2023年6月26日月曜日

関西の旅(4)ハマナデシコとモンキアゲハ

 

 日出の石門の背後は崖になっている。崖にはところどころにハマナデシコが咲いていた。そしてハマナデシコにはモンキアゲハが蜜を求めて群れていた。

アサギマダラが渡りをするのはやはり秋だそう。残念ながらいまの時期、アサギマダラを見ることはできなかった。

万葉歌碑のあたりにはフジバカマが植えられていた。アサギマダラの好物はフジバカマの蜜。秋にはフジバカマが咲き、アサギマダラが群れるのだろう。

ハマナデシコもフジバカマも虫媒花というわけだ。花は虫に蜜を提供するかわり、雄しべの花粉を雌しべに運んでもらっているわけだ。

相互依存。一方が絶滅してしまうと、他方も絶滅してしまう。

アサギマダラが渡りをするのは、このような花の蜜の北上を追ってのことだろう。鷹が渡りをするのも、これら昆虫を追ってのことだろう。

モンキアゲハの羽に黄色い紋があるのは、鳥除けのためにベランダに大きな目玉をつるすのと同じ効果があるのかもしれない。

花の蜜を求めて移動する養蜂家がいる。われわれも、山の花や紅葉を求めてあちこち移動する。花と相互依存する昆虫や、渡りをする生き物にはとても親近感を覚える。

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