週末、関西を旅した。
最初は伊賀上野。京都から琵琶湖線・新快速で草津まで。そこから草津線で甲賀を経て柘植まで。さらに関西本線に乗り換え、伊賀上野まで。そこからは伊賀線で上野市駅まで。
上野市駅は別名、忍者市駅。甲賀あたりから、どこもかしこも忍者推しである。忍者の案山子があちこちでわれわれの動静を監視し、忍者のゆるキャラのまわりに人が集まって撮影会をやっている。
江戸城(皇居)の西側に半蔵門がある。服部半蔵が守備した門だから半蔵門。服部半蔵は伊賀忍者である。伊賀忍者が有名なのは、織田信長に蹂躙されたものの、徳川幕府につかえたから。幼稚園のころの水筒は「伊賀の影丸」が描かれていた。
伊賀を訪れるのは2度目。20年ほどまえ、子ども連れで忍者屋敷を訪れた。「忍たま乱太郎」の影響だっただろうか。さっぱり記憶が残っていない。
駅の南側に句碑がある。
さまざまの事おもひ出す桜哉
桜の季節にくれば、さまざまのことを思い出すだろうか。
こんかい忍者は封印し、芭蕉の生まれ故郷ということで訪れた。上野市駅前にはさっそく芭蕉の銅像が立って、出迎えてくれる。すっくと立って、孤高の姿である。
伊賀上野は歩いて回れる距離感だ。上野市駅から西へ5分ほど行くと芭蕉の生家がある。当時のものではないそうだが、雰囲気は味わえる。
もちろん句碑も立っている。
故郷や臍のをに泣としのくれ
冬籠りまたよりそはん此はしら
駅の北側に戻ると伊賀上野城跡(上野公園)。公園に入ってすぐ東側に芭蕉翁記念館がある。芭蕉やお弟子さんたちの直筆の文章や句が展示されている。
城内北側には俳聖殿がある。新人のボランティアガイドのおばちゃんが近寄ってきて、あれこれ解説してくれる。「何に見えますか。」「きのこ?」「ちがいます。」ヒントは一枚目の写真。
もちろん、天守閣にも登った。東西南北、市内を見渡すことができた。東には明日行く予定の鈴鹿山脈方面も見渡せた。
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