2023年8月30日水曜日

不帰ノ嶮(かえらずのけん)(4)核心部

 





 不帰ノ嶮は、唐松岳側から縦走すると、第Ⅲ峰、第Ⅱ峰(南峰と北峰)と第Ⅰ峰からなる。このうち、一番の難所である核心部は第Ⅱ峰・北峰の北面。200メートルの高度差がある絶壁である。

難所は登ったほうが安全である。視界がとりやすいし、足運びも楽だから。しかし台風が接近するなか、唐松岳方面から縦走することになったので、今回は難所をくだることになってしまった。だいじょうぶだろうか。

いきなり核心部ということで、まずは第Ⅱ峰を南峰から北峰へむかうところから。一枚目の写真である。先行者がいる。中央丸くもりあがっているところが北峰。丸くもりあがっているところを向こう側へ降りる。

2枚目の写真が北峰の頂上である。北東方面へ下る。写真でいうと、左下から右上のほうへおりていく。右側の石のほうへ降りてはダメである。×と書いてある。左側、わずかに鎖が見えている。この鎖を使って左手の向こう側におりなければならない。

2枚目の崖をくだると北(左)側に旋回する。しばらく下ると、NHK百名山などでよく紹介される難所であるハシゴ場にでる。3枚目の写真。高度感はあるが、ハシゴは意外と安定している。落ち着いて渡れば、なんということはない。

最後の最大の難所は鎖場をなんども繰り返してくだるところ。4枚目の写真。途中で離合したおじさんが登っていく。ここでは足場が見えなかったため、ヒヤヒヤした。ここはやはり登ったほうが安全である。

下りおえたところで振り返った。ほんとうに急な崖である。ピークから左手におり、中央のとんがったところを右側へ乗り越し、右側の壁面をおりてきた。よくくだれたものだ。ほっとした。

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