2025年1月14日火曜日

新春登山@宝満山(1)


 新春、宝満山に登った。古代からの霊山で、国指定史跡。遣唐僧らも博多から出航するまえ、本山にて渡航安全を祈願した。伝教大師・最澄が籠もって修行したという石窟もある。

 新春登山は、弁護士ら10人の集まりである怪鳥会の恒例行事。怪鳥会は結成14年であるので、15回目である。インフルエンザ感染、歯の治療や仕事などの他用が重なり、ことしはやや寂しく4人の参加であった。

 数年に1度、積雪をみる。ことしは当たり年だ。一の鳥居をすぎたあたり。うっすらと積もっている。雪が積もると山の景色も一変、美しい。


 百段ガンギ。五合目をすぎたあたりから積雪量がます。軽アイゼンもしくはチェーンスパイクを装着する。つぼ足でも行けそうであるが、やはり装着したほうが心強い。軽アイゼンを装着した女性が下山してきて、われわれとすれ違いざま転倒した。


 左に馬蹄岩。仙崖和尚(江戸中期、臨済宗の禅僧・画家、博多聖福寺の往寺)の揮毫した文字が岩に刻まれている。

 玉姫降神則山谷鳴震動
 心蓮登座則天華飛繽紛

 玉姫はタマヨリ姫。宝満山のご神体・ご祭神である。心蓮上人は天武天皇白鳳時代の僧で、宝満山を開山。

 かれが宝満山に登ったところ、タマヨリ姫が降臨、山谷が鳴震動し、天華が繽紛と飛んだという。この時代、神仏習合・本地垂迹の考えであるから、僧が神を感得しても問題ない。


 宝満山頂は830メートル。竈門神社の上宮や拝礼岩が鎮座している。

 拝礼岩の先から東北方に仏頂山869メートルをのぞむ。山頂には石の祠があり、中には心蓮上人像が安置されている。

 仏頂山の東山裾にはガスがかかっていて神秘的。水墨画のようである。

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