてようやく上部に達した(3枚目の写真)。これから大下りをくだろうというおじさんが気合いを入れていた。
おじさんの眼前には雄大な絶景がひらけていた。前方には後立山の山々、右方には黒部峡谷、その向こうに薬師岳が見えていた。
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