映画「すずめの戸締まり」をみた。新海誠監督作品。監督作品をみるのは「君の名は。」以来、3作目。
ネタバレになるので話にくいが、「もののけ姫」と「陰陽師」と「或る夜の出来事(ロードムービー)」を足して3で割った感じか。
主人公の女性が自分のアイデンティティーをさがすという点では「魔女の宅急便」「眉山」や、最近ネットフリックスでみた「迷い婚 すべての迷える女性たちへ」などにも共通しているだろうか。
長い長い人類の文明と文化の末端で生きている以上、新作が過去の作品からまったく影響を受けず新しいということはありえない。ありえるのは過去の作品を超えられているのか、超えられていないのか、どちらかだ。超えられなくとも、オマージュとして鉾をおさめるやり方もある。さて本作はどうだろう?・・・
これ以上は書かないほうがよいだろう。ご自分でご覧あれ。まったく個人的なことながら、11月28日のブログで書いた明石海峡大橋が物語中にでてきて、シンクロニシティを感じうれしかったとだけは書いておこう。
それにしても衝撃的だったのは、映画を1100円でみることができたことだ。なんと55歳以上は1100円でみられるそうだ。知らなかった。
映画を安くみられて得をしたのだけれど、逆に痛烈に損をしたような気がした。この8年間はなんだったのか。・・気持ち的には、まるで「かまいたち」の漫才のよう。
濱家:一回だけ過去に戻れるとしたら、どうする?
山内:ポイントがたまるサービスへの登録を最初に勧められたけれども、つい断ってしまったところまで戻りたい。
濱家:こんな貴重な機会をそんなんに使っていいん?いまから登録すればええやん。ぼくだったら、むかし告白できなかった女子に告白できるとろまで戻るけど。
山内:最初の時につい断ったために、これまでずっとポイントを貯められなかったんや。その後になって登録をしてしまうと、最初からその時までの間にポイントを貯められなかった損を認めることになる。それはしたくない。損を認めないで登録するには最初の機会まで戻るしかないんや・・・。
山内の気持ちがよくわかった・・。みたいな気持ちになった。
0 件のコメント:
コメントを投稿