年末のご用納めは毎年、大掃除、事務所会議、リクレーション、そして忘年会の流れになっている。リクレーションとしては、以前はボーリング、映画鑑賞、観劇などだったが、このところは講師にお願いして陶芸・絵付け、盆栽や書画などの教室を開催していた。
今年(昨年)はどうしようとなったときに、当初は博多禅寺めぐり&クイズラリーの企画が提案された。が、年末の寒いときにウロウロするのはいかがなものかという意見もあって、ボードゲーム大会をやることになった(事務所では以前、ボードゲーム研究会を立ち上げたり、ボードゲーム喫茶を訪問したことはあった。)。
幹事さんたちでいろいろ話しあってもらって、ボードゲームは「カタン」をやることになった。「カタン」は無人島に流れ着いた3~4人が開拓地から道路を延ばし都市を建設する陣取りゲームである。開拓地1ポイント、都市2ポイントなどポイントを獲得していって、10ポイント先取した者の勝利である。
開拓地は、小麦、レンガ、材木、羊、鉄鉱石という資源に接していて、サイコロを2つふって目が出たところに接する開拓地が資源を獲得できる。そしてある組合せの資源がそろうと道路や都市を建設することができる。
などなどだが、単純な陣取りゲームではない仕掛けがいくつも施されている。
参加メンバーは、弁護士8人に事務局10人、子ども2人を入れたところから、欠席者を引いて総勢16人。
4人ずつ4つのグループに分かれて第1ゲームをやり、その後メンバーを入れ替えて第2ゲームを行う。先に述べたとおり、10ポイント先取した人の勝ちなのだけれども、勝利しなかった人にもゲーム終了時のポイントがカウントできる。2ゲーム終了後の合計ポイントで順位を決め、順位に応じた景品をだすことになっていた。
「カタン」を持っているメンバーは3人だけだったので、あと一つは幹事さんに買ってもらった。ありがたい。景品は弁護士がいただきものなどを持ち寄った。
ゲームをやったことのない人のために、事前練習会が開かれた。自分は他用があったため参加できなかったが、異様な盛り上がりをみせたという。翌日にも参加者たちの興奮冷めやらぬ様子だった。
「カタン」は要領を得ないと時間がかかってしまう。そこで第1試合は、ルールを知っている経験者を4つのグループに配置することになった。
自分も「カタン」を一つ持っていたので、この経験者に入れられた。しかし最後にやってから5年くらい経っていて、ルールもうろ覚えである。事前に一度持ち帰り、説明書を熟読、プレイしてみてなんとかゲームのルールを頭に入れた(それでも、当日、2つほど大きな勘違いがあった。)。
グループ分けは、小麦、レンガ、材木、羊カードのくじ引きで決めた。第1ゲームのわがグループは、レンガをひいた人が集まった。自身のほか、ゲームを経験したことのない弁護士が3人だった。
このゲームは楽勝で、あっさりと10ポイント先取した。カタンは運と実力が半々といわれる。しかしシロウトに負けるわけにはいかない。
第2ゲーム。弁護士2人、事務局2人のグループだった。まずは自分が先行して、最長交易路(5個以上の道路を建設すると取得できる。2ポイント)を取得して、勝利まであと1ポイントとなった。
するともう一人の弁護士である富永弁護士が鉱山を押さえていて猛追し、最長交易路を奪われた。するとすかさず自分もこれを奪い返した。するとまたまたこれを奪われた。なに~と思って奪い返そうとしたが、両端が塞がっていてこれ以上道路を延伸することが不可能になってしまった。
自分が7ポイント、富永弁護士が9ポイントである。こうなると、残りの3人で富永弁護士が勝利しないよう邪魔しにかかる。「カタン」には資源の交換という制度があるのだが、富永弁護士との取引には一切応じないのだ。
そうこうするうちに、他の事務局メンバーも猛追し、全員が9ポイントになってしまった。もう誰が勝利してもおかしくない。他の3グループがとっくに終了したなか、わがグループだけ延々とゲームをつづけた。
そうしたとき、サイコロ目にめぐまれ手札をたくさん持っていた富永弁護士がようやくゴールした。富永弁護士がゴール前でもたもたしたおかげで、他の3人も全員9ポイントを獲得することができた。なかなか奥の深いゲームである。
結果、井上弁護士の子どもが幼いながら計21ポイントで第1位。当職は計19ポイントで第2位だった。景品はお米券だった。「ふう。これでなんとか年が越せます。」第2ゲームの他のメンバーも高得点となり、上位入賞をはたすことができた。
とても盛り上がり、懇親も深まるよい時間を持つことができた。めでたしめでたし。さあ忘年会場へ移動しよう。
0 件のコメント:
コメントを投稿