2023年9月1日金曜日

不帰ノ嶮(かえらずのけん)(6)天狗山荘、白馬鑓温泉

 


 
 山中2泊目は天狗山荘。小屋前からは白馬三山のうち一番南に位置する白馬鑓の大展望(一枚目の写真)。小石でザレていて、白色に輝いている。美しい。

よくみると、中腹から右へ九十九折りの登山道が見えている。それを右にたどると右方へ登山道がつづいている。白馬鑓温泉への道である。あすはあそこを下る。

小屋の裏には雪渓・雪田がたくさん残っている。そのため小屋の水は豊富。飲める。きのうの唐松岳頂上山荘は水不足で洗顔もできなかったので、ありがたい。

小屋回りにはお花畑が広がっている。ヨツバシオガマがこれほどたくさん咲いているとことははじめて。2枚目の写真。あとはウサギギクとか。ウルップソウは花期を終えていた。

天候しだいでは富士山まで見えるという。残念ながら台風が接近している状況ではそれはかなわず。

夕方からかなり強い雨になった。夕食は名物の天狗鍋だ。山小屋で鍋料理というのも初めてかも。雨はつづき、満天の星空をあおぐことはできなかった。

翌朝は4時起き。きのうからの雨が残っていた。風も強く道をたどるのに苦労した。なんとか白馬鑓温泉への分岐にたどりついた。このころには薄ら明るくなり、道もみえやすくなってきた。

遠く近くで目覚めたライチョウがギャギャと鳴いている。なおも雨はつづき、メガネが曇って歩きにくい。

2時間半、後半は鎖場の連続でやっと白馬鑓温泉に。温泉に泊まった人たちが次々と出発している。

そこからさらに4時間弱。もうひとがんばりだ。温泉をくだって、白馬鑓の裾をトラバースしていると、晴れてきた。振り返ると、鑓沢の全景が。白馬鑓温泉も見える。まるで見送ってくれているようだ。なごりおしい。

台風が接近するなか、なんとか下山することができた。いそいだのでマメがつぶれた。白馬駅10時23発の電車に滑り込むことができた。

そこから大町、松本、名古屋を経て、電車がとまるまえに、なんとか博多まで帰りつくことができた。やはり日頃の行い・・(以下、自粛)。

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