2022年4月11日月曜日

事務所春研修ー不易流行


 新年度になった。西鉄電車のなかは、社会人や学生の数が増加する例の現象が発生している。不思議だ。なぜ、春だけ人が増えるのだろうか。

先週金曜日は事務所の春研修だった。毎年、新年度に、前年度の総括と新年度の活動方針を明らかにする。もう20年以上続いている。わが事務所の発展の礎となるもの。

いつもはその年の課題を研修するとともに、前年度の数字をもとに、新年度の各自の目標を協議する。

しかし本年度はちょっと違う。稲村晴夫弁護士が退所されたことを踏まえた会議となった。今後、何を守り、何を変えていくのか。

一言で言えば、不易流行。わが事務所の中核的価値は今後ともなにがあっても守っていく。それでいて、時代の変化に応じ必要なところは変えていかなければならない。

守るべきものの第1は、自由と正義を擁護する、社会と地域に奉仕する、顧客満足の追求など中核的理念は堅持すること。それら理念を堅持することにより、働きがいのある仕事、働きがいのある職場も実現されるはずだ。

守るべきものの第2は、事務局参加を含む民主的な経営の維持、働きやすい職場の維持である。うちは事務局員採用ひとつをとっても、採用担当者がかってに決めたりはしない。全メンバーが参加し、民主的な討議をして採用を決める。志望者にとってはたいへんな作業である。が、そのようなプロセルを経ることにより、全員が納得した採用となり、ワンチームを実現する基礎になっている。

他方、環境は絶えず変化していく。わが事務所も変えるべきところは変えていかなければならない。それは、班会議、事務局会議、弁護士会議、事務所会議という各会議のなかで、民主的な討論を経て決めていくことになる。

稲村晴夫弁護士という事務所のまとめ役、扇の要がいなくなった。その穴を埋めるため、今後はみなが協力して結束していかなければならない。言うは易く、行うは難い課題だ。がんばるしかない。

0 件のコメント:

コメントを投稿