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2023年4月3日月曜日

家庭裁判所の電話保留音楽に脱力させられる

 

 T弁護士はいま、音楽過敏症である。事務所にながれるBGMを聴きながら、「この曲はドリカムの○○や。」などと言っている。

ある日、家庭裁判所の電話の保留音に脱力すると言いだした。たしかに。その点は同感である。♪プァファファファーファファ・・という保留音である。壊れた金管楽器のような音がしている。

ぼくも前からなんじゃこれはと思っていた。裁判所の保留音としては、もうすこし威厳のあるものがよろしかろうと思っていた。

ひっとすると意図的に脱力をねらっているのかもしれない。裁判所に苦情を持ち込む人は少なくなかろう。そうすると、保留音としては覚せい系より脱力系のほうが窓口業務が楽になる。

何の曲だろうと検索してみた。検索ワードは「家庭裁判所×保留×音楽」あたりか。

この問題にはやはり何人かの弁護士が感心をもっていたようである。①裁判所の電話保留音、②裁判所は演歌がお好き、たぶん。③電話の保留音などの表題がヒットした。いずれも法律事務所のブログのようだ。

①は神戸の弁護士。音楽はベートーベンのピアノ・ソナタ「悲愴」第3楽章だという。へ~神戸ではそうなのか。しかし、福岡のは違うだろう。

②は大阪の弁護士。保留音は演歌であるという。しかし、事務員さんはベートーベンと主張して譲らないらしい。

③もまた大阪の弁護士。関西の弁護士はみな音楽過敏症なのだろうか。こちらの話題は裁判所の保留音ではなく、福岡市役所のそれ。以前はチャゲ・アスのアスカの曲だったらしいが、彼が不祥事を起こしたあとはカーペンターズの曲に変更されたという。

ぼくの調査への情熱はここで尽きた。山積みの仕事へと戻っていった。しかし、T弁護士の探究心はそれぐらいのことでは満足しなかったようだ。

翌日、T弁護士があの曲は、ベートーベンの悲愴だという。そんなはずは・・と思いつつ、冷静に考えてみると確かにそうだ。なぜ?きっと、最高裁のお偉方のどなたかの意見なのだろう。

しかし、楽聖の偉大な音楽、しかも「悲愴」と名付けられている曲をあのように脱力系にアレンジしてよいものだろうか。

T弁護士から、うちの保留音は何か知ってますか。追い打ちがかかる。し、知らぬ。誇らしげな笑いを浮かべながらT弁護士が言うことには、カーペンターズの「青春の輝き」らしい。たしかに、そうだ。

調べてみると、76年のリリース。高1のときだ。そういえば、ラジオの深夜番組でよく聴いた。46年の時をへて、いまよみがえる名曲。数ある名曲のなかで、なぜ「青春の輝き」なのか。これにもきっとドラマがあるのだろう。

2022年4月7日木曜日

1階でなにがあったのか?


 県外の○○から通勤しているある若手弁護士が稲村晴夫弁護士より遅く出勤していた。重役出勤という表現があるけれども、さすがに社長より遅く出勤する重役はいなかろう。社会常識がないなぁと思っていた。

別に社長に気をつかえというのではない。一事が万事なのであって、出勤早々、他のメンバーに対して、やる気がないなぁと思わせるところが脇があまいと思うのだ。

会社と違ってうかつに注意できないのは、弁護士という職業柄である。サムライ業であるから、どこで、どんな振る舞いをしようと原則として個人の自由に委ねられている。会社員とは違うところだ。

NHK大河における菅田将暉の義経ではないが、武将として誰もが瞠目する活躍をすれば少々のことは大目に見られるようにはなる。その義経でさえ、最後には頼朝に追われることになったのであるが。

ま、いろいろ考えて注意はしていなかった。

ある時から田中弁護士が早朝出勤し、ゴミ捨てや加湿器の水の補給その他働く環境整備をしてくれるようになった。

経営者の心の鍛錬として、社員の誰よりも早く出勤して、トイレ掃除をするといいという。社員に対する愛情と感謝が育まれるなど、生きる姿勢が磨かれるらしい。

「そなたが鍛錬し、培い、身につけたものは一生の宝となるもの。されど、その宝は分け与える程に、輝きが増すものと心得る」(カムカム)。

最近になって田中弁護士が、そのことを弁護士MLで報告した。日ごろ考えていたことを返信した。誰のこととは書かなかったが、若手弁護士は「○○は遠いから、遅くなるんだ。」などと弁解した。が結局、早朝出勤するようになった。

すると、ある事務局が「1階でなにかあったのですか。」と、心配して訊いてきた。

トミーが3月18日の投稿で書いているように、4月1日席替えを実施した。1階は男性弁護士4人となった。そのうち3人は、田中弁護士、トミー、当職であるから、もともと早出である。

ある若手弁護士が早朝出勤をするとなると、朝から1階弁護士の全員が顔をあわせることなる。いままでにないことである。それを敏感に感じとり、すかさず心配してくれたのが「1階でなにかあったのですか。」である。

さすが。うちの事務局はどこの事務所にも劣らず気配りがきく。わずかな変化も感じとり、気を使ってくれる。

「いやいや、なんでもない。われわれはもともと早出で、○○くんが早く来るようになっただけだから。」と返した。笑いが起こり、一件落着したかに思えた。

夕方になって、事務局長が「○○は遠いですね~。」と話をふってきた。どきっ。せっかく一件落着したと思ったら、また蒸し返しか?

思い過ごしであった。午後、事務局長は仕事で○○まで行って諸手続を行ってきたのである。交通が不便でたいへんだったらしい。その感想が「○○は遠いですね~。」だった。ほっ。

2013年3月15日金曜日

森くん,電話してるってよ。





福岡はきのう,ソメイヨシノの開花宣言。
裁判所裏の並木でははや満開の樹が。

花言葉は,精神美,優れた美人,優美な女性
あなたに微笑む,純潔など。


わが事務所には年に数人,司法修習生や
ロースクール生が弁護実務の研修にやってくる。

いまはT弁護士のところに1人
男性修習生Yくんが。

いまどきの若者にめずらしく,なかなか臆せぬ性格で
毎日,T弁護士らと言語バトルをくりひろげている。



T:森くん(Yくんの言い間違い),あれどうなったかね?
Y:…(沈黙)。

T:おい!
Y:はい。

T:ひとが訊きよるやろが。
Y:あっ,森先生に電話しているのかと思ってました。

(どっと笑)
これは,ありえん。

Yくんの席はT弁護士の隣で,その向こうは壁である。
T弁護士がしゃべればYくん宛と考えるのが普通な状況。

T弁護士は受話器をもっていないし
森弁護士は階がちがう。

あきらかに,T弁護士の言い間違いにかこつけて
すっとぼけたものである。


さいきんの若者にきょうつうする特徴で
ことわざなど知らないことがおおい。

I弁護士なぞ,じぶんが恥をかきそうになると
Yくんに話題をふって,逃げ場にしているくらいだ。


I: 「面目躍如」
 って,知ってる?

Y: お役で,ご免ということ…?。
I: ちがうでしょ(笑)。

I: 「辛酸をなめる」
 って,知ってる?

Y: それなら知ってます。財産関係のことですよね?
I: ちがいます(笑)。

I: じゃ,財産関係で,「恒産なければ恒心なし」
 って,知ってる?

Y: 降参です…。
みな: あはは。

※らいしゅうは,出張,春分の日やら健康診断やらで
木曜日までお休みさせていただきます。

2013年3月8日金曜日

世界平和もさることながら






近所のロジウラ食堂で
弁護士4人で昼を食べていた。

若手I弁護士が
深刻そうな顔をして語った話。

さいきん,夜,事務所で
仕事をしているときのこと。

ウォシュレットの水が
冷たくなるんですよね~。

(以前にも書いたが,わが事務所の若手は
ウォシュレットと相性がわるい。)

U:知らんかったと?うちの事務所には
トイレの花子さんがいるんよ。

などと
おどしていると

I:Mくん,これからはトイレについてきて。
M:いや~,むりむり。

U:それは,仮面ライダー1号さんにたのむ仕事でしょ。
みな:それでは世界の平和が…。

あはは。
お約束どおりの展開に。

たしかに,あのCMは
なんどみても笑える。

上野樹里の寝室の安全のために
世界の平和がふっとんでしまうのだから。

正義の味方にも
男としての限界があるんですねぇ。


さて,そこから
つぎの話題に。

それはI弁護士が
T弁護士から聞いた話。

これはもう
かなり前のこと。

T弁護士が夜8時ころ
ひとり残業をしていた。

タクシー運転主が,非行少年ふうの男子
(16歳くらい)を連れて事務所に入ってきた。

聴くと,久留米のさらに南のある街から
タクシーではるばるやって来たとか。

男子はタクシー代を所持しておらず
どうやら無賃乗車らしい。


事情を聴くと
補導委託先から逃げてきたという。

補導委託とは,少年事件の
処分のひとつ。

少年院に送致するかどうか迷ったときに
しばらく住み込みで働かせて様子をみるもの。

もちろん,補導委託先から
無断で逃げてくることは許されない。

補導委託がとりけされて
少年院に送致されることになる。


少年がにぎりしめていた名刺をみると
U弁護士のものだった。

Uはそのころ,なにも知らず
自宅でくつろいでいた。

そしたらT弁護士から
電話がかかってきてビックリ。

とりあえずタクシー代の立替えと
少年を逃がさないように頼んだ。

あわてて着替えて
こちらもタクシーで事務所にかけつけた。


事情を聴くと
補導委託先の人間関係がつらいという。

そりゃそうかもしれない。少年院に送るかどうか
迷うような少年がほかにも何人かいるのだから。

ふつうの職場の人間関係より
よほどつらいと思われる。

補導委託先にただちに
送り返すのが筋だが,それはためらわれた。

補導委託先に電話をして断りをいれ
ひと晩あずかることにした。

事務所から歩いて5分ほどのところに
安宿があるので,そこで同宿した。

部屋では
補導委託先でのことを聴いてやった。


ひと晩寝ると
落ち着いたようだ。

いやだというかもしれないと思ったが
おとなしく補導委託先に戻っていった。

そのあと
裁判所からはやかましく叱られた(ボクが)。

なぜ,ただちに補導委託先に返さなかったのか
というのだ。

はいはい。
私が悪かったです。

少年はその後,無事,補導委託を終了し
社会復帰した。

T弁護士が夜の残業をしていなければ
こうはならなかったでしょうね。

2012年11月20日火曜日

ググられた!(3)






わが事務所のホームページ(HP)を管理している
田中弁護士が大笑いしながら話しかけてきた。

なにごとかと思いきや,先月の検索キーワードの
トップが,「浦○秀○ 彼女」だったらしい。…

面白い事件だったので
そうフェイスブックで報告した。

フェイスブックはさすがアメリカ
便利でポジティブなツールである。

近況報告に対して
簡易に応答するボタンがついている。

「わるいね!」ボタンはなく
「いいね!」ボタンしかない。

いい出来事をみんなで共有して
「いいね感」をさらに高めるツールだ。

そうはいっても
暗い報告もある。

でも,すこしぐらい暗い話でも
「いいね!」で押すしかない。

ニュアンス的には
「読んだよ」くらいの感じだ。

簡易なものでは足りず,なにか応答したければ
さらにコメント欄がある。

ここに,「よかったね。」だとか
「残念だったね。」とか書き込むわけだ。

わが検索キーワード事件は自虐ネタなので
みなが励ましてくれることを期待した。

「あれま」とか「面白いね」とかくらいのニュアンスの
「いいね!」があつまるだろう。

それくらいのつもりで
報告した。

ところが
である。

友だちのYさんが
ある報告をもたらした。

Yさんは弁護士だけれども
薬剤師の資格ももっている。

さすが
実証主義者。

くだんのキーワードで
実際に検索してみたらしい。

またも,ググられた。
のだ。

そして,その結果を
報告してきたのである。

その検索結果には
ビックリした。

なぜなら,
「秘密の花園」だったから。

グーグル検索に「浦○秀○の彼女は?」と尋ねたら
「それは秘密の花園です」と答えたわけだ。

まるで白雪姫にでてくる
魔法の鏡のようだ。

王妃「鏡よ鏡,浦○秀○の彼女はだ~れ?」
魔法の鏡「それは…秘密の花園です」

てな
感じ。

(仕事の時間になったので
つづきはまた。)

2012年11月19日月曜日

ググられた!(2)





わが事務所のホームページ(HP)を管理している
田中弁護士が大笑いしながら話しかけてきた。

なにごとかと思いきや,先月の検索キーワードの
トップが,「浦○秀○ 彼女」だったらしい。

HPには,一般の人はみることができないけれど
管理者だけがみるこのできる画面がある。

それによると,どのような検索キーワードでググって
当該HPにたどりついたかがわかる仕組みになっている。

先月のわがHPのばあい,「浦○秀○」×「彼女」という
2つのワードによる検索が多かったということだ。

つまり
ググられた。わけである。

これは誰かが「浦○弁護士の彼女のこと」について
興味をもってググって(調べて)いることを示している。

う~ん。浦○弁護士の彼女のことを調べて
なにが楽しいのか?理解できない。

まずは,興信所や探偵が身辺調査をしていることが
可能性として考えられる。

しかし,この可能性は否定できるだろう。
その理由はこうだ。

(万一,興信所や探偵だとしたら,かなりアホだ。
そんなところには料金を支払わないほうがいい。)

先週末に書いたとおり,インターネット検索は非常に便利だ
うまく検索すれば,知りたいことはほとんど知ることができる。

しかし,「ほとんど」はすべてではない。
知ることができないことも多数存在する。

大は,ノーベル賞科学者でさえ知りえていない
未知のことは当然のこととして知ることができない。

小は,小学生Bさんが同Aくんを好きかどうか?
といった身近なことも,じつは知ることができないことが多い。

あたりまえのことだが,インターネットのなかに
アップされていない情報は検索することができないのだ。

浦○弁護士の彼女に関する情報も
アップされていないであろう。と考えるのが穏当であろう。

こう考えると,本件検索は
どうもプロのしわざではない。

そうすると,浦○弁護士のファンが
やったのであろう。

田中弁護士はこう判断して
大笑いしたのである。(大笑いすることもなかろう。失礼な。)

ところが,この話
さらなる展開が。