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2022年12月5日月曜日

映画「すずめの戸締まり」


 映画「すずめの戸締まり」をみた。新海誠監督作品。監督作品をみるのは「君の名は。」以来、3作目。

ネタバレになるので話にくいが、「もののけ姫」と「陰陽師」と「或る夜の出来事(ロードムービー)」を足して3で割った感じか。

主人公の女性が自分のアイデンティティーをさがすという点では「魔女の宅急便」「眉山」や、最近ネットフリックスでみた「迷い婚 すべての迷える女性たちへ」などにも共通しているだろうか。

長い長い人類の文明と文化の末端で生きている以上、新作が過去の作品からまったく影響を受けず新しいということはありえない。ありえるのは過去の作品を超えられているのか、超えられていないのか、どちらかだ。超えられなくとも、オマージュとして鉾をおさめるやり方もある。さて本作はどうだろう?・・・

これ以上は書かないほうがよいだろう。ご自分でご覧あれ。まったく個人的なことながら、11月28日のブログで書いた明石海峡大橋が物語中にでてきて、シンクロニシティを感じうれしかったとだけは書いておこう。

それにしても衝撃的だったのは、映画を1100円でみることができたことだ。なんと55歳以上は1100円でみられるそうだ。知らなかった。

映画を安くみられて得をしたのだけれど、逆に痛烈に損をしたような気がした。この8年間はなんだったのか。・・気持ち的には、まるで「かまいたち」の漫才のよう。

濱家:一回だけ過去に戻れるとしたら、どうする?
山内:ポイントがたまるサービスへの登録を最初に勧められたけれども、つい断ってしまったところまで戻りたい。
濱家:こんな貴重な機会をそんなんに使っていいん?いまから登録すればええやん。ぼくだったら、むかし告白できなかった女子に告白できるとろまで戻るけど。
山内:最初の時につい断ったために、これまでずっとポイントを貯められなかったんや。その後になって登録をしてしまうと、最初からその時までの間にポイントを貯められなかった損を認めることになる。それはしたくない。損を認めないで登録するには最初の機会まで戻るしかないんや・・・。

山内の気持ちがよくわかった・・。みたいな気持ちになった。

2021年4月12日月曜日

お疲れ様です?

 


私は弁護士を業としているのですが、もうすこし才能があれば画業もしくは画像業で身を立てたいと思っています(笑)。

一つ前の富永くんの投稿の写真を見たていたら、もののけ姫のこだまが2匹並んでいるさまが見えてきました。

疲れているのでしょうか?
(屋久島の白谷雲水峡に行きたくなりました。)

※この画像はネット上から借用したものです。著作権法上問題があるようでしたら、ご連絡ください。ただちに削除します。連絡先092-925-4119です。

2010年12月3日金曜日

 「もののけ姫」とブナ林の命運





 われわれ薬害肝炎弁護団にとって「もののけ姫」といえば
 中山篤志弁護士によるカウンターテナーまがいの歌
 (みなさまにお聴かせできなくてまことに残念)
 なのですが、きょうはブナとの関わりについて。 

 SENGOKUの世がはじまろうとするころ
 ヤマト朝廷に抵抗したエミシの長アテルイの末裔たちは
 (アテルイについては高橋克彦さんの「火怨」をどうぞ)
 奥羽山脈の麓の村でほそぼそと生きのびていました。

 エミシの住まうの森と村は白神山地がモデル
 いわばブナの森と村なんですね。

 イケメンの少年アシタカは
 村を襲ったタタリ神のイノシシに
 死に至る呪いをかけられてしまいます。

 タタリ神から自分が呪いをかけられた真相をくもりなき目で見定めるため
 アシタカは、はるか西方へと旅します。
 (手がかりはイノシシの体内から摘出した鉄の銃弾)

 アシタカがたどりついたのはシシ神の森
 そこには「鉄と銃」でシシ神と森を殺そうとする人間たちが。
 (つまり、それが死に至る呪いの真相)

 その人間たちと
 シシ神を守ろうとする山犬一族&もののけ姫(少女サン)が
 壮絶な戦いを展開。

 アシタカはその戦いに巻き込まれ物語はクライマックスへ。
  
 さて私のばあい、死に至る呪いとまではいかず
 春先に大量に飛散するスギ・ヒノキ花粉による花粉症に
 ここのところ苦しめられています。
 (話のスケールが小さくてすみません)

 花粉の呪いの真犯人をくもりなき目で見定めるため
 近くの森に入ってみると、そこには間伐のなされていない
 スギとヒノキの造林ばかりが…。
 なぜ、こうなってしまったのか?  
 
 ブナなどの原生林は人里から離れたところで残っていました。
 しかし戦後、政府は拡大造林政策を強力に推し進め
 ブナ林をスギやヒノキの造林におきかえていきました。

 日本海側の山地と奥羽山脈の稜線あたりに広がっていたブナ林も
 戦後大規模に伐採されてしまいました。

 こうしたなか白神山地のブナ林は、保護運動の抵抗もあり
 まとまった天然林として最後に残されたところとなりました。
 そして、世界遺産に登録されたのです。

 人による伐採・開発からブナ林をまもっていた装備としては
 比較的人里から離れたところにあったこと
 ブナが用材として使えなかったこと
 白神山地のように積雪や地質・地形により人が入りにくかったこと
 などがあります。

 なかでも見逃せないのは
 山岳信仰により守られていたことです。

 英彦山では修験道の山岳信仰に守られていたため
 ブナの原生林が残されています。
 (最近の台風に痛めつけられましたが)

 宝満山も修験道、山岳信仰の山なので
 ある時期まではブナ林を守っていたのかもしれません。

 しかし山の神への信仰がおとろえるとともに
 おおくの山々でブナ林が失われてしまいました。
 山の神の命と森の命は表裏一体の関係にあったわけです。

 「もののけ姫」(宮崎駿監督・スタジオジブリ)の物語には
 このようなバックグラウンドが。
 しかしさすが、宮崎映画はこれをまことに詩的・象徴的に描いています。