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2023年9月22日金曜日

血液型B


 顧問会社のA社長がSNSに投稿していた。内容は、他の人が投稿したTik Tok動画の引用。

動画のテーマは、血液型B型の人と長くつきあう利点。1週間つきあうと、世界が広がる。1か月つきあうと、いろんな視点がもてるようになる。1年つきあうと、趣味や関心が増える。3年つきあうと、忍耐力が増す。・・・

B型の人とおぼしき人たちが、たくさんのコメントを寄せている。「初めて誉められた。」「そうか、俺にもいいところあるじゃん。」などなど。

A社長もおそらくB型で、これらコメントに賛同して、この動画を引用したものと思われる(A社長なのにB型)。

しかし「ちょっと待てよ。」(例のキムタクふうに)そんなに手放しで喜んで良いのだろうか。

果たして、この動画はB型の人の性格を誉めているのだろうか。疑問。やはりそこで描かれているB型の性格は、「自己中心で、その時その時の関心に応じて自由に生きている。」ということではないのだろうか。

そういう性格のB型の人と「長くつきあうことができれば」、そりゃ、世界が広がるし、いろんな視点がもてるようになるし、趣味や関心も増え、忍耐力も増すだろう。納得。

この議論は我妻・有地先生のダットサンを思い出させる。受験生の友、膨大な民法を最小限の労力で読破できるのがダットサンだ(それでも3冊。普通は総則、物件、債権総論、債権各論、親族・相続の5冊。)。コンパクトなのに滋味あふれる文章であった。

我妻・有地先生は親族編の夫婦のところで、こう書かれていた。夫婦というのは、川に網を張って魚を捕るようなものだ。網の幅が狭ければ、安定するかわりに、捕れる魚の量はすくない。他方、幅が広ければ、不安定になるかわりに、捕れる魚の量は多い。

似たもの夫婦は、仲がよいかわりに、新しい景色をみることが少ない。性格が真反対な夫婦は、しょっちゅう喧嘩(いよいよとなれば離婚)しているかもしれないが、新しい景色・体験をすることが多い。ということだ。なるほど。

夫婦とまでいかずとも、友人、同僚についても同じことが言えよう。

この動画は人への対しかた、褒め方の点でも参考になる。「あんたは自己中だから、つきあいにくいねぇ。」などと言うなかれ。「あなたと長く付き合ったおかげで、いろんな世界をみせてもらえたねぇ。感謝感謝。」というべし。

追伸1。わが事務所の採用面接では血液型を訊くことが伝統。もちろんジョークなのだが、さいきんではハラスメントの臭いがしないではない。

追伸2。旧来の占いふうの関係ありという説に対し、血液型と性格は無関係という説あり。前者について、科学的な装いを新たにした説もあり。人類はもともとO型から出発し(だから、おおらかな性格)、農耕をはじめた人からA型が(だから、几帳面な性格)、狩猟をはじめた人からB型が(だから自由奔放な性格)それぞれ派生し、AB型の出現はAとBのミックスによるものだから新しい(だから、複雑な性格)など。

追伸3。血液型は感染症への強弱や自己免疫疾患へのかかりやすさと関係しているという説あり。ABO型の分類は抗原抗体反応によるもののようだから、この説は科学的根拠がありそう。

2021年9月7日火曜日

ウィズ・コロナ


 きのう、午前10時からは遺留分減殺請求権について、家庭裁判所小倉支部との間で電話会議。午後1時からは福岡県中小企業家同友会・総務財政室のズーム会議。同3時30分からは預金の無断引出に関する損害賠償請求権について、福岡地裁との間でチームス会議。結びは、午後5時からズーム利用によるオンライン事務所会議でした。

事務所会議は月1回、全員が揃って当月の相談活動状況等を報告し、事務所全体の課題を話し合います。ビフォー・コロナは3階の会議室に全員が揃って行っていました。しかし、事務所全員がそろうとなると密になるので、さいきんはズームによるオンライン会議になっています。

オンライン会議には困難なものがあります。議題を形式的に議論することはなんとかできますが、情緒的・心理的な一体感を醸成することはできにくように思います。従来、会議後には懇親会を開き、交流をしていました。いまはそれもできません。

そのため、ここしばらくは事務所会議の結びに近況報告の場をもうけています。いつもは仕事のことを話し合っているメンバーが、家族のことや趣味のことについて披露します。意外な趣味に取り組んでいる人もいて新鮮です。なかには、この報告をするために趣味をはじめた人までいます。

きのうはぼくも4人の報告担当の一人でした。夏の報告として、7月に大雪山~トムラウシ山縦走を一人でしたこと、登山グループ怪鳥会で上高地・焼岳・西穂独標・双六に登ったこと、8月の家族の出来事、9月に2回予定している山行計画について話しました。

ぼくは薬害HIV訴訟、ハンセン病訴訟、薬害肝炎訴訟を手がけましたので、感染症、ウィルスについては他の弁護士より詳しいです(ですが文系なので、以下、誤り多数。ご自分で確認くだされ。)。

細かい説明は省略しますが、コロナウィルスはウィルスの特性から変異株を次々と生み出し、コロナ対策がイタチごっこになることは「自然」です。HIVウィルスは1981年に発見されていますが、いまだに特効薬が開発されていません。

当面、宣言期間をすぎればなんとかなる、ワクチンを打ちさえすればなんとかなる・・・というわけではないようです。

ならば、できる範囲でリアルな人間的交流を再開するなど、コロナウィルスと上手につきあっていかねばならない時期にきているでしょう。

2021年4月24日土曜日

剣道再開の準備は万全?

 

コロナ禍で、ZOOM会議とか、teamsとか、電話会議とか、増えましたよね。


在宅勤務が増えた、という方も多いのではないでしょうか。

オンラインだと、画面をオンにしても顔しか映らないから、上半身正装、下はパジャマ、なんて話もたまに聞きます笑


二日市にある当事務所としては、六本松の裁判所までわざわざ出かけることが少なくなったのはありがたいことです。

なんにしても、楽で便利、ということは間違いないと思います。


反面、移動が少ないのもあって、運動不足だな、と思います。

そうだ、剣道をしよう!と、これまで何度も思い立っては、結局行かず、ということを繰り返してきました。

「ちくし法律事務所」の日常: セキュリティは万全です? (chikushi-lo.jp)

かれこれ1年以上、やっていないです。


言い訳をすると、コロナ禍だと、道場や稽古会がそもそもやっていなかったり・・・ということもあります。

剣道ほど「ヤー」とか、「キエ―」とか、「メーン」とか、奇声を発して飛沫をとばす競技はありませんからね。


やるなら、感染症対策はしっかりと。

と、いうことで、面マスクを購入しました。

それが、こちら。


写真だと見えにくいですが、まず、面金の部分に、透明のアクリル板みたいなマウスガードが付いています。その下に、メッシュの黒いマスクを装着しています。


マスクに関しては、「通気性がよい」などと書いてあって、「え、だめじゃない?笑」とツッコミを入れていたのですが、装着して納得。

二重の感染防止策をとった上で、これでマスクの通気性が悪かったら、ハイシンデマス状態になります。

気を付けないと、感染症は防止できても、熱中症になりそうです。


何はともあれ、剣道再開の準備は万全!と、言いたいところですが、

ZOOM会議が多い影響でしょうか。まだ、こんな状態です。



富永

2021年2月5日金曜日

ノリノリ憲法判決

 弁護士になった以上、憲法百選に載る判決をいちどはとりたい。
これは弁護士なら誰しもが抱く野望だと思います。

自慢ではありませんが、いや自慢か、当職はいままでに判例百選に載る憲法判例を2度得たことがあります。

ひとつは南九州税理士会訴訟の最高裁判決。税理士会のような強制加入団体は政治献金をすることができないというもの。最高裁で全面勝訴しました。憲法本来の国家をしばるという場面ではないのですが、国家権力にも匹敵する私的権力にも憲法が適用されるという判決です。

ふたつはハンセン病訴訟で、ハンセン病という感染症に対し国が患者を収容所に強制隔離したのは人権侵害だというものです。一審熊本判決に対し、当時の小泉首相が控訴断念し確定しました。今般、新型コロナに対し、罰則をもって隔離を強制できるかが議論されていますが、おなじ問題を含んでいます。

憲法訴訟は裁判中はひとかたならぬ苦労があります。
しかしながら、ひとたび勝訴判決となれば気分はノリノリです。

                                 ヒデノリでした。

2018年4月11日水曜日

感染症の見落とし医療過誤事件の解決


 医療過誤事件が交渉で解決しました。
 感染症・敗血症の見落とし事案です。

 感染症は,細菌やウイルスなどの病原体が感染して生じる病気のこと,敗血症は,それがコントロールできないほど重篤になり命が危なくなることです。

 われわれに馴染みのある感染症は風邪です。
 風邪は,ウイルスによる上気道感染症です。

 風邪は喉の痛みや発熱によって気づきますね。
 一般に,感染症の症状は痛みや発熱です。

 痛みや発熱をひきおこす病気は,感染症にとどまりませんから,痛みや発熱という症状からただちに感染症とは診断できません。

 血液検査をして白血球数やCRPという検査項目が基準値より多いと炎症反応があるとして,感染症の疑いが強まります。

 あとは培養などして原因菌の特定に努めます。ですが,原因菌がはっきりしないままに,射程の広い抗生物質を投与することが一般的でしょう。

 本件では,風邪ではない発熱が長く続き,血液検査の結果,炎症反応が見られたにもかかわらず,感染症を疑わず,抗生物質も投与しないまま経過観察を指示し,重大な結果をひきおこしてしまっています。

 相手方ドクターに事情を聴きに行ったところ,きっぱりと責任を否定しました。感染症の見落とし事案に決まっていると思っていたので動揺しましたが,有責と判断し,内容証明郵便で損害賠償の請求書を送付しました。

 医師は損害保険に加入していることが一般的ですので,このような賠償請求に応じるかどうかは,保険会社の審査会が判断します。東京新宿の高層ビル街で開かれた審査会に一度おじゃましたことがあります。医師,弁護士,学者ら10数人で合議するのです。損保の社員は事務局をするだけです。

 本件では有責回答が来て,損害額について数回やりとりをしましたが,ほぼ請求額どおりの和解(示談)が成立しました。

 交渉による示談解決は,訴訟になるより,時間,労力,経済的負担などがおおはばに節約でき,満足できる結果になりました。

2010年11月30日火曜日

 ハワイのハンセン病



 新春をハワイで過ごしませんか?
 旅行社からのDMが
 誘っています。

 ハワイといえばリゾート地
 ふつうハンセン病とは結びつきませんよね。
 でも関係あります。
 わかりますか?

 ヒントはきのうの話のつぎのくだり。
 「ピルグリムファーザーズがアメリカ大陸に来た時点で
 ニューイングランド周辺にいたインディアンのうち約90%は
 インフルエンザその他の病気により死亡した」
 
 東海岸で起きたことは当然ハワイ島でも起きます。
 19世紀半ば、ハンセン病が流行しました。

 ネイティブの人たちはハンセン病と過去に接したことがなく
 免疫をもたなかったからです。

 ハンセン病はきわめて感染力・発症力が弱い感染症
 日本で流行するようなことはありません。
 (いまでは特効薬で治癒します)

 関ヶ原の合戦で石田三成に味方した大谷吉継のように
 われわれの祖先がハンセン病に接してきたからです。

 幼少時などの濃厚接触のみにより感染するため
 昔から遺伝病と誤解されてきたぐらいです。

 ヨーロッパでも事情はほぼおなじ
 すでに旧約聖書にも記載され
 映画「ベン・ハー」のなかでも
 ベンの母と姉がイエスの奇跡により治癒する場面が。

 ただ19世紀半ばノルウエーで流行をみたことがありました。
 ハンセン病の名前の由来となった
 アルマウエル・ハンセンはノルウエー人
 らい菌を発見し、ハンセン病の原因をつきとめました。

 ノルウエーでは家庭内での隔離など穏やかな方法(相対隔離)で
 流行を収束させることができました。
 このようなやり方で十分というのが世界の趨勢となりました。

 これに対し、ハワイでは強制的な方法(絶対隔離)で臨みました。
 それでも1932年にはこのような方法をやめています。

 ところが日本では世界の趨勢に背をむけ
 1931年(昭和6)、らい予防法(旧法)を制定して、ハワイ方式に。

 絶対隔離・絶滅政策をがむしゃらに推し進めていくことになります。
 これによりおおくの感染者(治癒後も)、家族の人生が狂わされました。

 松本清張の「砂の器」(1961年)は
 患者の家族が差別・偏見をのがれるために陥った悲劇を
 描いています。
 (高校生のとき、授業をさぼって観ました。誰とだったかな~?)

 感染症とのつきあいは確かにむずかしい。
 われわれの人権感覚がためされる場面でもあります。

 でもダイアモンド※の頭脳までは必要ありません。
 (ハワイにダイアモンドヘッド※※は不可欠でしょうが…。)
 世界の趨勢に背をむけて絶対隔離政策を推し進めるような
 とんでもない石頭でなければ十分なんです。

 ※「銃、病原菌、鉄」の著者
 ※※ワイキキビーチから見える、オアフ島にある火山