2022年12月21日水曜日

宝満山を登るヒキガエル

 


 先日、NHK「ダーウィンが来た!」「大追跡!謎の登山ガエル」で宝満山を登るヒキガエルをやっていた。

https://www.nhk.jp/p/darwin/ts/8M52YNKXZ4/episode/te/XX81ZJLZV9/

梅雨時期前ころからヒキガエルの子どもたちが登山道にたくさんいることは経験的にわかっていた。踏んでしまいそうで、どちらかというと気持ち悪いという感じだった。

ここ数年になって、あのカエルたちは宝満山を登っているのだといわれるようになった。カエルが山を登るのは宝満山だけなのだとか。そして守る会ができ、知り合いがそれに関わっていることも分かった。

http://nijinonanafusigi.la.coocan.jp/guidebook.pdf

林道から登山道に入ったところ右手に池が二つある。野々池と呼ばれ、そこで卵からオタマジャクシに孵化するらしい。そしてカエルに変態して登り始める。

「大追跡!謎の登山ガエル」では、その様子を大追跡していた。1センチメートル足らずの子ガエルたちが懸命に登っていく。

石段一つ登るのでも、われわれだと穂高の大絶壁をロッククライミングするようなものだ。装備もなく自分の手足だけで、背丈の何十倍もある石段を登っていく。何度も転げ落ちてしまう。

標高829mの山頂まで登るのは、人間でいえばエベレスト9回分に相当するのだとか。山頂まで約1か月を要する。数十万匹が孵化し、山頂に達するのは千匹くらいなのだそう。

ただもう感動的。われわれの仲間からは、もう二度と宝満山で弱音を吐きませんとのつぶやきが漏れた。

それにしてもNHKや取材に協力した研究者たちの調査力や粘り強さにも感銘を受けた。子ガエルの天敵はヤマカガシ(毒ヘビ)なのであるが、カエルがヤマカガシに食べられる瞬間を3度も撮影に成功していた。

宝満山にあれほどヤマカガシがいることにも驚いた。知っていれば、もう少し慎重に登ることになるだろう。

写真は「梅園」さんのお茶菓子。いただきものだ。ありがとうございます!

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