ラベル オンライン の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル オンライン の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2021年12月13日月曜日

和歌山講演

 


 メトロポリタン美術館展をみたあとは和歌山へむかった。高校までは岸和田、泉佐野で育ったので懐かしかった。天王寺、堺、三国ヶ丘、東岸和田、日根野・・・。思い出ぶかい地名ばかりだ。

ご依頼はある法律家団体幹部の全国ミーティングにおける特別講演、名誉なことだ。これまでの弁護士経験を踏まえて、大規模被害からの権利回復に関する訴訟・運動論を話した。

参加は20~30人くらい、あとはオンライン参加だ。難しい訴訟と運動をたたかっている人たちだから、とても熱心。話していて気持ちがいい。質疑も要点をついていて、日ごろの苦労がしのばれる。

講演後は和歌山城を散策した。大きなイチョウの樹が黄葉している。地元の人たちが行く秋をしのんでいた。

その後、岩出へ向かった。岩出といわれても知らないだろう。和歌山から紀ノ川を東(高野山)の方に10キロメートル余、遡上したところにある。紀ノ川は有吉佐和子の小説の題名でもある。夕陽に映え、輝の川になっていた。

そこで高校の同級生がフレンチの店を経営している。和歌山での講演がきまったときに、いちど顔をだしたいと連絡した。そうしたら、同級生に声をかけてくれて、ミニ同窓会を開いてくれることになった。

岸和田から岩出まで車で1時間くらい。そう近くもないが、集まってくれた。遠く枚方や茨木からも参加してくれた。オミクロン株の感染拡大がいわれつつも、感染者数が落ち着いていることもあり、美味しく楽しいひとときを過ごすことができた。ありがたい。

2021年10月12日火曜日

ヤマアラシのジレンマ


  コロナ禍のなか、裁判所の手続きの80%くらいはオンラインになった。さいたま地裁、横浜家裁、東京高裁、大分家裁、福岡地裁小倉支部など遠方の事件はもちろん、福岡地家裁本庁の事件もほとんどオンラインでやっている。家裁は電話、地裁はチームス、弁護団会議などはズームという会議用アプリを利用している。

このような面談によらない手続きは難しいと従来考えられていた。しかし、やってみるとそうでもなかった。

メラビアンの法則というのがある。一般的な面談の場面におけるコミュニケーションの情報量を100とした場合に、電話だけだと45%になってしまうというのだ。コミュニケーションの場では、言葉でのやりとりのほか、身振り・手振りで伝えている部分が大きいということだ。

そもそも、われわれの仕事はコミュニケーションが難しい。5つくらい前提をおいて、それらが充たされたら勝てますよと言ったりする。顧客は前提を忘れて、「勝てますよ」という結論しか覚えていない。

三段論法で結論が導かれるわけだが、小前提となる事実認定は、相手のもっている証拠しだいであるし、裁判官と認識が一致するともかぎらない。そのようなことが顧客に伝わらないことが多いのだ。

面談で伝えるのが難しい話をオンラインでやるとなれば、さらに難しくなることは必至だ。

裁判所は国の役所の一つであるから、従来からIT化を推進しようと考えていた。しかしなかなか進まなかった。法曹界が保守的ということもあったかもしれないが、法律の世界のコミュニケーションの複雑性がその推進を阻害していたのである。

しかしコロナ禍となり、人流を抑制するとなれば、オンライン化は避けられない。こうして半強制的にやらされてみると、意外とやれるというのが法曹人の共通認識となりつつある。弁護士と一般人という局面ではなく、法律家と法律家という局面であれば、ミス・コミュニケーションが少ないのだ。

 かくてオンライン化により、われわれの業務は利便性を増した。しかし困ったこともある。従来、仕事時間の半分くらいは裁判所に出かけていた。が、いまでは裁判所に出かける割合は従来の20%くらいだから、ほとんど事務所にいることになる。

われわれも息抜きがしにくいが、事務局(秘書さん)はもっとたいへんだ。ただでさえ、コロナ禍のなか、メンタルヘルスの維持に腐心していると思う。そこへもってきて弁護士が事務所にずっといるのであるから、さぞかし息が詰まるだろう。

わが事務所のレイアウトはワンフロア方式である。他の事務所では、社長室方式といって、弁護士が個室をもってそこに閉じこもっている例もある。わが事務所でもそうしたいという意見がでたこともある。しかし、そうしなかった。

なぜか。弁護士と事務局、弁護士どうしの情報共有やコミュニケーションのしやすさという点からみて、ワンフロア方式のほうがすぐれていると判断したためだ。そういうレイアウトの副反応もあり、さぞかし事務局は息が詰まるだろう。

だよね?と訊いてみた。(Y弁護士が、横から「そんなこと訊いたって、正直に答えられるはずないでしょう。」などとツッコミをいれてきたが)みな苦笑しながら頷いている。やはりそうか。

どうしたらよいだろう?弁護士スペースと事務局スペースの間に、遮蔽板を置くというのはどうだろう?いまはやりのアクリル板ではどうだろうか?というと、事務局はみな首を振っている。だよね。それじゃ意味がない。

でも木製のパーティションにしてしまうと、遮蔽が強すぎて、こちらから事務局の様子がまったく分からなくなってしまう。

それじゃ、細いすき間を入れて垣間見る方式はどうだろう?源氏物語の世界ふうに。それだと、のぞきでしょう!事務局に叱られてしまった。あはは。

もともと人間関係の距離感の難しさをいうのに「ヤマアラシのジレンマ」というのがある。2匹のヤマアラシがいました。寒いので互いに近寄ると相手のトゲが刺さって痛い。離れると寒い。適切な距離感が難しい。

かくてわが事務所も、弁護士と事務局の間の適切な距離感を求めて模索がつづくのであった・・・。

2021年9月7日火曜日

ウィズ・コロナ


 きのう、午前10時からは遺留分減殺請求権について、家庭裁判所小倉支部との間で電話会議。午後1時からは福岡県中小企業家同友会・総務財政室のズーム会議。同3時30分からは預金の無断引出に関する損害賠償請求権について、福岡地裁との間でチームス会議。結びは、午後5時からズーム利用によるオンライン事務所会議でした。

事務所会議は月1回、全員が揃って当月の相談活動状況等を報告し、事務所全体の課題を話し合います。ビフォー・コロナは3階の会議室に全員が揃って行っていました。しかし、事務所全員がそろうとなると密になるので、さいきんはズームによるオンライン会議になっています。

オンライン会議には困難なものがあります。議題を形式的に議論することはなんとかできますが、情緒的・心理的な一体感を醸成することはできにくように思います。従来、会議後には懇親会を開き、交流をしていました。いまはそれもできません。

そのため、ここしばらくは事務所会議の結びに近況報告の場をもうけています。いつもは仕事のことを話し合っているメンバーが、家族のことや趣味のことについて披露します。意外な趣味に取り組んでいる人もいて新鮮です。なかには、この報告をするために趣味をはじめた人までいます。

きのうはぼくも4人の報告担当の一人でした。夏の報告として、7月に大雪山~トムラウシ山縦走を一人でしたこと、登山グループ怪鳥会で上高地・焼岳・西穂独標・双六に登ったこと、8月の家族の出来事、9月に2回予定している山行計画について話しました。

ぼくは薬害HIV訴訟、ハンセン病訴訟、薬害肝炎訴訟を手がけましたので、感染症、ウィルスについては他の弁護士より詳しいです(ですが文系なので、以下、誤り多数。ご自分で確認くだされ。)。

細かい説明は省略しますが、コロナウィルスはウィルスの特性から変異株を次々と生み出し、コロナ対策がイタチごっこになることは「自然」です。HIVウィルスは1981年に発見されていますが、いまだに特効薬が開発されていません。

当面、宣言期間をすぎればなんとかなる、ワクチンを打ちさえすればなんとかなる・・・というわけではないようです。

ならば、できる範囲でリアルな人間的交流を再開するなど、コロナウィルスと上手につきあっていかねばならない時期にきているでしょう。

2021年1月26日火曜日

オンライン集会

 コロナ禍で、多くの裁判でもTeamsによるWEB会議が利用されるようになり、全国規模の大きな裁判でも影響があります。


HPVワクチン薬害訴訟でも、公開法廷での口頭弁論ではなく、WEB会議による手続が続いており、先日、1月18日(月)に福岡地方裁判所で行われた期日もWEB会議でした。


期日後の報告集会も、今はZoomを利用したオンライン集会で行われています。福岡以外の方も福岡に来ることなく報告集会に参加できるなどのメリットがある一方、意識して声をかけていかないと、学生などに来てもらって社会問題として関心をもってもらい、支援を広げていくことが難しくなっていると感じます。


そこで、報告集会への参加について、今年3月31日から司法修習に行く予定の方に声をかけてみると、弁護士として働くなら社会的に問題となっている事柄に関わってみたいとの嬉しい返事が。報告集会、ぜひ参加してください!いつか同じ弁護団で一緒に仕事ができるといいな~と思ったのでした。


富永